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白髪の旅ガラス

 日本五大桜の一つが直ぐ近くにあるそうです。
 国指定天然記念物とありますから嘘ではないでしょう。
 樹齢八百年の桜は「石戸蒲ザクラ」と言います。
 隣の北本まで出掛けて観て来ましょう。


 桜には 寿命なさそう 八百歳
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by tabigarasu-iso | 2015-03-31 09:00 | 随筆 | Comments(0)

いつまでも覚えています

「お久し振りです」
 そう言ったものの、名前が出て来ません。
「お元気そうですね」
 そう言いながら、名前を想い出そうとしましたが、咄嗟のことで難しい。

 それにしても、いつまでも顔は覚えているものです。上野駅で電車を待つホームに規則正しく並んでいる時のこと、数年前まで世話になっていた組織の方がこちらに歩いてくるのが見えました。

 自分の前を通り過ぎようとした瞬間、その方は足を止めて言ってくれたのです。黙って通り過ぎることも考えられましたが、その時は自分の人徳のなさですから仕方のないことでしょう。

「今、自分は環境ISOの事務局を担当しています」
「それは頼もしい」
「コンサルは」
「少しばかり仕事をしていますが、大半は爺様です」
「それは羨ましい。機会がありましたら、またお会いしましょう」
「是非とも」
 それから一晩経ち、その方の名前が「タケウチさん」であったこと、漸く想い出しました。

 その顔に 覚えあっても 名は言えず
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by tabigarasu-iso | 2015-03-30 09:00 | コンサルサービス | Comments(1)

古新聞回収競争

 朝早く、古新聞回収のアナウンスが聞こえてきます。やがて、ゆっくり走るトラックの運転席で馴染の科白をテープで流しながら、時々止まって古新聞とトイレットペーパーを交換する光景が見えることでしょう。

 そう思いながら妻を駅まで車で送る途中、出会った古新聞回収車の荷台を見ました。そこには、鉄の大きな籠が目立つばかりです。駅からの帰路、ゴミ置き場に置かれた段ボールや古新聞の束を見て、その理由が判りました。

 市の古新聞回収と民間のそれが重なってしまったようです。何処のゴミ置き場にも段ボールと古新聞が山になっていますが、それは既に市の所有物となっていますから、民間の業者が回収することはできません。

 暫くすると、民間の古新聞回収車は何処かへ消えたようです。市の古新聞回収は、一年前から決まっていましたから、そのことを潔く反省して、別の縄張りまで移動したのでしょう。

 前者に古新聞を出せばトイレットペーパーと交換して貰えますが、後者では何も貰えません。自宅に保管している古新聞の束は、後日、潔く引き揚げた前者に出してあげましょう。

 古新聞 回収されて 尻を見る
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by tabigarasu-iso | 2015-03-29 13:00 | 随筆 | Comments(0)

淋しい便利さ

 上野東京ラインが開通して、東海道新幹線への乗り継ぎは楽になりました。終着駅であった上野駅は、予想通り淋しくなったようです。上野駅始発もありますが、その本数は減り、小田原方面から入る車両は大変混み合っていました。

 上野始発を長い時間待って座るか、混雑した車内で立ったまま我慢するか、上野駅から下り電車を利用する人には以前より不便になったようです。それに、降りる客が減った所為で、立ち食いソバ屋も以前ほどの賑わいはありません。

 金曜日の夕方は、上野駅周辺の春を楽しむ人の流れで構内は混雑しているようです。少し贅沢して乗った小田原発の普通電車のグリーン車は、座れない人もありました。上野始発の時には考えられないことでしたから、上野東京ライン開通の弊害と言えるでしょう。

 常磐線と高崎線が東海道線に繋がり、乗り換えなく往来できる便利さは、始発で座れる便利さに勝るようです。構内のホームで立ち食いソバを楽しむ人の姿が減るのも、仕方のないことかも知れません。

 始発駅 終着駅から 途中駅
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by tabigarasu-iso | 2015-03-28 10:00 | 随筆 | Comments(0)

廃炉

 原子力発電所は、予定通り運転できたとしても、数十年経てば廃炉になります。その原子炉は長年の運転で放射線の放出が激しく、建設当時の設計図がないと解体作業用のロボットは動けません。

 ところが、設計図面が残っていない原子炉があるそうですから驚きです。廃炉に向けた解体ロボットは、鉄腕アトムのように自分で見て判断して行動できる知能ロボットではありませんから、原子炉の建設当時の設計図がないとロボットによる解体作業はできません。

 ロボットで解体できなければ、人手で作業するほかなく、強い放射線を浴びながらの作業になります。そんな危険な作業、誰が従事するでしょうか。大金を稼ぐことができたとしても、細胞を破壊された身体の未来は暗い。

 水蒸気爆発を起こし建物が壊れた原子炉の解体作業は、落下した障害物が周囲にあるから更に困難が予測されます。それでも、放射線を放出し続ける核燃料棒の取り出し完了まで、何としても進めなければなりません。

 何とか解体を終えたとしても、大量の放射線廃棄物の処理方法に困る。低レベルの放射性廃棄物に関しては処理後に廃棄処分される予定ですが、高レベルの放射性廃棄物に関してはどこでどういう方法で隔離保管するかは未定です。

 その隔離保管期間は、数百年から数万年と長期になる為、未来の地球生命体へ負の遺産を遺すことになりますから、原子力発電所は建設から廃炉までのライフサイクルを考慮した上で、採用の是非を検討しなくてはなりません。

 廃棄まで 考慮に入れて 物作り
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by tabigarasu-iso | 2015-03-27 10:00 | 随筆 | Comments(0)

麻酔の切れるまで待って

 鮫の歯のように人の歯も幾度か生え変わるものなら、人は歯医者に通うこともないでしょう。そう思いながらも、歯医者に通い始めて一年近く経ちますから、受付の人にも顔見知りになりました。

 予約時間に名前を呼ばれて診察室に入れば、麻酔のセットが用意されています。痛みを感じる犬歯の治療ですから、予め覚悟は決めていましたが、注射針の刺さる瞬間を想像すると平静ではいられません。

 ところが、麻酔を始めると説明された後に塗られた何かが効いて、そこに振動も加わると犬歯の根元が膨らんでくるような気がします。針を刺された感覚は皆無でしたから、水で口を漱いだ後で、盆の上の注射器を確かめました。

 そこには、間違いなく包装の解かれた注射器があります。麻酔液を塗布した後、振動でその効果を高め、その隙に歯根まで針を挿入したことでしょう。早くも唇が歪み、水を飲む紙コップの淵が欠けているようで、何とも不思議な感覚です。

 麻酔のお蔭で、犬歯の治療は少しも痛みを感じることがありません。治療を終えて、支払いと次回の予約を確認しながら、返事の言葉がもつれるのも仕方のないことでしょう。

 麻酔され 二時間待って 酒に酔う
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by tabigarasu-iso | 2015-03-26 13:00 | 随筆 | Comments(0)

更新審査の花が咲く

 環境ISO審査登録の有効期間は、自動車の免許と同じく三年です。自動車の免許と異なるのは、免許の更新になるまで維持審査が毎年行われこと。毎年審査を受けることになりますから、ペーパードライバーのように車に乗らずに免許を維持することはできません。

 更新審査は、登録範囲の全ての部署を審査します。それに比べ、維持審査は登録範囲の三分の一で済みますから、審査工数が少ない分だけ審査料金も更新審査の三分の一になれば良いのですが。

 更新審査を行う審査員は、登録先の過去三年間の環境ISO運用の推移を確認しなければなりません。維持審査では前年の実績を確認することが主なのに比べ、更新審査は三倍の資料を確認する大変な作業になります。

 それでも、更新審査の花が咲くのは、審査の仕事が継続する目出度い事ですから、審査機関及び審査員は、お客様に深く頭を下げて感謝しなければなりません。とは言え、更新審査は登録審査と同様に厳しく審査に臨むことになり手加減はしませんから、悪しからず御了承ください。

 誰を見る 頭揃えた 水仙よ
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by tabigarasu-iso | 2015-03-25 09:00 | ISOマネジメント | Comments(0)

コンドルは何処へ飛ぶ

『コンドルは飛んでいく』は、アシの茎を使った縦笛ケーナ、アルマジロの甲羅を胴体に使った小型ギターのチャランゴ、それに誰もが知っているギターで奏でる美しいメロディーの民族音楽である。

 たまたまSISAIによる生演奏を聴く機会があり、演奏終了後に購入したCDを何度も繰り返し聴きながら、美しくも物悲しいメロディーの謂れを知りたくなった。果たして、物悲しさを感じさせるものは何であろうか。

 この曲は、1913年にペルー人であるダニエル・アロシア=ロブレスが作曲した。そもそも、先住民系鉱山労働者の団結を促し、アメリカ人鉱山主との闘争を内容にした芝居用の曲であったが、内容が過激であったので美しいメロディーだけが民族音楽として遺ったと言う。

 そうとは知らず、コンドルの飛んでいく姿だけを想像して美しいメロディーに酔いしれていたから可笑しい。曲の裏に込められた真意を知ったからには、メロディーを聴きながらどんな闘争が展開されたのか想像することにしょう。

 コンドルよ 自由求めて 何処へ飛ぶ
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by tabigarasu-iso | 2015-03-24 09:00 | 随筆 | Comments(0)

末弟

 この世に最後に登場しながら、一番早くこの世を退場した末弟よ、あの瞬間から早くも三年が経ちました。この世からあなたの肉体は消えても、兄は片時もあなたを忘れることはありません。

 時々、あなたに良く似た人を見掛けることがあります。何か兄に言えない訳があり、この世から去った振りして今でもこの世で生き延びているのではないかと思ってしまう。それが他人の空似と分かっていても、そう兄は思いたいのです。

 末弟よ、兄はあなたが千の風の仲間になったことを承知している。父や母の居る世界に入り親子水入らずの暮らしは、あれこれと我慢することが多いこの世の暮らしより幸せかも知れません。

 だからと言って、この世に遺した妻や子の暮らしを忘れないようにしてください。心の準備もないままあの世に逝かれたあなたの家族は、心に届くあなたの声を待っている筈です。

 傍に居る 猫の瞳に あなた見る
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by tabigarasu-iso | 2015-03-23 12:00 | 随筆 | Comments(0)

猫と共生のマナー

 京都市では、野良猫などに不適切な餌やりを禁止する条例が可決され、7月1日から施行されることになりました。禁止されるのは不適切な餌やりであり、適切であれば問題はないとのことです。

 それでは、不適切な餌やりとは何でしょうか。野良猫などに餌を与えたまま後片付けしないで腐らせる、不適切な給餌で住民の生活環境に支障を生じさせることとあります。尤もと思われる条例ですが、生物多様性を尊重する流れから見ると如何でしょうか。

 後片付けをしないで悪臭を放つのは、公衆トイレにも言えることです。公衆トイレを利用した人にも、不適切な後始末で住民の生活環境に支障を生じさせるものとして、勧告や命令そして罰則まで要求されたなら堪りません。

 反論の出来ない野良猫などには、生き延びる術を苦も無く奪うルールのようです。そもそも猫族は、家の中で暮らすものではなく、自由に放たれて野の鼠を狩るものですから、野良で暮らすのが種として自然でしょう。

 野良猫などへの不適切な給餌を取り締まるのも結構ですが、猫など野生の動物も生き延びる権利を守る必要があることも忘れてはいけません。

 物言えぬ 猫の気持ちを 誰が言う
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by tabigarasu-iso | 2015-03-22 09:30 | 随筆 | Comments(0)