ブログトップ

白髪の旅ガラス

審査員評価:2015

 審査を終えてから、審査機関は審査先に審査員の評価記録を求めます。審査員の評価は、審査先の事務局が行う場合が多く、評価の内容に対して審査員はコメントする機会はありません。
 時として、審査員は意外な評価を受け、その説明を審査先ではなく審査機関に行うことになります。その評価が正解であれば潔く反省し、誤解であれば何で誤解されたのか、改めて状況を審査機関に説明しなければなりません。
 かような一方的に評価される制度は、開かれた制度ではなく時代遅れなものです。審査員としては、審査員評価に関して改善提案しなくてはなりません。審査先と審査結果について協議した後、審査員に対して審査内容を評価する、審査員評価会議を追加する提案です。
 事務局が審査員を一方的に評価する制度が続く限り、それを承知の賢い審査員は審査先で厳しい審査結果を出すことは控えるようになり、審査先の仕組みの改善は望めなくなるでしょう。

              的外れ 審査評価に 遠吠えし
d0052263_10375738.jpg

[PR]
by tabigarasu-iso | 2016-02-29 10:36 | ISOマネジメント | Comments(0)

衣替え

 柔らかい陽の光が降り注ぐ下、地面の砂を身体に付けたくて回転する僕は、暫く腹を太陽に向けたまま、付き添いの主人に撫でられるままにしています。
 いつも浴びるガラス越しの光とは異なり、チクチク肌に刺し込む刺激が心地良く、もう一度身体を回転しない訳には行きません。すると、砂ばかりか枯葉も身体に付き、僕はミノムシになります。
 そんな僕に呆れることもなく、主人は枯葉と砂を優しく撫で落としてから、バリカンの刃先に似た櫛で、僕の背中から尻尾の抜け毛を梳き始めました。その心地良さと言ったら、言葉を持たない僕は鳴いて表現するしかありません。
 「ニャーン」と甘く鳴いてから、見上げて主人の手を見ると、大きな毛玉を持っています。日頃から丹念に身体を舐めている僕は、その大きさに驚き「ニャンダ」と鳴きました。

              二回り 大きくなれば 虎になる
[PR]
by tabigarasu-iso | 2016-02-27 16:51 | 小説 | Comments(0)

廃プラ抱える蟹

 今朝は、廃プラスチックの回収日です。家の裏には、前回の回収日に出し損なった廃プラスチックを入れた大きな袋が四個、回収される瞬間待っていました。
 雨音が喧しい昨夜に比べ、やけに静かな朝です。カーテンを開けて、一面の銀世界に驚きました。どうやら、雨と雪が話し合い、出番を交替したようです。
 着替えを終えて洗顔し、整髪した後で家の中にある廃プラスチックを一つ手に提げ、太陽の降り注ぐ外に出ました。既に、歩きたい場所の積雪は優しい太陽が消しています。
 家の裏から四個の廃プラスチック袋を持ち出し、併せて五つの袋を両手に提げて歩き出す姿は、春先、川の中で産卵場所を探し歩き回る蟹に似ていることでしょう。

               桃の花 薄雪化粧 束の間に
[PR]
by tabigarasu-iso | 2016-02-26 09:00 | 随筆 | Comments(0)

EMS成功の要:2015

 ところで、環境ISOの序文には環境マネジメントシステム(EMS)の成功の要因が記載されています。序文など読んだことのない方は、折角の好意を無駄にしないよう改めて読み返してみましょう。
 まず、EMSの成功は経営者が主導する全ての階層からのコミットメントの如何に拠るとあります。経営者の主導により、全ての部課長がEMSどう活用するのか誓約すること、これがEMS成功の要に他なりません。現場の責任者がEMS活用の意義を認識しなければ、全体のEMSは成功することはないのです。
 また、EMSは有害な環境影響を防止又は緩和し、有益な環境影響を増大させる機会として、経営戦略に活用が可能ですから、それを活用しない手はありません。有害な環境影響の防止は会社経営のリスク回避になり、有益な環境影響の増大はビジネスチャンスになりますから当然のことでしょう。
 更に、経営者はEMSを他の事業上の優先事項と整合させ、事業プロセス、戦略的な方向性及び意志決定に統合させ、全体的なマネジメントシステムに組み込むことで、リスク及び機会に効果的に取り組むことが可能とあり、裏返せば、事業上の優先事項とは整合させず、事業プロセスや戦略的な方向性と切り離したEMSは、リスク及び機会に効果的な取り組みは期待できないと言えるでしょう。

             暇過ぎて 余分なことも 考える
d0052263_115851.jpg

[PR]
by tabigarasu-iso | 2016-02-25 09:00 | ISOマネジメント | Comments(0)

しだれ桃の花

 それは、それは、遠くから見ても見事な咲き振りでしたから、散歩のコースから外れ、どなたかの庭に近寄り、失礼しますと小さな声で許しを請い、いつものカメラで撮影させて貰いました。
 梅の花も珍しいこの時期に咲き誇る桃の花は、そこだけ周囲から浮いて別の世界を作り出しています。どんな手入れをされているのか、それとも早咲きの種類なのか、そこに人の姿が見えれば、聞いてみたいものでした。
 そう言えば、先日、久し振りに箱から出したひな人形、桃の花の造花が色褪せていましたから、それを知った神様が気の毒に思い、これを御覧なさいと巡り会わせてくれたのかも知れません。
 遠くから一枚、近寄ってもう一枚、しっかりカメラに収めて満足しました。さあ、これを持ち帰り、ひな人形の仲間に見せてあげましょう。何と言って喜ぶものか、楽しみです。

               他所の庭 見事な花に カメラ向け
d0052263_10101320.jpg

[PR]
by tabigarasu-iso | 2016-02-24 09:00 | 随筆 | Comments(0)

浜辺の松林

 何処の浜辺にも、松林は必ずと言って良いほどあります。海からの強い風を葉で受けとめ、押し寄せる砂を幹で堰き止め、大きな波から内陸を守る松林の重要性は、海に囲まれた島国では疑う余地がありません。
 山国で育った人間が海を見る時、その広さに驚きながら押し寄せる波には恐れを抱きます。また、浜辺に永延と続く松林を見掛け、その間隔から人の手で植えられたものと見抜き、何の為か考えてしまう。
 自分の手で山に植えた松、杉、桧などは、自分の子や孫が家の材料や燃料にする為のものであり、或は売って現金を手に入れるものでしたから、浜辺で風や砂を防ぐ松林とは役割が異なります。
 それに比べ、浜辺の松林は地域全体を守る公の役割があり、曲がりくねった樹幹でも大切な役目に変わりはありません。浜辺で見掛けたら、曲がっているから建材には使えないなどと意地の悪いことは言わないで、お疲れ様と声を掛けてあげましょう。

 猫の日と 知っているのか 猫元気
[PR]
by tabigarasu-iso | 2016-02-23 09:28 | 随筆 | Comments(0)

 環境ISOの2015年版には、潜在的で有害な影響をリスク及び潜在的で有益な影響を機会と定義して、それを決定することが要求事項として追加されました。
 その目的は、環境方針に整合した環境目標達成の確信を得ること、望ましくない影響を防止するか低減すること、及び仕組みの継続的改善を達成することですから、要求項目としては新規ですが内容は目新しいものではありません。
 リスク及び機会は、活動が環境に影響を与える原因である環境側面、守ることが必須の順守義務、内外の課題から決定することになります。例えば、有益な環境影響を持つ環境側面の製品開発を優先管理すれば、同業他社を市場から排除し商売繁盛の「機会」になりますが、それを何もしないで放って置けば同業他社が市場を占有する「リスク」に。
 順守義務に関するリスク及び機会は、それを前向きに捉えれば社会から信用されて商売上の「機会」になりますが、逸脱すれば社会から信用を失い商売上の「リスク」になるのは明らかなことでしょう。

雨音に ゆっくりしなよ 諭されて

[PR]
by tabigarasu-iso | 2016-02-22 09:29 | ISOマネジメント | Comments(0)

環境方針:2015

 環境ISOの2015年版の環境方針には、従来の要求内容に比べ、二つの追加要求があります。一つ目は組織の目的に対して環境方針が適切であること、二つ目は環境保護のコミットメントを含む環境方針であることですが、これがなかなか難しい。
 大半の組織では、その目的は売り上げを伸ばし、経費を抑え、利益を上げて、組織の維持と発展を目指すものであり、それを受けて環境方針が作成されるのは当然のことと考えられます。
 しかし、これまで公表された環境方針の大半は、環境負荷の低減や法規制を守ることを掲げても、売上を上げ、利益を上げることに触れたものは殆どありません。同じように、環境保護のコミットメントを含む環境方針は少数派です。
 環境保護とは、石油など枯渇資源から持続可能な資源を利用することであり、気候変動の緩和や気候変動への適応であり、生物多様性や生態系の保護ですが、環境方針にコミットメントすることで環境目標にしなくてはなりません。
 利益を上げる目的からは、持続可能な資源ばかり選択できないでしょう。例えば、気候変動の緩和には二酸化炭素の削減などありますが、生産量が増えれば電気の使用量も増え、二酸化炭素の間接的な排出量も増えることになります。従い、利益を確保しながら、持続可能な資源の利用を増やす覚悟が経営者には問われることでしょう。

 雨降りに ミリミリ新芽 伸ばす鉢
d0052263_13345632.jpg

 
[PR]
by tabigarasu-iso | 2016-02-21 13:33 | ISOマネジメント | Comments(0)

もってのほか

 もってのほかと言えば、とんでもない予想外の事態のことです。もってのほかを食べてみたらと言われたら、とんでもない予想外の食物を食べることになりますが。
 山形県山形市の山寺を訪れた俳優が、もってのほかを食べることになり、それが食用菊だと知って近場を探したところ、もってのほかの咲く時期には早過ぎて、昨年収穫して冷凍したものを食べることになりました。
 地元に人に名の謂れを尋ねれば、菊は天皇の象徴であり、それを食べるのはもってのほかのことであることから、その名が付けられたらしい。
 ふと思い出したのは、かつて山形県に暮らしていた知人から沢山貰いながら、菊の花を食べる習慣がなかった自分は、少し箸を付けただけで食べ残したことでした。
 菊の花は香り良く、いつまでも見て楽しむものと見做していた自分には、それを食べることなど未だにもってのほかです。

 春菊も 好んで食べる もってのほか
d0052263_12433678.jpg

[PR]
by tabigarasu-iso | 2016-02-20 12:40 | 随筆 | Comments(0)

環境側面:2015

 環境ISOの2015年版が求める環境側面(環境影響の原因)は、2004年版にはなかった要求項目があります。それは、ライフサイクルの視点を考慮することで、既に考慮している場合はそのままで良く、考慮してない場合は新たに考慮しなくてはなりません。
 では、製品やサービスにおいてライフサイクルの視点とは何のことでしょう。例えば、製品の場合は、製品の原材料の調達段階、製品の製造段階、製品の使用段階、それに製品使用後の処理段階まで想定することです。
 それら各段階から、自らが管理できる段階と他社に影響を及ぼせる段階を選択し、両段階において管理できる環境側面と影響を及ぼせる環境側面を決定しなければなりません。特に、影響を及ぼせる段階の影響を及ぼせる環境側面の決定には注意を払う必要があります。 
 つまり、製品やサービスの製造段階や使用段階において、他社或は他者に提案や要望を出して、その提案や要望を聞いてくれる場合、提案や要望の内容が相手の経済面、品質面、安全面、環境面の何れに影響するのか想定し、環境面に影響がある場合、その内容は原因ですから、環境側面として考えなくてはなりません。

 コンサルの 影響範囲 広いこと
[PR]
by tabigarasu-iso | 2016-02-19 09:34 | ISOマネジメント | Comments(0)