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白髪の旅ガラス

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河川の氾濫

かつてない豪雨により、これまで氾濫したことのなかった河川は川幅を広げ、水流は周辺の環境を大きく変えた。

 大雨により水位が上がりそうな河川の周辺に住む方は、早めに避難するしかない。それで水位が上がらなくても、安全を確保できたことに満足しなくてはならないようだ。

 今回の台風では、河川近くの施設に濁流が押し込み、逃げ場を失った方が亡くなられたが、安心して暮らせる筈の施設で亡くなるのは何としたことか。

 そもそも、河川は氾濫するものである。その近くに作る施設は、河川氾濫のリスクを想定したものでなくてはならない。


人気ない 駅前歩く 炎天下


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by tabigarasu-iso | 2016-08-31 23:05 | 随筆 | Comments(0)

猫の道草

夜分、家の中を盛んに飛び回る我が家のチビトラ猫は、眠たくなると高い場所に陣取って朝遅くまで、こちらが探し回っても知らない振りをして寝ています。

 ところが、こちらが出掛けようと玄関に腰を下ろした途端、いつの間にか玄関マットの上に伏せ、散歩に出掛ける準備運動を始めるものですから、切ない要望に無視は出来ません。

 小さな猫用の首輪を付け、玄関のドアを開ければ、雨は降っていないか、怪しい者は居ないか、腰を落とし猫らしくない姿勢で前進すると、道端で好物の猫ジャラシを見付けて齧り始めます。

 帰りが予定より遅い者に向かい、道草を食っていたとか言いますが、我が家のチビトラは散歩の途中でそれを始めますから、早々に切り上げるよう声を掛けなければ、予定のバスに間に合いません。

翌朝、猫用トイレには道草付き糞の数珠を見せてくれますから、チビトラ猫の道草は整腸を目的にする合理的な作業だと分かります。人の道草も、精神の健康を保つ大切なものかも知れませんね。


猫の食う 道草人の 薬かも


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by tabigarasu-iso | 2016-08-30 13:00 | 随筆 | Comments(0)

予防と防止の違い

予防と防止は、僅か漢字一字の違いですが、その違いを承知した上で使い分ける必要があるようです。例えば、「汚染の予防」と「汚染の防止」の違いを調べてみましょう。

辞書によれば、「予防」は悪いことが起こらないよう前もって防ぐこと、「防止」は防ぎとめることと、両者とも似たような意味ですが、前者は悪いことが起こる前の処置で、後者は悪いことが起こる前と起こった後の処置を意味するようです。

悪いことが起こる前に処置することを狙うなら「汚染の予防」と使い、悪いことが起こる前と後の両処置を想定するなら「汚染の防止」と使い分けるのが良いのかも知れません。

環境ISOでは、汚染の予防を「有害な環境影響を低減するために,あらゆる種類の汚染物質又は廃棄物の発生,排出又は放出を回避,低減又は管理するためのプロセス,操作,技法,材料,製品,サービス又はエネルギーを(個別に又は組み合わせて)使用すること」と定義しています。

従い、環境ISOを導入する組織では、予め汚染を出さない処置として「汚染の予防」を主に使い、汚染が生じた後の処置まで含む場合は、「汚染の防止」を使うのが適切でしょう。


良く似た字 意味は違うと 誰か言い

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by tabigarasu-iso | 2016-08-29 07:43 | 随筆 | Comments(0)

号泣に振り向く

 上野駅のホームにある立ち食いは、どんなに暑い日でも熱いソバに限ります。額から汗を垂らし、文庫本片手にのんびりソバを食う人に呆れ、自分はさっさとソバを胃袋に掻き込み、コップの冷水を飲んで終わり。

 ハンカチで額から噴き出す汗を拭きながら、人気のないホームを歩いて行くと、ベビーカーに子を乗せた女性が周囲に聞こえる声で電話中。その声が急に大きくなったのを不思議に思い、何事かと振り返りました。

 電話の向こう側で、何が起きたのか不明です。その女性の冷静さを失わせる出来事が発生したのでしょう。暫く様子を見てから、大丈夫であろうと判断し先を急ぎましたが、歩きながらも、号泣の原因が浮かんで来ます。

どなたか亡くなったのではなかろうか。ベビーカーで眠る子の父親かも知れない。だとすると、号泣の理由が分かる。けれど、自分は何ともしようもない。心を静め、無事に帰宅出来たのか。見知らぬ女性の号泣は、今でも気になります。


倒れても 自力で戻る ヒマワリよ

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by tabigarasu-iso | 2016-08-28 13:56 | 随筆 | Comments(0)

シビアな情報交換

 病院の待合室、類似の病を患っている人が集まり、深刻な話を明るく話している。

「同じ悩みを持っているから、話せるのね」

「そうよ。この場だと、安心して話せるの」

 申し訳ないと思いながら、聞こえない振りをしながら、すっかり会話を記憶した。

「うちの人、弱気で駄目なの」

 横で静かに頷く男が居る。

「本当に前向きな良い話を聞かせて貰ったわ」

 前向きな人は、ひ弱な男に同情したらしい。

「私、楽天的な性格ですから」

「それは良いことですわね。でも、うちの人の性格は直せないから」

 どうやらひ弱な男の病の原因の一つが、この人にあるようだ。

 強引な人は更に言う。

「ところで、今後も色々と聞かせて貰いたいの。電話番号を交換してくださる」

 その場で終わる会話かと思ったが、これからも続く可能性が出て来た。

「ええ、宜しければ」

 前向きな人は、強引な人から渡されたメモ用紙に電話番号を笑顔で書き込む。それを見て見ぬ振りの自分は、強引な人と同じ人種かも知れない。


強風に 皇帝ダリア 腰折れて

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by tabigarasu-iso | 2016-08-27 17:20 | 小説 | Comments(0)

卵掛け御飯

 無性に食べたくなるものとして、卵掛け御飯があります。卵が貴重な時代に育った所為でしょうか、炊き立ての湯気が出る熱い御飯の上に、生卵に醤油を掛けて良く掻き回してから、御飯の真中に箸で穴を開け、そこに溶いた生卵を注ぎ込んで御飯と混ぜるだけ。

 当時、鶏は気紛れでしたから、家族の頭数に足りる卵を産んでくれません。当然、数の足りない卵を皆で分けて食べることになりますから、溶いた生卵を分けて御飯に掛ける時、白身が落ちないよう工夫したものです。

 白身が一気に落ちてしまうと、黄身は次の子の御飯の上になり、醤油の染み込まない白身御飯を食べる羽目に。白身と黄身を良く掻き混ぜれば、そんなことは起こらないと知りながら、早く食べたい年頃で良く掻き混ぜることは一度もなかったのです。

今では生卵は安く、いつでも丸ごと一個を食べることができるようになりましたが、昔の癖は抜けません。今回も慌てて掻き混ぜ、最初は白身ばかりの卵飯になりました。残った黄身は、勿体ないので二杯目の御飯に掛けて頂きます。


生卵 御飯に掛けて もう一杯

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by tabigarasu-iso | 2016-08-26 09:00 | 随筆 | Comments(0)

妻の誕生日

「欲しいものがあれば」
「欲しいものはないわ」
「そう言われると困る」
「本当に何も要らない」
「それでは心を込めて」
「その心があれば十分」

バラの花 歳の数だけ 贈ろうか
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by tabigarasu-iso | 2016-08-25 16:18 | 随筆 | Comments(0)

糸ようじ

 歯ブラシで歯の表面は磨けても、歯間の汚れまで取り除くことは出来ません。歯間に詰まった繊維や汚れは、竹や木製の爪楊枝で取り除いて来ましたが、思うように清掃出来ないものです。

 そんな悩みは、歯間ブラスや糸ようじを使えば簡単に解決することになるでしょう。ただ、歯ブラシに歯間ブラシそれに糸ようじまで、全て使いこなすのは難しい作業になります。

 ついサボり、歯ブラシの歯間ブラシだけで済ませていた結果、歯科クリニックの定期検診でイエローカードを出されました。

「糸ようじ、使っていますか」

「すいません。歯間ブラシで良いと思いまして」

「繊維質のものが溜まっていました」

「恐れ入ります」

 糸ようじを使っても、自分で奥歯の歯間まで綺麗に磨くのは難しいことです。同居人が居れば、週に一度ほど頼んでみるのは如何でしょう。

「すまないが、奥歯の歯間を糸ようじで清掃願います」

「あい分かった」

 こうして歯は清潔になり、美味しくモロコシも頂けます。


出来立ての クリームパンを 眺めてる

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by tabigarasu-iso | 2016-08-24 12:30 | 随筆 | Comments(0)

CT検査

 体の内部を詳細に撮影する検査として、X線を照射して、それが減衰する状況から内臓を映像にするCT検査と言うものがあります。

 生身にX線を照射する点がリスクになりますが、早く、正確に、痛みもなく内部状況が見える点が優れ、自分も何度か体験していますが、検査時間20分に比べ、待ち時間の長いこと。

 

 加えて、撮影した内臓の状況判断する医師の判断能力が高くなければ、検査を受けた者は安心出来ません。

「○○の可能性があります」

「・・・」

「三カ月後に再検査を受けてください」

 検査を受けた者は、○○の可能性に対し、三カ月間は不安な日々を過ごすことになります。何が原因で、何処がどうなっているのか、それに対しどうしたら良いのか、明快な説明の出来る医師に遭遇しなくては、折角のCT検査も活かされません。


暴風雨 連れて来るのは どなたさま

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by tabigarasu-iso | 2016-08-23 11:23 | 随筆 | Comments(0)

ゲンノショウコ集め

 夏休みの間に畑や空き地で見付けたゲンノショウコを根から引き抜いて集め、日陰に干したものを束ね、休みが終わった時に自転車やトラックで学校の体育館まで運び込み、計量した記憶は、どうした訳か未だ鮮明に残っています。

 当時、夏休みの宿題の一つとして薬草採りがありました。一人当りの採取ノルマは、3キログラムであったと思いますが、乾燥したゲンノショウコの重さでしたから、生では相当量を採取しないといけません。

 基本量をオーバーした分は、採取した個人に返金されますから、親子で沢山採取し、乾燥したゲンノショウコの大きな束をトラックで持ち込む家もありましたが、自分はノルマだけ採取するのが精一杯でした。

 その理由、ゲンノショウコを採取するより、畑で勢力を増す草取りの方が小遣いになったからです。一列幾らで同級生にもアルバイトとして紹介しましたから、覚えている人も居ることでしょう。


宿題の 薬草集め 蘇る

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by tabigarasu-iso | 2016-08-22 09:00 | 随筆 | Comments(0)