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白髪の旅ガラス

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春待つ桜

 今は葉が落ち
 何の枝か分からない
 半年待って
 見違える
 枝垂れ桜
 見せましょう


 雨受けて 新芽育てる 桜あり
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by tabigarasu-iso | 2015-10-31 14:00 | | Comments(0)

ハロウィーン

 魔法使いに仮装した園児が列を乱しながら歩道に現れたかと思えば、揃って建物の二階へ消えて行きました。人目を憚らない愛らしさに見惚れながら、さて、派手な変装は何の意味があるのか首を傾げます。

 今更ながら調べてみれば、10月31日を大晦日にするケルト人が秋の収穫を祝い、11月1日の新年を迎える前日、悪霊を追い出す儀式がハロウィーンとありました。日本でも秋の収穫祭はありますが、大晦日に悪霊を追い出す習慣はありませんから、まともに考えたら普及しない筈のものです。

 それがいつしか趣旨を大きく外れ、人目を引く仮装に懲り、それを見て楽しむ祭りになりました。また、商品の販促機会に利用する組織も多く、ますます本来の姿から外れていくのが日本風のハロウィーンのようです。

 同じような現象は、クリスマスにも言えるでしょう。クリスチャンでもない人がその日はケーキを買って帰宅し、鶏肉を食べ、ワインを飲み、プレゼントを渡す習慣は、源を忘れたハロウィーンと変わらないようです。


  改札に 魔女の姿で 現れて
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by tabigarasu-iso | 2015-10-30 22:50 | 随筆 | Comments(0)

リンドウの花

 透き通る青き花びら重なって
 猛烈に吹き荒れる風うけ留める
 晴れに咲き曇れば閉じて人のよう
 悲しみに暮れる人には寄り添って


 リンドウの 花を貰って 抱き締めて
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by tabigarasu-iso | 2015-10-28 12:29 | | Comments(0)

チャツボミゴケ

 電子メールに添付された珍しい写真
 清流にして川石の姿隠れて見えない
 何処の国で撮影したものであろうか
 調べてみれば生まれ故郷近くとある
 かつて六合村と呼ばれ今は中之条町
 いつかチャツボミゴケに会いに行く


 苔むした 川の水底 何が棲む
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by tabigarasu-iso | 2015-10-27 09:59 | | Comments(0)

井原鉄道の夢電車

 岡山駅から伯備線に乗り換え30分余り、清音駅で井原鉄道に乗り換えれば、クラシックデザインのワンマン電車が待っていました。薄暗い中で目にした外装は派手な化粧が施され、車内は木製の椅子と内装で四人が向き合い、その真中には小さな木製のテーブルがあります。

 乗客は学生と勤め帰りの人ばかり、木製の内壁に感心する余所者は自分の他には居ないようですが構いません。床を見れば、これまた木製で、隙のない仕上げに再び感心。井原鉄道を利用する機会に恵まれた幸運に感謝するばかりです。

 やがてトンネルを潜り始め、奇妙なことに気が付きました。トンネルが曲がりくねっているではありませんか。ゆっくり大きく曲がるトンネルなら珍しくありませんが、短い距離での曲がりですから、岩盤が固かったのでしょう。

 乗車すること40分余り、目的の井原駅に到着。乗車料金820円は、距離的に安くはないでしょうが、たまたま出会った木製づくしの内装に夢を貰い、随分と得をしたような気がします。


 木製の ワンマン電車 夢載せて
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by tabigarasu-iso | 2015-10-26 09:00 | 随筆 | Comments(0)

新倉敷駅の帆掛け船

 環境ISOの審査を終えて自家用車で送って貰った先は、初めて利用する新倉敷駅でした。幾つか小山を乗り越えて、稲刈り前の田を見ながら、狭い道を行く移動は、つい故郷を想い出します。

 山林の山栗を拾い、皮を剥いて食べたのは今頃のことでした。渋皮まで綺麗に爪で取り、口に放り込んで噛み砕けば、控え目の甘味が口中に広がったものです。それは、店頭に並ぶ大粒の栗とは違い、小粒の山栗の甘味は段違いでした。

 枝をしならせる柿の実は、昔では考えられなかった光景です。渋柿なら干し柿にして、枝先に残すのは、鳥の喰う分くらいでしたから、何とも勿体ない。やがて熟して枝から落ち、土に帰って再び柿の木の栄養になることでしょう。

 そんな想像をしている間に新倉敷駅に着き、江戸まで戻る時間の目途が立ちました。そこから自分の巣まで更に一時間掛かりますが、十一時までには帰宅出来そうです。駅に入り新幹線の発車時刻を確認すれば半時間ほど間があり、珍しい帆掛け船を写真に撮る余裕も生まれました。

  帆掛け船 風を頼りに さあ行こう
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by tabigarasu-iso | 2015-10-25 22:22 | 随筆 | Comments(0)

快適な高速バス

 バスに乗るのは嫌いではないが、初めて出掛けた場所で行く先の不明なバスに乗る勇気は湧かない。その癖が抜け切らず、電車ばかり乗り継ぐとバスより長い時間が掛かる場合がある。

 そこで、良く調べた上で高速バスに乗ることにした。だが、送って貰った高速バスの停車場は、雑草が生い茂りゴミが籠から溢れている。誰も居ないベンチは薄汚れ、指先で触れて汚れていないか確かめてから座った。

 到着時間まで十数分、トラックや乗用車がバス停の前を慌てて通過する。中には、ベンチに座る自分を不思議そうに見詰める人もあり、自分は目が合わないよう、紅葉の始まった山を見るようにした。

 時間通り到着した高速バスの大きいこと、それに美しいこと。別次元から自分を救いに来たようである。早速乗り込むと、支払いはICカードでも良く、軽くタッチして支払いを済ませた。最後部にはトイレもあり、長い時間でも安心である。そうこうする間に眠り付き、気付けば目的地に到着していた。


 干潟から 八重洲直行 乗るカラス
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by tabigarasu-iso | 2015-10-24 10:37 | 随筆 | Comments(0)

十割審査

 審査する時間より移動する時間の長い審査が往々にしてある。朝九時から審査を始め、昼食一時間で午後二時に審査を切り上げ移動し、そのまま十時にホテルへ入る審査では、審査時間四時間で移動時間七時間となり、十二時間労働の三割が審査で七割が移動の何とも効率の悪い審査があったものだ。

 審査効率の悪さは、審査を受ける組織に迷惑を掛ける。審査時間は短くなり、期待する範囲で掘り下げた審査が受けられない。審査員の移動時間が増えても審査料金は安くはならず、却って旅費が高くなる。

 審査員にしても、審査時間に移動時間が加わり十二時間労働になっても審査員費用は変わらない。疲れが抜け切らない翌日の審査は、審査の質が嫌でも低下するから、審査を受ける組織に迷惑を掛ける。

 なら、効率の良い審査計画を立てたら良い。互いに遠く離れた組織の審査には組織に近い審査員を選び、審査結果は電子メール等でとりまとめ、初回会議から終了会議まで別々に行えば、朝九時から夕方五時まで、最高効率の十割審査となるだろう。


 十割は 口に合わぬと ソバ通が
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by tabigarasu-iso | 2015-10-23 07:56 | ISOマネジメント | Comments(0)

申し送り

 千葉県香取郡東庄町から東京駅まで電車を使えば2時間半以上は掛かるが、高速バスを利用すれば1時間半で到着する。そればかりか、電車は1時間に1本であるから、場合によって3時間半は掛かってしまうが、高速バスは15分間隔で出ているから1本乗り遅れても2時間は掛からない。

 これでは、電車は高速バスに負けてしまう。そればかりか、高速バスの値段も1830円と電車賃と余り差はないから、電車を利用する人は高速バスのルートから外れた学生や地元の人になる。

 このことを往路で知っていたなら、東京駅から高速バスに乗り東庄町まで来たことであろう。けれど、先人の申し送りでは、高速バスが便利なことには触れていなかった。かような貴重な情報は、最初に申し送るようにしたいものである。

 ところで、東庄町を訪れた目的は環境ISOの審査であり、先人の申し送り情報は数ページに及ぶ。審査先の業務内容や仕組みの特徴が、主観を交えて紹介されている場合が多い。それはそれで有効な情報だが、申し送り情報に主観は不要であり、前泊のホテル情報や行き方など客観的な情報提供に心掛けたいものである。


  窓の外 鴨の鳴き声 する鯉屋
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by tabigarasu-iso | 2015-10-22 08:00 | 随筆 | Comments(0)

JR成田線笹川駅

 東京駅から総武線快速電車に乗り居眠りする暇もなく千葉駅に着き、そこから内房線と外房線に分かれるアナウンスを聞き、さて笹川駅はどちらの線であったかメモした紙を取り出す。

 成田線で成田駅から一時間余りとある。それでは成田駅に向かい、そこから成田線に乗り換えよう。成田空港行きに乗り、その手前で降りれば良い。車窓には、青の勝る田園風景が見える。混雑した車内には、大きな鞄を傍に置く観光客の姿も見えた。

 うとうとする間も惜しみ、千葉駅から成田駅まで懐かしい田舎の風景を目に焼き付ける。その間僅か三十分余り、身体の芯に自然から放射されたエネルギーが蓄えられたようだ。

 成田駅に着き笹川行の電車を探す。発車まで三十数分、構内の待合室に入りパソコンを開いた。こんな時には、心に浮かぶ文字をキーボードに置くに限る。出発の時間が迫ったところで立ち上がり、部屋の後を良く見れば竹の絵の襖が何本も控えていた。

 笹川駅へ向かう電車がホームに入り、本数の少ないところから古い車両を想像していたが、八両編成の車両は予想外にモダンである。それでも、走り出した車窓には稲刈りの終えた田圃ばかりが続く。一時間掛けて辿り着く笹川駅とは、どんな駅であろうか。

 期待を胸に笹川駅に到着したが、辺りは暗く何も見えない。予約した旅館に電話を掛け、道順を訪ねる。暗い夜道を歩くこと十数分、不安になり掛けところで看板が見え、明るい玄関に入ると歓迎の黒板に自分の名前が白字で書いてあった。

 これまで何度もホテルや旅館に泊まる機会はあったが、自分の名前を書かれて迎えられたことは一度もない。夕食も部屋に運んで貰い新鮮な刺身を見て、つい熱燗を一本注文する。一人の夕飯ながら、笹川のおもてなしに満足したものである。


  日も暮れて 白鷲刎ねる 川の中
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by tabigarasu-iso | 2015-10-21 19:32 | 随筆 | Comments(0)