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白髪の旅ガラス

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表現不足ですか

 東京都知事の猪瀬さんも余分な事を言うものです。「イスラム教国は互いに喧嘩している」と言うなら、キリスト教国も仏教国も喧嘩の絶える暇がないではありませんか。

 正しく現実を認識して発言するなら兎も角、知事の立場の方が表現不足であったから謝罪するとは情けない事です。前知事の方は、過激な発言を繰り返しながらも、その善悪は別にして、表現不足と弁解した事はありません。

 事実を慎重に調査して行政の恥部を論評したドキュメンタリー作家であったとは思えない失態ではないでしょうか。たとえ発言しようとする事柄が事実であったとして、公言しても良い内容か、公言しても良い立場か、公言しても良い時期か、公言するメリットとデメリットは何か、少し考えれば判ることです。

 少し考えれば判ることが出来なくなった理由を推測すれば、東京都と言う巨大な組織の頂点に立った所為ではないでしょうか。言う事に迷うようであれば、笑顔を振り撒き、手を振るだけで宜しい。そもそも、人の行動を批判することに長けていても、己の行動を制御するのに長けているものではありません。

 春うらら 汗ばむ時期に 風邪を引き
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by tabigarasu-iso | 2013-04-30 12:30 | 随筆 | Comments(0)

あさり弁当

 駅の構内で作ったばかりのあさり弁当を買った。特に腹が空いていた訳ではない。職人の実演に惹かれて衝動的に買っただけである。

 一つの弁当を二人で分けて食べるつもりであった。特に腹が空いている訳でもないので、相方が食べ残してくれるのを待つことにする。

 残り半分まで見届けたが、さあどうぞとは言ってくれない。どうやら、見掛けほど弁当の中味は多くなかったようで、最後まで食べてしまう。

「どうぞ」
 心の隅で、その言葉を待っていたのである。
「遠慮なく」
 あっさり、そう言われてしまった。

 感想を 聞いて味わう 食もあり
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by tabigarasu-iso | 2013-04-28 15:29 | 随筆 | Comments(0)

紅生姜で想い出す

 読売新聞の編集手帳には親しみを感じる。たった四百五十字で直近の出来事に物申す。その痛快さは事実を伝える新聞とは異なり、筆者の主観を必ず入れることであろう。

 今日の編集手帳は、94歳で死去した歌手田端義夫さんの貧しい子供時代に食べたオカラと紅生姜の話であった。苦労して育ててくれた母親が亡くなった時、棺の枕辺に紅生姜を飾ったそうである。

 どんな素敵な花より母親の望んだ紅生姜を飾った田端さんの思い遣りに思わず頷いてしまう。高校時代、自分もインスタントラーメンを啜りながら紅生姜を齧った想い出がある。

 それは好きで食べたものであったから、オカラと紅生姜しか食べられない田端さんの子供時代とは状況が異なるものの、派手な赤色でピリッとした辛さが食欲を刺激する感覚は同じであったろう。

 紅生姜 いなり寿司にも 顔を出し
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by tabigarasu-iso | 2013-04-26 09:00 | 随筆 | Comments(0)

誰かに見られ

 ♬二人だけで♬居るとこ♬誰かに見られ♬噂の花が♬咲きました♬
 歌の文句ではありませんが、誰かに思わぬところを見られていたらどうしましょう。

 そうであっても、一向に構いません。今更、噂の花が咲いたところで苦になるどころか、注目される喜びに浸るだけです。

「ところで、昨日は早目に当地へ参り、久し振りに近場を散歩しました」
「それでは、夕方街中で見掛けた方は貴方でしたか」
「ええ、その時間帯でしたら間違いありません」

 これで話は仕舞ですから、何とも味気ない。
「一緒に居た奇麗な方はどなたですか」
「・・・」
「大丈夫です。奥さんには内緒にしておきますから」
 そんな浮いた話の夢くらい、たまには見たいものです。

 噂され 花が咲くのも 春のうち
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by tabigarasu-iso | 2013-04-25 12:30 | 随筆 | Comments(0)

環境ISO認証の城

 堀に枝を垂らす満開の桜は、さぞや見事であったことであろう。今では訪れる人も疎らになった国宝彦根城を相方と二人、門限まで一時間半を残す時間帯ながら敢えて訪れた。

 受付窓のガラスには、環境ISO認証取得証書が掲示されている。環境を配慮した城の証だが、果たしてどんな配慮がなされているのやら、忘れた仕事を思い出しながらの城内巡りとなった。

 天守閣に向かう石段は、段差が少なく大変上りやすい。これが環境配慮の一つであろうか、いや環境ISOの認証は城を管理する仕組みに対してだから、昔からある石段の評価ではなかろう。

 誰一人居ない櫓に入り急な階段を二つ上った。辺りは必要最小限の明かりしかなく、外に敵が現れたなら良く見える。もしや、かように節電の徹底された管理状況こそ、環境ISO認証の成果であろうか。

 モミジにも 花は咲いたか 聞いとくれ
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by tabigarasu-iso | 2013-04-24 08:00 | ISOマネジメント | Comments(0)

虫歯の予防処置

 虫歯が痛み始めてから歯医者に行くのは、神経まで虫歯が拡大している証ですから、治療も手間取り、悪化している場合は痛みを伴いますから好ましくありません。

 何もなくても歯医者に出掛け、定期的に検診を受けるのが一番です。それも虫歯の検診だけでなく、歯茎の状態も検診して貰わなくてはなりません。歯茎は、歯を育てる所ですから、そこが化膿などしていれば健全な歯の育成は期待できないでしょう。

 動物は物を食べ、その栄養分を胃や腸で吸収して生きています。歯は、食物を噛み砕き、美味しく食べる際に必須ですから、歯のある動物は命の火が消える瞬間まで健康な歯を保たなくてはなりません。

 こんな当り前のことが、意外と疎かにされています。大半の人は、歯が痛くなるまで歯医者には行かないでしょう。歯ばかりではなく、他の身体不具合も同じでしょうが、不具合を予め防ぐ習慣を身に着けたいものです。

 先日のこと、歯の定期健診に行きました。自分では磨けない歯の清掃を想定していたのですが、歯の欠けた箇所や詰め物が脆くなった箇所を発見して貰い、その日から治療が始まったのです。

 青空に 小さな鯉が 舞い始め
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by tabigarasu-iso | 2013-04-23 10:19 | Comments(0)

大地震に備え

 このところ、淡路島、三宅島、イラン、四川省において大きな地震が発生しました。小さな地震は頻繁のことで驚かなくなっていますが、今のままで大きな地震に巻き込まれたら備えは充分とは言えません。

 あちらこちらでナマズが騒いでいると言える今こそ、水、非常食、懐中電灯、風邪薬や胃腸薬、手袋など、非常時の持ち出し袋の内容や備品の点検を行う必要があります。

 それにしても、四川省の大地震は前回と同じく建物の崩落で多くの犠牲者が出ました。建物の耐震構造の強化がなされていなかったことが、今回も被害を大きくしているようです。

 我が家においても、耐震性を強化する補強工事はしていません。二年前の大地震と同じ規模の地震があれば、一度大きく揺すられている木造家屋ですから壁にヒビが入るだけでは済まないようです。

 <b>穀雨止み あたり静かな 薄明かり</b>
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by tabigarasu-iso | 2013-04-22 09:00 | 随筆 | Comments(0)

寒の戻り

 長く咲き誇った桜も散って葉桜になり、農家では田植の準備など農作業に忙しい時期を迎えましたが、耕す農地など持たず暇を持て余している人は、タラの芽など山菜採りに山へ入る頃です。

 このところ二十℃を越す暑い日の二日程続いた翌日は風の強い日になり、その翌日は肌寒い日に急変し、一夜明ければ冷たい雨の降る日になり、目まぐるしい変化に付いていけない人は体調を崩してしまうことでしょう。

 この時期の雨、穀物の芽を伸ばす「穀雨」とは良く言ったものです。軟弱な人は、寒の戻りに降る雨で風邪など引きますが、寒い冬を耐え凌いだ麦の芽、ウドの芽、タラの芽などは嬉しくて笑っていることでしょう。

 花を咲かせ終えた桜は、太い樹幹を雨で洗わせ根本に落とし、それを地中に張った毛根で吸い上げます。そのお陰で、これまで全く注目されなかった葉は勢い良く成長し、樹幹を横に太く上に高く伸ばしてくれるでしょう。

 寒戻り 炬燵の中で 詠む五月
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by tabigarasu-iso | 2013-04-21 09:00 | 随筆 | Comments(0)

凝固と破壊

 コンクリートは、建物や橋などあらゆる構造物に使われています。作りたい構造物の型を作り、その中へ砂、砂利、水それにセメントを加えれば化学反応し始め、やがて凝固して石のようになる。

 砂や砂利を固めるセメントは、アスファルト、樹脂、石膏、石灰等であり、中でも石灰は火山国である日本には無尽蔵にありますから、化石燃料やレアメタルのように海外から輸入する必要はありません。

 こうした身近な材料を使い堅牢な建物や橋などを作るコンクリート文明は、人が生み出した素晴らしいものであり、今後も廃れることはないでしょう。

 同じく人が発明した火薬や原子力は、その使い方を誤ると素晴らしいコンクリート文明を一瞬にして破壊する可能性があります。こうした自らを滅ぼす愚かな行為、何としても阻止しなければ、何処の子孫にも顔向けは出来ません。

 水温み 群れるメダカに 時忘れ
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by tabigarasu-iso | 2013-04-20 09:00 | 随筆 | Comments(0)

そばのハシゴ

 そば好きは、駅の立ち喰いそばでも構えの良い著名なそば屋でも迷わない。駅の改札前に来ると漂う匂いに誘われ、電車の発車時間を睨みながら昼飯にキツネそばを掻っ込む。

 その後で電車に揺られホテルに着けば夕刻、昼飯に喰ったそばを忘れた訳ではないけれど、夕飯に向かう先は彦根城の殿様も好んだ鶴亀そばの店である。

 暖簾を潜れば、店内の客は自分一人であった。駅そばに比べ値段は高いが、コレステロールの高い天ぷらそばは諦めて大盛そばを頼む。

 それだけでは淋しいから、一合の熱燗も頼みチビリチビリと盃を傾ける。その間に大盛とは思えない鶴亀そばを平らげ、そば粉のどんより溶けたそば湯を飲み干す。

 ハシゴする 酒に加えて そばもあり
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by tabigarasu-iso | 2013-04-19 09:00 | 随筆 | Comments(0)