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白髪の旅ガラス

報告書のまとめ方

 内部監査の報告書について、一言申し上げます。どなたに報告する文章なのか、承知されて書かれているのでしょうか。そうです、経営で多忙を極める社長、工場長に読んで貰うものです。

 内部監査の報告書は、監査で発見したことを何でも書けば良いものではありません。監査の目的に応じ、経営層の方が理解し易くまとめる必要があります。何が結論なのか、何が問題点なのか、何処の誰がどのように対処しようとしているのか、一枚の報告書で要点をまとめましょう。

 ところが、多くの組織では、監査で発見した事実を全て細部まで報告することで満足しているようです。確かに、その記録も必要ですが、要点を一枚の報告書にまとめた上で、添付資料とするのが望ましい。

 とは言え、一枚の報告書であれば良いとは言えません。監査員として、何処をどのように改善すれば良いのか、具体的な提案が含まれていなければ、監査員も組織の一員ですから無責任な報告になり、社長、工場長はもとより、指摘された側も報告書の価値を認めることはないでしょう。

 文一つ 心動かす 人なれば
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by tabigarasu-iso | 2013-09-30 00:00 | ISOマネジメント | Comments(0)

秋の運動会

 秋晴れに喜び走り回る子供達の歓声が届いたのでしょうか、次第に輝きを増した太陽は周囲の温度を上げて行きました。招待された席に天幕はなく、直射日光に射られて平然としているのは自分だけです。

 それまで着込んでいた薄地の上着を脱ぎ、長袖のカラーシャツの袖を肘まで捲り上げ、帽子を深く被り直しました。日陰に移れば良いのですが、それでは準備してくれた関係者の好意が無駄になります。

 それに自分は爺様ですが、天幕のある席に座った先輩と比較すれば未だ若い。持参した昼飯だけは太陽に当てないよう気を配り、子供達が踊り、走り、演技する姿に感心するばかり。

 特に、就学前の園児には良く指導されたものです。整然と並んで歩くだけでも驚きですが、その上に忍者の真似事も演技してくれました。
「有望な園児の揃った日本の将来は明るい」
 と、鼻の頭が日に焼けることなど忘れて呟いたものです。

 ブランコに 天まで飛べと 足を振り
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by tabigarasu-iso | 2013-09-29 00:00 | 随筆 | Comments(0)

発電に必要な力

 想い起こせば、電動式モーターは、コイルに電気を流すことで、磁石になる現象を利用したものです。その逆が発電機であり、発電機の磁石をある力で回転させればコイルに電気が流れるものでした。

 そのある力とは、水力発電は川の流れる力であり、火力発電は水を石炭やガスの燃焼で生じた熱で水を温めた蒸気の力であり、原子力発電も核分裂で生じた熱で水を温めた蒸気の力です。

 他にも風力発電、地熱発電、波力発電もありますが、何等かの原因で発電機が故障した際、環境に最も長く広く深く悪影響を及ぼすのは、原子炉を抱える原子力発電にほかなりません。

 発電に必要な力、当面は化石燃料を燃やして得る蒸気に頼りながら、水力、風力、波力、地熱、太陽光など、再生可能な力に替えて行く政策を強化する必要があります。今のままでは、温暖化が加速して大気中の蒸気を増やし、異常気象を日常化することでしょう。

 熊が出る 山に実がなく 仕方なく
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by tabigarasu-iso | 2013-09-28 00:00 | 随筆 | Comments(0)

指摘事項のまとめ方

 内部監査は、監査依頼者の目的を達成することが使命です。その目的を達成するため、監査員は監査基準に従い現場が活動しているか否か検証し、評価できる点、改善が必要な点を依頼者に報告しなければなりません。

 その為には、検証した内容を指摘事項としてまとめ、監査を受けた側に事実確認することが必要ですが、改善が必要な点は見えても、何を根拠に指摘したら良いのか、また、相手に分かるようにまとめることは難しいものです。

 例えば、汚染水の緊急事態対応手順書に日常点検の状況を確認した記録を1年間保管すると定めていながら、1ヶ月分の記録しか保管されていない現場を発見した場合、指摘の根拠は何になるでしょう。日常点検の状況に問題はないとしても、緊急事態対応手順書に定めた記録の保管期間から逸脱した点が問題であり、記録の管理基準を根拠にあげる必要があります。

 ところが、多くの監査員が安易に汚染水の緊急事態対応手順書全体を指摘の根拠にしてしまう。確かに、その一部に記録の保管期間はありますが、指摘された側には緊急事態対応手順書の何処が根拠か分かりません。

 指摘事項をまとめる要点は、何が根拠で指摘したのか、監査の現場に居ない人にも文章だけを読んで分かるように記述することです。

 一年後 読んで分からぬ 文多く
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by tabigarasu-iso | 2013-09-27 00:00 | コンサルサービス | Comments(0)

不老長寿の果実

 冷蔵庫で良く冷えたイチジク、産地の岡山で御馳走になる機会がありました。実のところ、イチジクを食べるのは生まれて初めてのことです。熟した果実を割り、恐る恐るその芯に齧りついてみました。

 その味、イチジクのユニークな外見からは想像出来ない上品なものです。舌に優しく触れ、噛むまでもなく喉元へ、そのまま食道を滑り落ち、胃袋に暖かく迎えられました。

「旨いものですね。疲れた身体に元気が蘇るようです」
「そうじゃろ。何しろ、不老長寿の果実じゃけん」
「そうでしたか。なら、もう一つ」
「どうぞ。また若返りますぞ」

 そう言われてみれば、先程より物が良く見えるような気がします。また、話し疲れて鈍くなった舌の回りも良くなりました。
「イチジク、何にでも効きますね」
「そうじゃろ」

 無花果に 花は何処かと 聞いてみた
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by tabigarasu-iso | 2013-09-26 00:00 | 小説 | Comments(0)

絶叫

 子供達は、将来を担う宝物です。如何なる状況にあっても、大切に育てなければなりません。人の子は勿論ですが、犬、猫、金魚、メダカの子も同じです。

 とは言え、大切に育てる方法を誤れば、社会性を失い他の動物に迷惑を掛けるになりますから、時には厳しく躾なければなりません。例えば、初めて新幹線に乗り興奮する余り絶叫する子供には、静かになさいと注意する親が望まれます。

 ところが、親まで興奮しているのでしょうか、注意する親は殆ど見掛けません。デッキに子供を連れ出し、静かに寝ている人、本を読んでいる人、仕事をしている人、悩んでいる人、色々な人が居る車内では静かにしないといけない、そう注意する親に会いたいものです。

 そんな騒ぎも二時間が過ぎれば嘘のよう、親子揃って静かになりました。こちらも我慢しないで、早目に一言声を掛けたら良いのかも知れません。
「もしもし、皆さんの声が頭の中を駆け巡り、おじさんはどうしても眠れません。どうか、おじさんが電車から降りるまで、睨めっこでもなさっていてください」

 もう京都 夜景に映える 五重の塔
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by tabigarasu-iso | 2013-09-25 00:00 | 小説 | Comments(0)

瞼が重くなれば眠る

 明るくなれば起きて、暗くなれば眠る。腹が減れば飯を喰い、満腹になれば休む。雨を凌ぐ場所であれば、何処でも寝床になる。晴れたなら、砂利石の上を兄弟で転がり遊ぶ。

 我家を縄張りにする野良猫の虎と黒は、仲の良い兄弟である。生活環境の変化に任せ、二匹が自由気儘に遊ぶ姿を飽きもしないで眺めていれば、自分達の忘れていたものを想い出す。

 瞼が重くなれば、いつでも眠る。腹が減ったら、ネズミを追えば良い。仕事と言えるものはそれだけである。人に猫撫で声を出せばネズミより旨い食事を用意してくれるから、その必要もない。

 猫ではないから、大半の人は働いて喰う。喰うことに困らなければ、人も猫と同じ様に喉を鳴らして遊びに夢中になるだろう。瞼が重くなれば腕に顎を載せ、猫になった夢でも見てみたい。

 窓開けて 秋の匂いを 嗅いで寝る
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by tabigarasu-iso | 2013-09-24 00:00 | 随筆 | Comments(0)

審査のギヤチェンジ

 審査を車に例えるなら、いつも同じ速度で走る審査員が居ます。その真似は、コンサル道を16年も走り続けた自分が審査する際には出来ません。コンサルは、相手の反応を見て、審査の速度をAからDのギヤにチェンジする種族です。最速はAのギヤ、遅いと言うか殆ど話さないギヤがDですが、これは審査と呼べるか怪しい。

 Cのギヤは、相手が準備不足で審査員の質問に殆ど答えることが出来ない場合、ゆっくり質問し考える時間を作る際に使います。それでも回答がなければ、質問の方法を変える相手に優しいギヤと言えるでしょう。

 Bのギヤは、相手の準備も良く審査員の質問に的確な回答がなされる場合、矢継ぎ早に質問と回答を繰り返す猛烈な審査モードです。審査は順調に進みますが、長く続けると審査員も審査を受ける相手も疲れて堪りません。

 Aのギヤは、Bのギヤで疲れた後で冗談や洒落を質問に交える大人の審査です。
「失礼ながら、あなたはノーベル文学賞を受賞された方に似ています。その様に言われることはありませんか」
「・・・」
 環境ISOの審査とは何の関係もない質問をされて、唖然とする相手が笑顔になるのを待って本命の質問に入るものですが、残念なことに余り使用する機会はありません。
  
 書類見て 相手を見ない 審査あり
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by tabigarasu-iso | 2013-09-23 00:00 | ISOマネジメント | Comments(0)

ピンポンの汗

 運動の余り好きでない人でも、旅館の遊技場で楽しむのはピンポンではないでしょうか。遊びとは分かっても負けそうになると悔しくて、何度もピンポンを繰り返す内に酔いも醒めたものでした。

 そんな旅館に行く機会は殆どなく、このところピンポンを楽しむ機会もありません。緩み始めた腹を引き締めるには、もってこいの運動と承知していましたが、わざわざスポーツクラブに出掛けるほど運動好きではない。

 ある晩、気紛れに食卓の位置を変えてみました。棚の隅には、娘の車のトランクから取り出したピンポンのラケットと玉が出番を待っています。
「狭いテーブルだけど、ピンポンしてみない」
「今」
「そう、今でしょ」
「少し遅くない」
「静かに打てば、大丈夫でしょう」

 そんな約束をしても熱が入れば、ヤー、ソレ、コノ、ナンノ、ソノ、ヘイ、ホイ、アリャ、コリャ、セイ、マダマダと音量は上がるばかり。
「静かにね」
「そう、静かに」

 そう言いながら、打たれた球はピンポン、ピンポンと遠慮なく鳴り響きます。
「お仕舞いね」
「そう、良い汗が出た所で」

 ピンポンの 腕を上げれば 卓球に
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by tabigarasu-iso | 2013-09-22 00:00 | 小説 | Comments(0)

人工光源で育つレタス

 太陽光に替えて、LEDパネルを光源にした多段式水耕栽培の植物工場が注目されています。人工的なLEDパネルを光源とするため、季節を問わず栽培が出来て、しかも無農薬、清浄栽培で安心して食べられる。

 また、栽培する場所も選びません。今回、小田急線の玉川学園駅で下車し徒歩七分の大学では、話に聞いていながら見たことのないLEDパネルで育ったレタスに遭遇しました。

「LEDの色により、レタスに味は違いますか」
「ええ、紫色を照射したレタスが美味しいようです」
「何故でしょう」
「それはレタスに聞いてください」

 かような流れで丁寧な説明をして頂きましたが、百回見るより一度食べてみてくださいとのことで試食してみれば、畑で育ったレタスと変わりません。それより、風雨に遭遇したことのない葉は柔らかく、安心感も手伝って芯まで頂きました。

 家の中 植物作る 部屋もあり
 
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by tabigarasu-iso | 2013-09-21 00:00 | 随筆 | Comments(0)