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白髪の旅ガラス

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猫と椅子取り

 参加者より少ない椅子の回りを歩きながら、笛の合図で椅子を取り合うゲームがあります。最後は、一つの椅子を二人で取り合うことになりますが、その際に現れる人間性を見逃していけません。
 どうせ楽しむのが狙いのゲームですから、必死に椅子を取る振りして、最後は相手に譲る太い腹には拍手する価値があります。そうとも知らず、椅子を確保して得意な顔には、憐れみの拍手を送りましょう。
 狭いながら、上司も部下も居ない気楽な仕事部屋には椅子が二つあり、一つには薄い毛布を敷いて、もう一つには肌触りの良い座布団が敷かれ、長い時間座る仕事には後者の椅子を利用しています。
 肌触りの良い座布団はチビトラ猫も好みのようでして、暫く椅子を離れ戻ってみれば、その上で身体を丸めて寝た振り。そこで、相手を追い立てるようではいけません。別の椅子を引き寄せ、平然と座り続けるのが太い腹と言うものです。

            猫相手 椅子取りゲーム 笑う花
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by tabigarasu-iso | 2016-03-31 12:04 | 随筆 | Comments(0)

環境ISOの改善:2015

 改訂された環境ISOでは、環境マネジメントシステムの改善の機会が何処にあるのか明確にしています。仕組みの改善の糸口が判らず苦労している組織にとって、何と有り難い規格でしょうか。
 具体的には、改善の機会を監視、内部監査、及びマネジメントレビューで決定しなさいと明確にしています。それは、仕組みの日常監視で何をどうしたら改善が可能か監視結果に盛り込むことであり、内部監査で何をどうしたら改善が可能か内部監査結果に盛り込むことであり、トップの見直しで何をどうしたら改善は可能か見直し結果に盛り込むことに他なりません。
 何処で改善の機会を明らかにすれば良いのか分かったものの、改善の内容をどうしたら良いのでしょうか。そこまで、環境ISOは明らかにしていませんが、監視や内部監査で発見した不適合の是正処置を通じ、不適合の原因究明、原因を除去する処置、処置の有効性を確認することで改善が可能になります。
 マネジメントレビューでも継続的改善の機会の決定が要求されていますから、仕組みの何処をどの様に改善したら良いのか、管理責任者は報告を行い、その報告を受けたトップは継続的改善の機会を決定しなければならず、これまでの環境ISOの要求に比べ、経営に一歩踏み込んだ要求と言えるでしょう。
            経営の プロに説教 する規格
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by tabigarasu-iso | 2016-03-30 14:56 | ISOマネジメント | Comments(0)

春雷

 都内では桜の花が咲き始め、春先に一メートルばかり横へ移動した我が庭の桃も、移植された疲れも見せないで白い花を着けています。
 今年の夏には、幾つも大きな桃を実らせるかも知れません。
「支えが必要になるな」
「そうね。紙の袋も被せなくちゃ」
 捕らぬ狸の皮算用とは、このことでしょう。
 日が暮れ、黒雲に覆われた空は妖しくなりました。それから間もなく、外は騒がしくなります。
「強い雨だが、桃の花は大丈夫かな」
「あら、天気予報の通りね」
 その時、轟く雷に驚いたのはチビトラ猫、背もたれの上に寝そべり目は閉じていても、耳だけは忙しく左右に動かし休みません。
「大丈夫、お前のヘソなど盗りはしないさ」
 それでも落ち着かないのか、食卓の下に隠れヘソが見えないよう腹這いに。

           春雷に 花は驚き 散り掛けて
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by tabigarasu-iso | 2016-03-29 09:00 | 小説 | Comments(0)

環境ISOの監視:2015

 従来の環境ISOの監視には、監視した結果の分析とその評価の要求が明確にされていませんでした。監視した結果を文書でまとめるだけで終わり、その結果が正しいものか否かまとめた結果を分析し評価しなければ、監視する目的が達成できず当然の要求と言えます。
 監視の対象は、環境目標の進捗の他、著しい環境側面、順守義務及び運用管理を考慮に入れることになり、これらを監視した結果、予定より遅れているのか、進んでいるのか、目的から外れているのか、目的に叶っているのか、規制から外れているのか、規制を守っているのか、それぞれ分析し、その評価を力量のある責任者が行う。
 至極当り前の分析と評価が追加されたのは、当り前のことが多くの組織でなされていない現状の反映に他なりません。また、頭の中で分析と評価がされていれも、その結果を文書化して置かない組織が多いことから、分析と評価に関しても記録が追加されたのでしょう。
 監視の対象が本業の内容であれば、監視結果を分析・評価しない責任者は、責任者ではあり得ません。売り上げが伸びているのに利益が出ない結果に対して、どうして利益が出ないのかデータを分析し、どうしたら利益が出るようになるのか、分析結果を評価し指示するのが責任者の役割です。また、責任者は自部門のISOが本業の課題を監視する環境ISOか否か分析し評価することも忘れてなりません。

           花見まね 眺め楽しむ 記録かな
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by tabigarasu-iso | 2016-03-28 09:00 | ISOマネジメント | Comments(0)

野生の猿を見る

 朝の事、ホテルの朝食会場から見える杉の木の枝が奇妙に揺れている。大きな鷲でも隠れて居るのかと目を凝らして見れば、姿を見せたのは丸々太った毛並みの良い野生の猿だった。
 午後の事、ホテルから車で一時間も離れた姉の家に立ち寄り茶を御馳走になっていれば、庭先に丸々と太った毛並みの良い野生の猿が現れる。朝の猿とは別であろうが、同じ日に二度も野生の猿を間近に見て驚いた。
 野生の猿が人里に近付く理由は、簡単に手に入る旨い喰い物の所為であろう。木々の新芽吹く季節、猿が喰い物に困ることは少ない筈だが、旨い人の喰い物に慣れ、それを狙う知恵が着いたようだ。
 姉の話では、干し柿など狙い集団で現れる猿の賢さには手を焼くと言う。今、庭先に居る猿は、危険があるかないか見極める斥候役だそうだ。ガラス越しの見慣れない我等を認め、今日は立ち寄るのを諦めたようである。
            生物の 多様性知る 猿も居て
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by tabigarasu-iso | 2016-03-27 10:14 | 随筆 | Comments(0)

妖しい湖

 崖下に現れたコバルトブルーの湖、人の手で作られた大きなダムが山奥の小さな川を堰き止めたもの。崖を下る道はダムの上に通じ、ダム上の道の左は湖、右は下が見えない。
 湖の水が暴れ出したら、ダムの破壊など訳のないことであろう。そんな想像をしたものだから、ダム上の道を急いで走り抜け、路肩の妖しい上り坂を一気に上がり、コバルトブルーの見えない所へとアクセルを吹かした。
 湖の色は、生き物を一切寄せ付けない。間違って飲み込まれでもしたら、骨まで溶けてしまいそうである。噴火した火口に溜まった水に似ているから、そんな想像をしたものだ。
 帰路、コバルトブルーの湖を見るのが嫌で別な道を選んだものの、道幅は狭く対向車でもあればすれ違いは出来そうもない。山肌を縫って上る急な坂道に、運転手は昔を想い出して張り切ったが、助手席の人は神経を何度もすり減らしたことだろう。

           コバルトの ブルー妖しい 人工湖
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by tabigarasu-iso | 2016-03-26 09:53 | 随筆 | Comments(0)

日向見薬師堂

 四万川ダムの直前を右折し、曲道をゆっくり下りて後方のダム放水に驚いてから、細い道を数分行った行き止まり、藁屋根の重要文化財日向見薬師堂がある。
 夕闇迫る時刻、誰も居ない手前の御籠堂を潜り抜け、何も言わず薬師堂に頭を垂れた。四万の病を治す御利益があるようで、誰もが祈願することだから、その対応に仏様も多忙に違いなかろう。
 帰り際、間口三間、奥行三間の薬師堂を一周してから、手前の御籠堂を再び抜けた。振り返ると、若い人の姿が見える。賑やかに、談笑しカメラに薬師堂を納めている姿は微笑ましい。
 この薬師堂、真田信幸の武運長久のために建立したものだそうな。当時、上方に巨大なダムが作られ、並々と水を蓄えようとは思いも寄らなかったことであろう。

           日向見の 薬師堂にて 手を合わす
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by tabigarasu-iso | 2016-03-25 09:22 | 随筆 | Comments(0)

満開

 一足早く
 盆栽桜満開
 花見酒
 炬燵上
 盃重ね
 いつしか転寝
 夢の中
 懐かしき人
 若きまま

             満開の 花びら震え 暖を待つ
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by tabigarasu-iso | 2016-03-24 10:44 | | Comments(0)

意図した成果:2015

 環境ISO:2015の適用範囲には、「この規格は、組織が、環境、組織自体及び利害関係者に価値をもたらす環境マネジメントシステムの意図した成果を達成するために役立つ。環境マネジメントシステムの意図した成果は、組織の環境方針に整合して、 環境パフォーマンスの向上、順守義務を満たすこと、環境目標の達成を含む」とあります。
 日本語でありながら、何のことか良く分かりません。それでも良く読めば、環境ISOは環境マネジメントシステムの意図した成果を達成するために役立つと言っています。では、環境マネジメントシステムの意図した成果とは何でしょう。
 意図した成果には、環境方針に整合した環境パフォーマンスの向上(負荷の低減や環境正荷の増加)、確実に法規制を守ること、それに環境目標の達成を含むとありますが、組織オリジナルの意図した成果は、当然のことながら環境ISOを導入する組織が決めなければなりません。
 組織が決めるオリジナルな意図した成果は、環境方針に盛り込むことになります。認証取得が意図であれば、それを環境方針に盛り込む必要があり、利益の確保が意図であれば、環境負荷の低減だけでなく、環境に配慮した製品やサービスの売上増加も環境方針に盛り込まなければ、意図した成果は得られません。自ら撒かない種は、花の咲きようがないのです。 
            花三つ 桜咲いたと 宣言し
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by tabigarasu-iso | 2016-03-23 20:19 | ISOマネジメント | Comments(0)

 これまで、PDCAサイクルのA(アクション)に位置付けられていた環境ISOのマネジメントレビューは、2015年の改訂でC(チェック)に組み込まれました。要求内容に大きな変更点はありませんが、Aから前段階のCへの移動は大きな変更です。
 C(チェック)の構成は、現場関係者による環境パフォーマンスの監視、法規制等を満たしているか否かの順守評価、現場と離れた立場の人による内部監査、それに経営者によるマネジメントレビューと言う仕組み全体の評価であり、三重のチェック体制が明確になりました。
 マネジメントレビューを行う経営者の方には、システムの適切性、妥当性、有効性に関する結論を出して貰います。また、継続的改善の機会は何処にあるのかも決定して貰い、今度、どの方向に組織を導くのか戦略的な示唆もしなければなりません。
 これまでのマネジメントレビューには、決定するとか、示唆するとか、具体的な要求はありませんでしたから、経営者の方にとっては大幅な変更と思われることでしょう。事実、それに間違いありません。
 環境ISOは自主的に取り組む環境管理の国際標準ですから、要求内容が経営の細部にまで及ぶ改訂内容に違和感を覚えるかも知れません。これを煩わしいリスクと捉えるか、経営改善の良い機会と考えるか、経営者の方の自由です。
             大幅な 内容変更 改訂か
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by tabigarasu-iso | 2016-03-22 09:00 | ISOマネジメント | Comments(0)