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白髪の旅ガラス

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プロの歌手かな

 日曜日の昼は、ラジオから流れるのど自慢を聞いて漸く日曜日だと実感する。山口や島根で未曾有の大雨で命を守る行動を取れと報道されたばかりだが、北海道で開かれているのど自慢は熱唱が続く。

 一時席を離れて戻ると、素人離れした見事な歌い振りである。最後まで歌い終えた時、鐘が幾つも鳴ったところで、歌はゲストの歌手ではなく、のど自慢の参加者と漸く判った。

 それにしても、プロの歌手と間違う見事な歌唱力である。自分の思いを歌に乗せ、聴く人に伝える術を体得していた。何処かのステージで、プロとして歌っている人かも知れない。

 それに引き換え、ゲストの歌手は商売だから歌が旨くて当然ながら、思いを歌に乗せる技が未熟な人であった。ゲスト席に座りながら先の歌を聴き、きっと冷や汗を流していたことであろう。

 今急に 命守れと 言われても
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by tabigarasu-iso | 2013-07-31 00:00 | 随筆 | Comments(0)

喜んで受けたい監査

 監査は、基準と現実の差を検証することが基本です。その差が何故生じたのか、どうしたらその差を解消できるのか、監査される側の視点から具体的に指導してくれるなら、誰もが喜んで受けたい監査になることでしょう。

 ところが、監査を受ける人と利害関係の無い人が実施する第三者の監査(審査)では、具体的に指導することをコンサルティングになるとして禁止しています。ならば、具体的に指導することなく、基準と現実の差を検証するだけで相手の喜ぶ監査は出来ないものでしょうか。

 それは、監査の仕方を工夫すれば可能です。例えば、オフィスの節電手順書には、節電のポイントが記載され、その結果を毎日記録することが定めてあるにも拘わらず、その記録を数ヶ月も実施していない監査現場では、記録の不備を指摘するだけでなく、節電対象を決める手順の不備も指摘しましょう。

 そうすれば、その手順が陳腐化していることを知った相手は、そもそも手順の必要性から検討し、節電ポイントも見直すことが可能になります。その結果、作業の効率が改善されたなら、監査員に感謝することでしょう。

 こうして言葉にすれば簡単ですが、かような監査は誰にでも出来ることではありません。監査相手に必要な情報を提供して貰うことは勿論、職場の問題点まで語って貰えるまで、短い監査時間中に信頼される人間性を備えることが監査員には必要です。

 これは、一度や二度の監査経験で備わる能力ではありません。また、監査員を養成するコースで教えて貰うものではないのです。監査を何度も経験する中で、自ら必死にもがいて身に付ける他ありません。

 ノウハウは 持った人から 貰います
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by tabigarasu-iso | 2013-07-30 00:00 | ISOマネジメント | Comments(0)

雷神騒ぐ

 群馬の北西部に生まれ育った者は、風神や雷神の怒りには慣れている。そうは言っても、暗くなった空に雷神の放った稲妻を見れば、幼い頃の習慣が蘇りヘソを隠さずには居られない。

 そんなことをしても、最近の雷神は人間のヘソなどに興味を示さず、高い木の傍に逃げ込んだ人の全身に稲妻を落とすことがある。それを、天気予報では雷注意報として流してくれるものの、動きの早い雷神から逃げるのは難しい。

 遠くに逃げるより、稲妻の落ちない車の中などへ逃げる方が賢明だ。多くの人は、運転するより駐車場に停めて置く時間の方が多いから、自分専用の逃げ込む場所には困らない。

 逃げ込む車は、二台も三台も保有する家もあるから、どの車に逃げ込むか迷う間に稲妻が襲う。そんな悲劇を起こしてくれるなと、遠くで怒る雷神に手を合わせる。

  夕立に 雷神騒ぎ 太鼓打つ
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by tabigarasu-iso | 2013-07-29 00:00 | 随筆 | Comments(0)

初蝉鳴く

 そば屋で遅い昼飯を食べている時のことでした。俄かに空が暗くなり、ガラス窓を大粒の雨が打ち始めます。暫らく雨宿りと決めて、仕方なく冷えた麦酒を追加することにしました。

 あっと言う間に夕立は止みましたが、栓を開けた瓶の麦酒はまだ半分あります。自宅の二階の窓は開け放ったままでしたから、横殴りの雨が吹き込んだかも知れません。今更慌てて戻っても仕方なく、濡れた窓際を認めるだけです。

 ゆっくり残りを楽しみ家に戻れば、やはり想像した通り雨の吹き込んだ跡があり、雑巾で形ばかり拭いてみたものの、方々に沁み込んだ雨は呼び戻すことはできません。

 無駄な行為を諦めソファーに腰を降ろすと、何処からかアブラ蝉の鳴き声が聞こえます。今年初めてのことでしたから、漸く夏の到来を実感することが出来ました。

 蝉が鳴き 休む身体に 夏来る
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by tabigarasu-iso | 2013-07-28 00:00 | 随筆 | Comments(0)

カマキリの狩り

 数十匹のメダカが群を作りノンビリと泳ぐ水槽の上辺には、全身草色で胴体細く前脚に付けた鎌の大きさが目に付く体長六センチメートル余りのカマキリが停まっています。

 取り敢えず腹を空かせたメダカに餌を上げ、急いで携帯電話のカメラを起動させてカマキリに近付け全身を撮ろうとしたところ、ファインダーからカマキリの姿は消えて、カメラの近くでカサと音が聞こえました。

 そこを見れば、被写体のカマキリが大きな鎌二本を振り上げています。きっと、腹を空かせて怒っているのでしょう。そっとカマキリの載ったカメラを水槽に近付け、もとの場所に戻してあげました。

 怒りを納めたカマキリは、心静めて水面に浮上するメダカを狙っているようです。こちらが再びカメラを向けても、喰えない相手は無視することにしたのでしょう。お陰で、メダカを待ち伏せするカマキリの姿、カメラに納めることが出来ました。

 カマキリ君 水面に浮かぶ メダカ狩り
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by tabigarasu-iso | 2013-07-27 00:00 | 随筆 | Comments(0)

鉄は熱い内に

 冷めた鉄を打っても思うようには伸びず、鍛えることも出来ません。鉄の特性を良く把握した人でなければ、蹄鉄、鍬、鎌、包丁、刀など、用途に応じた鉄の打ち分けは出来ません。

 内部監査の是正処理も、熱い内に鉄を打つのと同じことが言えます。内部監査の指摘から時間が経ち過ぎ若しくはタイミングを外すと、期待通りの是正処理が行われないかも知れません。

 指摘をまとめた文章を読んでも、何を根拠に指摘されたのか、時間が経つと判らなくなる場合があります。根拠とした箇所が的外れの場合もありますから、監査当日に内部監査員に確認してみましょう。

 指摘された根拠が的外れであれば、指摘内容も消滅する可能性があります。指摘の根拠が正されたとしても、目の前を流れる作業に追われている人は、原因を検討する時間はないことでしょう。従い、監査を受けた当日は、指摘の根拠と指摘内容の確認に留まらず、原因究明と是正処置案まで作成することを推奨します。

 雷神も 管理できない ゲリラ雨
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by tabigarasu-iso | 2013-07-25 00:00 | ISOマネジメント | Comments(0)

猫なで声

 我が家を三日に一度ほど訪れる雄のブチ猫は、落ち着いた足取りで当方に近付き、御飯を早く頂戴と甘えるように鳴く。つい、「ニャーン」の鳴き声に促されて、買い置きの餌を容器に沢山入れて上げる。

 ブチ猫は、眼の前で旨そうに餌を平らげ、礼を言うのか「ニャーン」と鳴く。その後でゴロリと横になり、舌で毛繕いを始めるから気楽なものだ。やがて、スッと立ち上がると当方に振り向き、「ニャーン」と鳴いて去って行く。

 それに比べて雌のトラ猫は、人を見掛ける逃げ出し、誰も居なくなると姿を現す。腹が空いているに違いないから、餌を容器に盛ってから家の中へ。すると、トラ猫は恐々と現れ誰も居ないのを確かめてから食べ始める。

 これを何度も繰り返せば、ブチ猫のように「ニャーン」と鳴きながら近付き、やがて背中も撫でさせてくれるだろうと思うが、その通りにはならない。こちらが顔を見せれば、未だ「シー!シー!」と威嚇するように鳴く。もしかしたら、トラ猫は猫なで声で鳴くことを知らないのかも知れない。

 甘え方 知らない人に 猫ジャラシ
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by tabigarasu-iso | 2013-07-24 00:00 | 随筆 | Comments(0)

説明上手

 夏休みに入った子供達が電話で相談します。
「どうしてタマネギを切ると眼が痛くなるのですか」
「それはね。タマネギが硫化アリルと言う物質を放出するからです」
「・・・」
 硫化アリルを知らないのでしょう。質問した子供は、電話口で黙ってしまいました。

 相手を見て回答しなければ、それが正解であっても不正解の見本と言えます。
「それはね。切られたタマネギが身を守ろうとして、眼を刺激する物を出すからだよ」
「判りました」
 硫化アリルなんて、大人でも知らない人が多い物質ですから、刺激する物だけで良いのです。

 更に回答者は、上昇気流と言う言葉を説明に使いました。
「タマネギから放出された硫化アリルは、上昇気流で眼に入って痛くなるのですが、上昇気流って判りますか」
 小学生の低学年には上昇気流が難しいと考えたのでしょうか、その説明を始めたものの聞く相手の反応は芳しくありません。

 眼を痛くする物質だけが相手に判れば良かったのです。その物質が眼に届く現象まで判らせようとしたのは、相手のレベルを度外視して専門用語で説明しようとする専門家の愚かさに他なりません。
「少し難しかったかな」
「はい」

 夏休み 梅雨休みかと 蝉迷い
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by tabigarasu-iso | 2013-07-23 00:00 | 随筆 | Comments(0)

俺にも言わせろ

 小生、狸に似ています。物を洗う仕草の所為か、テレビアニメで人気者になり、多くの仲間が輸入されて日本に参りました。何でも食べる雑食性ですから、ペットにしては飼い易い筈ですが、厭きて捨てられた仲間も多いと聞きます。

 今では日本全国に生息地を広げて農作物を食い荒らすものですから、北海道ではアライグマ対策基本方針が制定され、かつてのアイドルペットも指名手配写真に掲載されることになりました。

 実に身勝手な人間の仕打ちですが、お人好しの我らは仕返す術を知りません。追っ手に捕まらないよう屋根裏などに隠れて暮らして居ます。それでも、繁殖力の逞しいアライグマ一族ですから、鼠算式に子孫を増やして食物を消費することでしょう。

 甘いトウモロコシやスイカの出来る季節は、いつもより活発に行動する我らです。それを腹一杯頬張り、食べ厭きた後でも爪を立てて遊ぶものですから、売り物にならない農作物の量は拡大するばかり。ペットにした覚えのない農家は、誰にも賠償して貰えず困っていることでしょう。

 とは言え、我らアライグマの驚異的な増加は、人間の身勝手な飼育放棄が原因です。それを忘れて捕獲に奔走するとは、追われるアライグマとしては堪ったものではありません。結果を予測せずに外来種を輸入許可した制度と飼育を放棄した人間の責任こそ追求して貰いたいものです。

 良く出来た ウドン冷して 夕餉待つ
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by tabigarasu-iso | 2013-07-22 00:00 | 小説 | Comments(0)

暑い日に熱い麺

 外出を控えるよう猛暑予報で伝えてくれても、屋外で働かなければ飯が喰えない人は気合を入れて外に出る。予報通りの暑さに気持は耐えても、身体は正直に反応して玉の汗を体内から絞り出す。

 そのまま放って置けば、夕方にはミイラモドキになるかも知れない。そんな予感がしたところで水分を補給した。水分だけでは足りないから、昼飯に冷し中華ソバなど好んで食べる。

 こうして、冷たい物ばかり口にすると身体が温かな食べ物を欲しがった。そこで、名古屋駅構内にあるキシメン屋に立ち寄り、少し贅沢してエビ天付きを頼む。直ぐに出されたキシメンを口に運んで休まず汁も吸う。この時ばかりは、普段は口にしない鰹節も好んで食べる。

 どんぶりの底が見えたところで立ち食いの店を出れば、久し振りに健康的な玉の汗が額から落ちてメガネを曇らせた。汗を拭いたハンカチは仕舞い、メガネ拭き用のハンカチでメガネの汚れを取り除けば、前より視界は広くなり良く寝た朝の気分である。

 片腹の 空きに掻き込む 熱い麺
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by tabigarasu-iso | 2013-07-21 00:00 | 随筆 | Comments(0)