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白髪の旅ガラス

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浮いた歯

 軽薄で気障な言葉を聞いて不快になるのは歯の浮くような話ですが、本当に歯が浮いたようで噛めない話もあります。どうして歯が浮くのか調べてみれば、疲れも原因の一つのようです。

 疲れにより、歯の根元と骨の間には緩衝材の歯根膜にある毛細血管がうっ血して腫れ炎症を起こしているから、歯の根元が浮いたようになると説明されていました。

 はて、これまで疲れで肩の凝ることはあっても歯の浮いた記憶はありません。また、疲れるほどの仕事をした覚えはないのです。一つ覚えがあるのは、環境ISOの審査先で複数の相手の話を瞬時に数多く聞き出し、沢山の意見を瞬時に交換したことでしょうか。

 根がコンサルタントですから、かようなことで疲れる筈はありません。そうでないとすると、一晩だけ断った酒を飲みながら、夜遅くまで観たロスアンゼルスを襲う宇宙人と海兵隊の映画に刺激され、眠りが浅くなったことにあるようです。

 浮いた歯を使わないようにして、片方の歯だけで御飯を噛むのは容易ではありません。使った方の奥歯に御飯が粘り付き、ますます歯が浮いてしまったようです。どうやら、大好きな硬いリンゴを思い切り齧る楽しみ、今日は休まなければいけません。

 歯が浮いた 齧るリンゴも 理由かな
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by tabigarasu-iso | 2014-05-31 12:33 | Comments(0)

 人間が大気中に排出した温室効果ガスにより、地球に届いた太陽光の熱で気候温暖化が進行しています。或る程度の温室効果ガスは必要ですが、それが過ぎると夏場にセーターを着込んでいるのと変わりません。

 気候温暖化は、海面上昇、異常気象などを引き起こしますから、地球全体で温室効果ガスを削減する必要があります。これまで大気に温室効果ガスを大量に放出して来た先進国はもとより開発途上国にも大幅な削減を迫る策は、後者の同意を得ることは出来ません。

 そこで自主的な削減目標を各国が定め、2020年までに1人当たりの二酸化炭素排出量を年間2トンにすることを目指すことにしたようです。それでも気候温暖化は進行しますが、自主目標を定めないで何もしないより良しとするのでしょう。

 旅ガラスは、5月の電気使用量、プロパンガス使用量、水道使用量から今年1年分の二酸化炭素排出量を計算してみました。2トンを一割程下回る二酸化炭素排出量が、旅ガラスの責任分です。現時点では目標数値内ですが、油断して増やさないようにしなければなりません。
 

 因みに、二酸化炭素算出基準は、電気;0.39kg-CO2/kWh、プロパンガス;6.0kg-CO2/㎥、水道;0.36kg-CO2/㎥です。

 被害者は 加害者兼ねる 温暖化
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by tabigarasu-iso | 2014-05-30 00:00 | 問題解決 | Comments(1)

急ぐ旅では

 使い慣れない路線では、切符の買い方まで要領を得ません。
「すいません。秦野駅までロマンスカーで行きたいのですが」
「直通の特急電車は六時までありませんが、それでも宜しいでしょうか」
「はい」
 待ち時間は一時間余り、急ぐ旅ではないのです。

 親切な若い駅員さんは、自動券売機の操作まで代行してくれました。
「後は、確認ボタンを押し、スイカを入れてください」
 ここまで教えて貰えれば、迷うことは何もありません。言われた通りに操作すれば、出て来たのは新宿駅から秦野駅まで乗り換えなしホームウェイの特急券。

 自動改札を入り、ホームの椅子に腰掛け、一時間余りの人間観察を楽しみます。目線を合わせれば何処かの国のレーザー照射と同じく危険ですから、顔と眼球は固定したまま眺めなければなりません。

 笑い顔、疲れ顔、心配顔、真剣な顔、呆れ顔、自分と同じ気楽顔、千差万別の表情に厭きることなく一時間が過ぎ、ホームウェイに乗り込めば一時間で秦野駅に。その間、視界には田圃がノンビリと現れ、濃い緑は疲れた目を癒してくれます。

 日が暮れて 心細さに 蛙鳴く
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by tabigarasu-iso | 2014-05-29 00:00 | 小説 | Comments(0)

タワシの花

 タワシに良く似ている花の写真が届きました。名前は日本らしい花ですが、姿形は洋風です。確かめてみれば、オーストラリアが原産地のようですから、派手な外来種の一つと言えるでしょう。

 正式な名はブラシノキだそうですが、タワシもブラシも洗う道具に変わりなく、人種を超えた想像力の一致には驚きます。それにしても、この花の形は何を狙ったものでしょう。

 タワシの花に訊いてみれば、実に明快な答えでした。
「乾燥に耐えるためよ」
「サボテンと同じ」
「その通りです」

 サボテンと同じく乾燥に耐える花なら、タワシの花やブラシノキとは別の名があっても良い筈です。
「オシン花はどう」
「・・・」

 ブラシノキ 人が変われば タワシかな
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by tabigarasu-iso | 2014-05-28 00:00 | 随筆 | Comments(1)

環境ISO登録審査

 環境ISO審査は、登録や維持を希望される組織に出掛け、文書と現場の両方を審査するものです。従い、環境ISO審査員は、組織から送付された文書を訪問前に確認し、審査基準に合わない点をまとめておかなければなりません。

 何度も維持審査を受けている組織の場合、過去の審査員が大半の不都合を指摘していますから、文書審査は比較的容易です。しかし、初めて登録する組織では審査員の確認が一度もありませんから、文書審査は簡単には行きません。

 規格要求事項を十分に理解しないまま、巷に氾濫するモデルを参考に作り上げた文書には、要求内容の欠落や前後の不整合が散見されます。これらは、文書審査の気付き事項として予め取り上げなければなりません。

 欠落個所は、訪問した際に要求事項の実行状況を確認します。不整合の個所は、訪問した際に修正された文書の整合を確認し、必要に応じて実行状況を確認しなければなりません。この数、環境ISOコンサルを利用していない組織では驚くばかりです。

 修正が余りにも多過ぎて、入力する審査員の指先が痛くなる文書は、その修正から展開まで多くの時間が掛かることでしょう。そこで、登録の審査では、文書中心の第1段階審査から数カ月置いて、運用中心の第2段階審査を実施することになります。

 最初の文書が粗末であれば、文書の修正、修正した文書の周知、修正した文書に従った実行、実行状況の点検、内部監査の実施、経営層による見直しまでの期間を十分に設け、第2段階審査は半年先になるかも知れません。けれど、環境ISO登録を機会に環境管理の仕組みが良くなるなら、遅くはないのです。

 この梅の 膨らむ前は 蝋の花
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by tabigarasu-iso | 2014-05-27 00:00 | ISOマネジメント | Comments(0)

過剰反応

 必要な程度を超えた反応には、大抵の人が驚くものです。
「約束の書類、忘れました」
「何、馬鹿者。すぐ取って来い」
「すいません。半日掛かりますが」
「何、貴様の上司を直ぐ呼べ」
「すいません。あなたです」

 その逆の場合もありますから、覚えて置きましょう。
「約束の書類、忘れました」
「そうかぁ、仕方ないねぇ」
「申し訳ありません」
「そんなに謝ることはないから」
「どうしてですか」
「大した書類じゃないから」

 猫族にも、過剰に反応する猫とそうでない猫が居ます。チビクロと言う全身黒毛の子猫は、慣れない人に追う真似をされただけで何処かに隠れ、挙句の果て家を飛び出し二週間も戻りません。

 一方のチビトラと言う子虎猫は、追われて逃げるものの直ぐに忘れて戻り、何か遊ぶものはないかと様子を窺い、携帯電話のストラップでも揺れるものなら、そっと近寄り前足で引き寄せて遊びます。

 人の世は猫とは違いますが、チビトラの如く厚顔で生き抜かなければなりません。チビクロのように気弱な人は、誰か懐の深い人の保護がなければ、何処かに隠れたまま餓死する恐れもあります。

 川柳に ストレス解消 任せては
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by tabigarasu-iso | 2014-05-26 12:26 | 随筆 | Comments(0)

故郷へ帰る

 この村で生れ
 この村を出て
 この村を思い
 この村へ戻り
 この村で生き
 この村を諦め
 この村を去る
 この村を想い
 この村を訪ね
 この村で眠り
 この村で土に

 
 この村の ない人探す この村で
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by tabigarasu-iso | 2014-05-25 00:00 | | Comments(0)

旬の甘海老

 新潟は、信濃川と阿賀野川の河口の中州に新しく形成された潟湖から名が付いたと言われますが、新幹線の車窓から見渡せば名の通り平な土地に田植を終えた水田が太陽の光を水面に反射させていました。

 
 この田に稲が実る頃、収穫したばかりの米を炊いて貰い、捕獲したばかりの魚の刺身と焼いたものを膳に載せ、腹一杯食べてみたいものです。勿論、酒も頂きますが、翌日を休暇にしなければ充分には頂けません。

 残念ながら、今回の旅は翌日の仕事を控えていましたから酒も控え目です。とは言え、久し振りの新潟訪問でしたから、新鮮な刺身を並べて貰い、中でも旬の甘海老を心置きなく頂きました。

 そこで気が付いたことが一つ、醤油が水の如く薄い。刺身の味を損なわないよう、特別に配慮したものでしょう。辛口醤油になれた舌にはやや物足りませんが、新潟に入れば新潟に従います。

 せめて帰路 辛口酒に 舌鼓
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by tabigarasu-iso | 2014-05-24 00:00 | 随筆 | Comments(0)

足を洗う猫

 度々取り上げ恐縮ですが、野良から我が家に入り込んだチビトラ(小さな虎猫の略称ですが)の最近の進歩について、感心する点から話すことにしましょう。

 誰に教えられた習慣でしょうか、用意したトイレに入り、用を済ませると紙製の砂を丁寧に掛けます。また、小さな水瓶に右前足を入れて器用に洗い、その足で顔まで洗う姿には驚きました。

 ただ、爪を研ぐ場所には困ったものです。用意した爪研ぎ用の段ボールを通り越し、壁紙に爪を掛ける。それは駄目だと叱るのですが、なかなか覚えようとはしません。特に、大便を済ませた後は、興奮して壁に爪を立てたいようです。

 どうしても抜けない野良の習慣は、家の中の遊びに厭きた頃の外出でしょう。出て行くのは玄関からですが、戻る場所には拘らない。網戸を爪で掻いて、家に入れろと催促するのです。放って置けば網戸が破れますから、門扉脇にある呼び鈴の鳴らし方を教えましょうか。

 昼は寝て 夜も鼾の 猫も居て
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by tabigarasu-iso | 2014-05-23 00:00 | 小説 | Comments(0)

ものまね芸の間

 或る日、ものまね芸人のステージを見る機会がありました。テレビ番組であれば、一時間で十数名のものまね芸人が登場することになりますが、このステージは二人で一時間半をこなすようです。

 さて、それほどのネタがあるものでしょうか、そのネタは笑えるものでしょうか。もしかしたら、こちらが無理して笑い、無理に拍手を送るネタばかりでは困ります。心配しながら会場に入れば、幼い子から若い人それに年配者まで客層の幅広いことが分かり、さてどうなることか。

 ものまね芸人の一人は若い新人で観たことがなく、もう一人は何度もテレビで観ているベテランです。果たして、二人は客の心を掴むことができるでしょうか。特に、年配の自分の心を掴んで欲しいものです。

 ものまね芸人も心得たもので、客の反応が少ないとネタを替える。それでも、持ち時間は十分にありますから、歌いながら会場に降りて客席を縫って歩く時間潰しとなりました。誰かの真似で歌いながら盛んに握手を求めますが、それに応じるほど素直な人間ではありません。

 ものまね芸ばかり連続して演じる方も辛いでしょうが、客も誰のものまねか考え続けて休む暇がなくて疲れます。ものまねが似ていてもそうでなくても、一つのネタを終えたなら間が欲しい。落語の芸を取り入れて欲しいものだと、年配者は思うのでした。

 雪国の 猫が喜ぶ 藁の家
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by tabigarasu-iso | 2014-05-22 00:00 | 随筆 | Comments(0)