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白髪の旅ガラス

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大掃除を済ませたつもり

 年末の大掃除、煤を竹箒で払い、障子を洗い、新しい障子紙を貼り、庭を掃いたものだが、今では大掃除を済ませたつもりで殆ど普段と変わらない。


その昔は更に、門松を切りに山へ行き、藁で椀など拵え、餅を何臼もつき、凍った庭を鶴嘴で掘り、門松を何本も立て、すっかり疲れて大晦日を迎えたものだ。


せめて水槽を掃除して、綺麗な水で金魚やタナゴにも正月を迎えて貰うつもりだが、こう冷え込んでは水槽に入れる手先が痺れるから、暖かな日の来るまで延期しようか迷ってしまう。


それでも、年末年始に飲む物と食べる物を買いに行かねばならない。昔と違い、年始でも店は開いているから、食べ物の買い溜めなど必要ないのだが、この習慣だけは忘れない。


庭に出て 寒さに震え 猫帰る


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by tabigarasu-iso | 2016-12-29 11:38 | 随筆 | Comments(0)

パソコンを学ぶ猫

 飼い主とか親とは愚かなもので、自分の飼猫や子供は他の家とは違うと信じて疑わない。我が家の飼猫チビトラは、投げた人形を咥えて持ち帰るばかりか、パソコンも操作しそうである。


 まさかと思う人は、その現場を捉えた写真に驚く筈だ。パソコンのテレビに映された野良猫の戦いを観る己の姿に魅せられ、どれが本当の自分だか疑い始めている表情を読み取ることができるだろう。


 当方が写真を撮っても動く気配をみせない。あくまで真実を追求する猫の執念深さ、振り返った表情に現れている。如何にも意地悪そうな眼付は、野生で生き延びる猫族の血筋であろう。


 その眼が丸ければ愛らしく、パソコンなど学ばなくても見てくれだけで楽ができるものを、野生の血を色濃く引き継いだ所為で、伸びた爪を切ってからキーボード操作など学ぶしかない。


 やがてチビトラがパソコンで入力する文章は、「我が輩は猫である。名はあるが、チビトラでは情けない。将来を見込んだ名前、我が輩にも己の子にも付けて貰いたいものだ」であろうか


 腕の中 丸くなる猫 歳を取る

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by tabigarasu-iso | 2016-12-28 12:19 | 随筆 | Comments(0)

築地市場を横に見て

 気温が上がり、セーターを脱いでも汗が出る。電車を降り乗り込んだタクシーから、年末で活気のある街並みをのんびりと眺めた。


移転が延期になったままの築地市場では、生憎の雨にも構わず沢山の人が列をなして蠢く。何を求めているのだろうか、腹を空かせた青虫のようである。


渋滞に捕まりタクシーは動かないが、料金メーターだけは知らん顔して動く。気にしない振りをして、道端に散乱している発泡スチロールを見た。


誰も忙しそうで片付けようとはしない。新鮮な魚を売る店、それを求める客が蠢く隣の道端にゴミが散乱している。築地市場の魚は、果たして新鮮であろうか。


台所 汚水配管 掃除して


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by tabigarasu-iso | 2016-12-27 13:00 | 随筆 | Comments(0)

年末に書く年賀状

 毎年のことですが、「新年あけましておめでとうございます」の表現を入れた年賀状を年末に印刷する習慣が気になっています。


 それなら、新年を迎えた時点で書けば良いとは思いながら、新年になれば落ち着いて年賀状を書く時間がありそうで確保出来ません。


 それほど忙しい訳ではありませんが、正月は何につけても「おめでたい」ものですから、清めの酒を頂く時間が多く、また昼の酒は特に美味しい。


 当然のことですが、酒が入れば頭の回転も良くなり、年賀状など上手にまとめることは難しくなりますので、どうしても年末に新年を予測して「新年あけましておめでとうございます」と印刷する次第です。


 メールより 思い伝わる 賀状かな


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by tabigarasu-iso | 2016-12-26 15:00 | 随筆 | Comments(0)

 雪の降る中

トナカイに曳かれた橇に乗り

大きな袋に沢山のプレゼントを入れ

顔一杯の髭に大きな身体のサンタクロースがやって来る

自分の所にも寄ってくれるだろうか

大きな靴下を用意しなくては

プレゼントが入らない


雪は呆れるほど降った

腹が減ったと鳴く牛の声は聞こえても

 プレゼントを乗せた橇は来ない

 幾ら待っても白い髭のサンタクロースは来ない

 他所の家には来たのだろうか

 遊び友達に聞いてみる

 誰も貰わなかった

 

 ケーキ屋さん 行列できる 今日限り


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by tabigarasu-iso | 2016-12-25 17:14 | 随筆 | Comments(0)

オリンピックの必要性

 2020年の東京オリンピック開催が決まり、2兆円近くの国や地方の税金が投入されることになるようです。果たして、開催期間が2週間余りのオリンピックにそれほどの税金を投入する意味はあるものでしょうか。


 平和の祭典としてオリンピックを開催する精神には反対はしません。けれど、大国の代理戦争が終わることなく続く中、その大国が知らん顔してメダル獲得に大勢の選手を投入しているオリンピックなど平和の祭典ではないでしょう。


オリンピック開催に伴う経済効果が大きいとも言いますが、それなら最初から税金投入ではなくオリンピック開催株式会社で施設建設から集客まで行い、参加する選手にも集客に見合った謝礼をすれば良いではありませんか。


 採算を第一とする開催方式がオリンピックの精神から外れると言うなら、そんなオリンピックは必要ないと思います。テレビ放映やインターネットが普及し、国際競技が何処でも観られる時代にあって、僅か四年に一度、開催場所を替えて開催するオリンピックなど時代遅れのイベントでしょう。


 競技毎に開催国や場所を変え、テレビ中継やインターネットで画像を配信し、観戦者から料金を徴収すれば良く、オリンピックなど関心のない人が納めた税金を使う不公平も生じません。そろそろ、オリンピックの開催方式を見直す時代ではないでしょうか。


 税金の 使途に関して 異議申す


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by tabigarasu-iso | 2016-12-24 14:28 | 随筆 | Comments(0)

麻布十番の狸

 テレビ放映された麻布十番のビル火災、それに糸魚川駅近くの大変な火災、どちらも火元は飲食店のようですが、火を扱う現場での火災予防管理、初期消火が重要です。


 出掛ける前にパソコンの電源コードを外し、過充電によるエネルギーの無駄を無くして麻布十番に出掛けたのは、皆が帰宅する夕方の五時過ぎのことでした。


王子駅から乗り込んだ南北線の車内には、派手な服装の若者が目立ちます。飯田橋駅を過ぎたところでサラリーマンが多数になり、麻布十番駅に降りると背広姿は少数派になりました。


約束の時間まで少し余裕があり、人通りの少ない道を散策する途中に出会うのは警察官ばかりです。

「今晩は」

 大使館の門の横、警護中の警察官に声を掛けて貰いました。

「お疲れ様です」


 そう答えて坂を上がると更に警察官の数が増えましたので、怪しまれてはいけませんから右折します。そこからは、外国の方が暮らしているらしく、アルファベットの表示が増えました。


 暗闇坂を下り、商店街の通りに出た所で訪問先に渡す土産を探しましたが、気軽に寄れる店がなかなかありません。煎餅の幟を見付けて安心し、店に入ると大きな狸の置物が迎えてくれました。


 本当の ことは言わない 狸見て


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by tabigarasu-iso | 2016-12-23 15:55 | 随筆 | Comments(0)

 軽くて持ち運び易い折り畳み式の椅子を手前に引き寄せ座った時のこと、革靴の上から何かに押され、右足の親指に鈍痛が走ります。


それは無視できる程度ではありませんから、思わず腰を上げました。すると忽ち痛みが引いて、患部に目をやれば、折り畳み椅子のパイプの下に自分の足があります。


そうとは知らずに思い切り座ったものですから自分で圧迫して痛い。

「すいません。少し時間をください」

 打ち合わせの場でしたから、許可を貰って痛みが治まるのを待ちます。


 何が起こったのか分からない相手は、掛ける言葉に迷っていました。

「椅子のパイプの下に自分の足を置いたまま座ったものですから」

「そうでしたか。どうぞ、無理をなさらずお座りください」


 椅子の下から足を出して座り直したものの、暫く右足の親指が痺れたままです。折り畳み椅子の扱いには、軽くて動き易いだけに気を付けましょう。


 暖冬に オーバー重い 家路かな



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by tabigarasu-iso | 2016-12-22 08:48 | 随筆 | Comments(0)

師走の演歌

 北風に背中を押されて野良から飼猫に出世のチビトラが覚えたばかりの出迎えで心打たれて感動したまま晩酌の酒に酔いしれて口にするは日本人の心を反映した演歌しかない。


 普段はギターを片手に下手なフォークソングなど歌い団塊世代の世の中変える夢の応援する爺様だが師走の声聞けば左様な難しいことなどすっかり忘れて三橋美智也さんの古城から吉幾三さんの酒よと己の歌に酔う。


 辺りは静かな住宅街だから初めは声量を気にしながら歌っていたもののやがてすっかり歌の世界に入り込み誰かに聞かせたくなって音量を上げても期待する拍手は聞こえて来ない。


 すっかり酔ってテレビ点ければ旅しながら演歌を披露する番組があって伴奏なしの歌声に聞き惚れ酒の勢い増して夢か現実だか不明のまま炬燵板に顎載せ懐かしい歌詞に涎も流す。


 酔いしれて 演歌に浸る 師走好き

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by tabigarasu-iso | 2016-12-21 09:29 | 随筆 | Comments(0)

悪路トラックの必要性

 その昔、林業に従事していた頃の話です。山で伐採した木材や椎茸の原木を伐採の現場から整備された林道や県道まで運び出すのに、悪路走行用四輪駆動のジープや改装トラックを利用していました。


 山出し作業が終われば不要の道ですから、舗装された道とは比べようもありません。雨が降ればぬかるみ、車輪を外せば谷底に転落し、木の枝がブレーキパイプを切断しようものなら、ブレーキオイルが漏れてブレーキは効かない。


 下り坂ばかりですから、丸太を積んでブレーキの効かない乗り物を停止するには、山肌に擦り付くだけです。まさに命懸けの山出し作業でしたが、それも安い輸入木材に押されて採算が取れなくなりました。


あれから40年、環境問題がクローズアップされた今、再生可能で二酸化炭素を吸収するバイオマスの需要性が見直されています。が、需要の殆どない木材の山出し作業に適した悪路走行トラックの生産は中止になっているとのことですから、この点を忘れては、山の木をバイオマス発電所に運ぶことは出来ません。


泥まみれ 山出し作業の 旨い飯


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by tabigarasu-iso | 2016-12-20 13:27 | 随筆 | Comments(0)