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白髪の旅ガラス

感謝の放出

 暇さえあれば身体を舐めて清める猫
 思いが叶わない時に身体を舐める猫
 綺麗好きな猫でも清めを忘れる尻に
 付着した糞の残渣を拭き取る作業中
 気持ち良くなったお礼に感謝の放出
 御丁寧にありがとうと言った暇な人

  白髪染め 気分新たに 如月へ
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by tabigarasu-iso | 2016-01-31 14:00 | | Comments(0)

待合室にて

 新幹線ホーム下にある待合室の大きな椅子に腰掛け、誰が点けたのか判らないテレビ放送を視界の隅に入れながら、誰に急がされた訳でもないのにパソコンのキーボードを静かに打っています。
 暫らくすると勢い良く通過する新幹線車両の振動を受け、尻から頭まで心地良く揺すられ、我に返って周囲を見渡せば、先程まで座っていた人とは別人ばかり。朝の忙しい時間帯ですから当然のことでしょうが、時間調整するにはエアコンもあって丁度良く、もう少し待合室に。
 更に自分の世界へ入り込み、仕上げの三行を考え始めたところで漸く移動の時間となりました。作業中の文書ファイルを閉じてパソコンの電源も切り、カバーに入れて鞄に詰め込むまで数秒は神業に近いようです。
 横に座っていた見知らぬ人、その素早い所作に興味を示したのか、呆れたのか何れでしょう。大きく目を開いて、こちらを見ています。視界に入り邪魔したことは事実ですから、椅子から離れる際に小さく会釈してから待合室を出る朝でした。

 定期バス 定員オーバー 仕方ない

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by tabigarasu-iso | 2016-01-30 13:00 | 随筆 | Comments(0)

灯りを消して

 環境ISOの世界で管理対象とするものは、悪い環境影響を引き起こすもの、良い環境影響を引き起こすもの、それに守らなくてはいけない法規制などです。
 環境影響を引き起こすもの、つまり原因を環境側面と言いますが、管理できるものと影響を及ぼせるものがあり、前者は「自分で電気を消す」類で誰にも理解出来ますが、後者は「影響力を駆使して電気を消して貰う」類で、これがなかなか理解して貰えません。
 その原因は、環境ISOの普及し始めた頃にあります。環境側面は、管理できるもの又は影響を及ぼせるもの、どちらかを選択すれば良いと解釈されていました。そこで理解し易い「管理できるもの」だけを採用する組織が多くなったようです。
 当初、環境ISOを導入する組織はメーカーが主でしたから、それでも問題は大きくならなかったようですが、サービス業の環境ISOでは、管理できる「自分で電気を消す」類より、影響を及ぼせる「サービス内容を受け入れて貰ったユーザーに電気を消して貰う」類が主ですから、基本に立ち返り環境側面の捉え方を拡げなければなりません。

 この仕組み 活用するなら 灯りから
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by tabigarasu-iso | 2016-01-29 07:50 | コンサルサービス | Comments(0)

腹八分目

 昔の人は良いことを言ったものです。
「人の道に外れたこたぁ、しちゃぁいけねぇ。誰も居なくても、お天道さんが見ている」
「食い溜め、寝だめはできねぇもんだ」
「何事も、腹八分目が丁度良い」
 そんな格言の一つを意外なところで想い出しました。パソコンのバッテリー残量が少なくなり、急いで管理レベルを替えたところ、それ以降のバッテリーは79%まで充電したところで充電を止めるようになったのです。
 はて、それまでは100%充電の表示がありましたから、パソコンのバッテリーも腹八分目が良いのかと説明内容を改めて確認すれば、バッテリー寿命を伸ばす設定に印が付けてありました。
 人の寿命にも同じことが言えるようです。もう少し食べたい、もう少し飲みたい、それを腹八分目で切り上がれば、寿命は延びることでしょう。ただ、八分目のスイッチを入れる機能が何処にあるのか、探して置かなければなりません。

 マフラーの 要らない季節は もうそこに
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by tabigarasu-iso | 2016-01-27 21:30 | 随筆 | Comments(0)

氷点下でも凍らず

 氷点下とは、水の凝固点より低い温度のことのようです。今日、東京の温度は氷点下2.7℃ですから、何処の水が凝固しても不思議ではありません。それが鼻水であっても、氷柱になる光景は何度か観たことがありますから。
 そこで注意深く観察したところ、誰一人として氷柱を鼻の下に下げた人は居ません。どうやら、他人に見られて具合が悪いと考え、風邪でもないのに大きなマスクで鼻の下を隠しているようです。
 念の為に体調を尋ねてみれば、受験を間近に控えた子供にインフルエンザを感染させない予防とのことでありました。
「それは大切な心掛けですね」
「何もしてあげられませんから」
 別の人に尋ねてみれば、期待する答えがあるかも知れません。
「こうしないと鼻水が氷柱になり、下唇に刺さって痛くて堪りません」
 氷点下30度近くになれば、これも当り前の答えになるのでしょう。

 アンコウの 鍋を突いて 芯溶かし
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by tabigarasu-iso | 2016-01-26 08:00 | 小説 | Comments(0)

氷柱

 雪は溶けて落ちる途中で凍る。
 それでも懲りない雪は溶けて、
 凍った柱の先まで行って凍る。
 それでも懲りない雪は溶けて、
 凍った柱を更に太く長くする。

 窓の外 手を伸ばして 氷柱折り
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by tabigarasu-iso | 2016-01-25 10:00 | | Comments(0)

あれ、コンビニが消えた

 30分コースの散歩の途中に広い駐車場を保有し、いつもトラックが数台は必ず停まっているコンビニがあります。丁度、散歩の折り返し地点ですから、たまには買い物に立ち寄り、時にはトイレを借りていました。それが突然消えてなくなり、数台の工事車両に取って代わっています。繁盛して店舗を拡張するのか、意外と苦戦していて商売替えするのか、どちらか分かりません。泡の如く出現して瞬く間に消えるものに哀れを感じるのは、齢の所為でしょうか。

  流行る店 そこにしかない ものがある
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by tabigarasu-iso | 2016-01-24 20:03 | 随筆 | Comments(0)

JR新橋駅のドーム屋根

 電車のホームに立ち、数分後に到着する東京上野ライン高崎行の電車を待ちながら、ふと見上げて気が付いたのです。飛び上がれば手の届く高さにあるホームの屋根がありません。代わりに、遥か高い所に太い鉄パイプで縦横に組まれた梁の上、駅全体を覆う大きな半円形の屋根がありました。いつの間に組まれたものでしょう。遥か以前のことかも知れません。狭いホームの足元ばかり見ていましたから、気が付かなかったようです。いずれホームに残った低い屋根も全て撤去され、JR新橋駅は大きなドーム屋根で有名になるかも知れません。

 ホームでは 足元注意 上は見ず
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by tabigarasu-iso | 2016-01-23 10:31 | 随筆 | Comments(0)

終末期鎮静

 どうしても痛みの取れない人で余命は僅か、それに本人と家族の同意を得られた場合に医師が治療として選択できる、そんな条件の付く終末期鎮静剤の投与があるような。
 それを自分が投与される状況になったならば、どうするか。間違いなく、迷わず投与を医師にお願いすることだろう。ただ、鎮静剤を投与する医師、見守ってくれる家族に対し、願いを叶えてくれたことに感謝しながら。
 数年前のこと、末期がんで痛みに耐え切れなくなった彼女の言葉を想い出す。
「殺してくれ」
「それはできないよ」
 当時、終末期鎮静のアドバイスを医師から貰っていたなら、彼女の言うことも違っていたことだろう。
「あれを頼む」
「分かったよ」

 寝るように 生まれるように 死ねたらね
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by tabigarasu-iso | 2016-01-22 09:00 | 随筆 | Comments(0)

立ち食い寿司

 静岡駅ビル一階のレストラン街に立ち寄り、一人で気楽に寄れる飯屋を探した。兎が杵を突く和風ラーメンの店、麦飯にとろろ汁を掛けて食べる店には寄ったことがあるから、新規開拓で立ち食い寿司の暖簾を潜る。
 店員に威勢良く迎えられ、セルフサービスでおしぼりと箸を揃え、二巻130円のメニューから自分の好きな物だけ頼む。ツブ貝、車海老、生海老、ズワイガニ、生シラス軍艦巻、生イカと、続け様に頼んで噛み砕き胃袋に落とした。
 立ち食い寿司の横には、普通の寿司屋の店内がある。客の顔も丸見えで、自分がカウンターの前で立っていることを忘れさせてくれたが、直に立ち食いであることを想い出し、食い終えたところで余韻を楽しむことなく勘定する。
 好きな寿司を腹一杯食べて、消費税込みで842円は如何にも安い。立ち食いのキツネソバでも400円はするから、新鮮な材料と注文の度に握る手間を考えれば、立ち食い寿司は安過ぎる。もっとも、寿司の起源は、立ち食いであったと言うから、当時の庶民の気持を味わえた。

 一人なら 立ち食い寿司に 寄ってみな
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by tabigarasu-iso | 2016-01-21 10:00 | 随筆 | Comments(0)