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白髪の旅ガラス

犬山城

 名古屋駅から名鉄電車に乗り25分で犬山駅に到着しました。そこから歩いて15分の所にあるのが犬山城です。城に辿り着くまで何カ所も寄り道しましたから、城まで2時間も掛かりました。

 仕事なら余所見など一切しないで目的地に急ぐところですが、目的は城を見るのではなく、城に辿り着くまで楽しみ、城も楽しむ旅ですから、歩数を気にしながら決して慌てません。

 中でも時間を費やしたのは、4月初旬の祭りに繰り出される山車のビデオ観賞。それだけで25分、最初から最後まで見終え、帰り際に年配の受付担当者に言ったものです。
「感動しました。今度は本物を見に来ます」

 次に立ち寄ったのは、からくり人形の展示館でした。人形もさることながら、感心したのは、足元のコンクリートに嵌め込まれた馬蹄の数の多さです。受付の女性の方は、驚いた声に呆れたことでしょう。

 そして肝心の犬山城、天守閣を下から見上げるだけで終わりに。旅の本命でしたが、天守閣に上る人に溢れ、待ち時間30分以上の案内掲示に諦めました。

            犬山城 どこか似ている 彦根城
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by tabigarasu-iso | 2016-04-30 23:14 | 随筆 | Comments(0)

炬燵の出番

 朝から新芽を濡らす雨が降る
 気温も一日中上がる時がない
 片付けた筈の炬燵に声掛けた
 足裏から優しく温まって行く
 再登場に感謝して酒を飲もう
       
           五月咲き ハナミズキ咲き アヤメ咲く
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by tabigarasu-iso | 2016-04-29 10:00 | | Comments(0)

 高齢者肺炎球菌予防接種のお知らせの葉書が届きました。65歳以上を高齢者と言うなら、まもなく該当する年齢ですから間違いありません。

 肺炎球菌とは何でしょう。肺炎を引き起こす原因として、一番多い原因菌のようです。他に、インフルエンザ菌などがありますが、風邪を引いて肺炎になり亡くなる場合が多いことは承知していました。

 釣りバカ日誌で有名な西田敏行さんが予防接種を訴えるコマーシャルも観ていましたが、その対象者に自分がなる自覚はなく、届いた市役所からの葉書を読んで愕然としたものです。

 ここまで倒れることもなく生き長らえ、ついに高齢者となりました。これからは、見た目と実年齢が歩調を合わせた白髪の旅ガラスとして、インターネットの末席借り、環境ISO関連の情報発信を続けて参りたいと思います。

             公の 爺様宣言 サツキ聞く
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by tabigarasu-iso | 2016-04-28 11:47 | 随筆 | Comments(0)

組市松紋

 2020年開催予定東京オリンピック&パラリンピックのエンブレム(紋章)として、組市松紋のデザインが決定したようです。最終選考に残った四つの作品の中では、一番地味なものでした。

 どの作品が採用されても、他から盗用されたものでなければ問題はありません。肝心なのはエンブレムではなく、オリンピック競技そのものですから、ややエンブレム決定までに時間を掛け過ぎたように思います。

 とは言え、エンブレムの作者はどんな人で、どんな意図で作成したのか、記者会見をテレビで観ました。頭から汗を垂らし、素朴そうな人で好感を持てます。また、名字を野老と書いてトコロと読ませるとは、何とも覚え難い。

 どちらかと言えば、商業主義に走るオリンピックに興味はありませんが、組市松紋のエンブレムは、派手な祭りになりそうなそれに気品を与える落ち着いたものですから、個人的には適切だと思います。

            市松の 白黒格子 虎似かな
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by tabigarasu-iso | 2016-04-27 10:35 | 随筆 | Comments(0)

奇妙な改札口

 南千歳駅で降り、苫小牧駅行きの電車を待つ。わずか三十分の待ち時間だが、数分置きに電車の来る地域に住む者には長い待ち時間になる。

 駅から出て周囲を散歩する元気もなく、待合室の椅子に座って静かに待っていたが、五分も経つと飽きた。重い鞄を手にして、誰も居ないホームに降りる。木製椅子の近くには、弁当を売る小さな店があり、中に人が見えた。

 線路の向う側には、細い雑木が並び揃って新芽を吹こうとしている。地面には食べ頃を過ぎた大きなフキノトウ、幾つも塔を立てていた。それを携帯電話のカメラに納めても、何を写したのか判らない。

 ホームから階段を上り、改めて改札口を眺めた。奇妙なことに、改札口の手前にガラスドアがある。電車を降りた人は、ドアが開くのを待って改札口通過。電車に乗る人は、改札口を通過してから、ドアが開くのを待つ。

 寒さ除けの工夫であろうが、通常では考えられない改札口の構造である。携帯電話のカメラを起動し写真に納めたが、それと分かるだろうか。

            カイドウの 花が迎える 誕生日
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by tabigarasu-iso | 2016-04-26 10:00 | 随筆 | Comments(0)

機内の個室

 久方振りの飛行機に乗り
 飛び立つ瞬間に閉じた筋
 解放されたところで尿意
 機内の個室で安心の一時
 落下する液体の放物線に
 横の力の加わること確信

 
            機内では 騒音耐えて 落語聞く
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by tabigarasu-iso | 2016-04-25 09:19 | | Comments(0)

苫小牧

 北海道は苫小牧の仕事依頼が入り、迷うことなく訪問した現地。羽田空港から新千歳空港まで順調に舞い降り、そこからJR線に乗り換え南千歳駅で半時間の足止めを経て苫小牧駅。

 さて、宿泊予定のホテルは何処か。歩いて数分と承知しているから、それらしき方向に歩くが、生憎の北風が歓迎。そこは準備万端、手に抱えていたコートを着て、北風に向かい自信満々。

 明るい時間帯にホテルへ到着出来たから、暗くなる前に名物の探求。店の種類は豊富だが、開店している店は少なく、暖簾の出て居る店を選択。客は自分一人、飲むにも食べるにも、店員の視線を受けて笑顔。

 今が旬の北寄貝、さらに獲ったばかりで美味。それに、ウニ、イクラ、カニ、イカも負けない味。珍しい瓶麦酒を飲みながら、黙々と喰い、店を出れば北風。初めて訪れた苫小牧、飯は旨く、肌寒い街。

            新千歳 空港で飲む 地元酒
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by tabigarasu-iso | 2016-04-24 11:39 | 随筆 | Comments(0)

足止め

 このところ、飛行機に乗る機会は滅多にありません。地上を離れる瞬間が苦手の所為もあり、新幹線で行ける所なら車中でパソコンを相手に文字置きする方が好みです。

 それでも、北海道や九州へ行くとなれば、早割の格安料金は新幹線よりも安く、飛行機を利用することになりました。ところが、保安検査場へ入ると簡単には通してくれません。
「鞄の中に長い金属があるようですが」
「どうぞ調べてください」

 鞄を開けて、折り畳み式の傘を取り出すと、保安係の人は鞄をもう一度検査機に通しましたが、未だ問題があるようです。
「他に、何か長い金属のものはありませんか」

 傘の他に思い当たるものは、ペンケースに入れたボールペン位しかありません。それを取り出して見せました。すると、保安係の人はボールペンを手に持ち、鞄を三度検査機に通したが、未だ問題があるようです。
「もしかしたら、爪研ぎでしょうか」
 金属製で先の尖った爪研ぎをペンケースから取り出すと、漸く通過の許可が下りましたが、保安検査の厳しいのは良いことですね。

             苫小牧 春の名物 ホッキ貝
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by tabigarasu-iso | 2016-04-23 06:54 | 随筆 | Comments(0)

人になる

 その昔、「人」と言う字は、誰かに支えられて、誰かを支えて、「人」になると説明されたことがあります。当時は、旨いことを言うものだと頷くだけでした。最近、それを実感することが多くなったようです。

 先日、ある人から電話が入りました。指折り数えれば、14年振りの連絡です。懐かしさが先に立ち、電話の要件は何でも良い。
「相談したいことがあるのですが」
「いつでもお邪魔します」
「お金にはなりませよ」
「心配御無用です」

 その人と出会ったのは春先のこと、環境ISOを導入する事務局の人でした。自分は支援するコンサルですから、厳しい要望が次々に舞い込んだものです。時には、要望が厳し過ぎ、支援の範囲を超えると拒否した内容もありました。

 再び環境ISOの事務局へ復帰されたその人は、再び支援の仕事を回してくれる。人を支えるコンサル稼業、その人に支えられ、漸くコンサル「人」になりました。

            山国の 桜は咲いて メジロ寄り
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by tabigarasu-iso | 2016-04-22 06:52 | コンサルサービス | Comments(0)

 自分だけ気持が良ければ、何をしても良いと言う世の中ではありません。隣の席に座っている方は靴を脱ぎ、足元に置いた鞄の上に足を置き、周囲に匂いを放って知らない顔です。

 自分の足は、いかなる時でも匂わないとでも思っているのでしょうか。旅に疲れた足元は汗にまみれ、自分では気が付かない匂いを放つものです。生きているとはそれなりの匂いを放つ行動と承知しているなら、他人の臭覚に迷惑を掛けてはいけません。

 好ましくない臭いも他人の迷惑になりますが、周囲に響き渡る話し声にも配慮して貰いたい。仲間と酒を飲み、良い気になって音量を上げた過去もあり、ここは我慢と耐えるにしても、話の内容は聞かれる人に頷かれるものでなくてはなりません。

「あたしね、未熟児で生まれたの」
 肉付きの良い人の話は、相手の人に疑われていることが頷き方で分かります。
「母は、あたしがお腹に居るころから宝塚ファン。その影響かしら、あたしもそうなの」
 良く見れば、目の周りは黒く、口元と指先も赤く、今でもスターを意識する化粧は理解出来ましたが、話の内容は粗末でした。

           足裏を 見せてくれるな 隣人よ
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by tabigarasu-iso | 2016-04-21 11:09 | 随筆 | Comments(0)