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白髪の旅ガラス

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居眠り議員

 各党代表質問が国会議事堂で行われています。その様子は、テレビで放映され、ラジオでも放送されていますから、わざわざ傍聴席に座らなくても、国民の誰もが職場や家庭で、確認することが可能になりました。

 ラジオなら、質問者と回答者の声に野次の声だけが聞こえますから、真剣な国会審議と聞こえることでしょう。けれど、テレビには、質疑応答を聞いているとは思えない国会議員の居眠りする姿まで映ります。

「国会は居眠りするところなの」
「いや、目をつむり、人の話を良く聞き、自分の考えと比較している議員が多いだけさ」
「そうかな。頭が前後に揺れ始めたよ」
「ふむ、あれは正真正銘の居眠りだな」

 どの議員もテレビ放映されていることは承知の筈で、長々と居眠りする姿を放映されては、選挙を控えて具合が悪いと思わないのでしょうか。その居眠り仲間の一人として、副総理も参加していたようですからいけません。

 居眠りし 伸ばす身体に 合わぬ貝
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by tabigarasu-iso | 2013-01-31 12:33 | 随筆 | Comments(0)

どんでん返し

 スタートしてから三十数キロメートル辺りまで、後続の選手に二分近い差を付け、先頭を走っていた選手は、フルマラソンの参戦は初めてながら、ハーフマラソンや一万メートル競争の実力者でしたので、皆の注目を一人で背負っていました。

 ところが、三十五キロメートルを過ぎたところで、誰も予想しなかった失速が始まり、それこそ瞬く間にして、後続の選手に追い抜かれてしまいます。その姿をテレビカメラは逃さず放映し、解説者も言い訳に終始して、せっかく先頭に立った選手が、余り放映されない異常事態になりました。

 これが、テレビドラマでしたら問題ありませんが、北京オリンピックを目指して、記録や順位を争うスポーツですから、先頭集団を中心にした放映や解説をするのが当り前のこと。それを忘れ、優勝間違いないと思われた選手が、仕舞いには歩くような走りになり、よろめき転ぶ姿まで放映するのは如何なものでしょう。

 完走する姿が美しく映えるケースは、途中で何等かのアクシデントに見舞われた選手が、それにもめげずにゴールする姿であり、ペース配分を誤ってトップから何とか完走へ、どんでん返しの悪夢ではありません。本人も、かように放映されることを、決して望んでいないことでありましょう。
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                 失速し 倒れる姿 苦笑い
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by tabigarasu-iso | 2013-01-30 13:31 | Comments(0)

国の懐具合

 来年度の予算として、日本政府は一般会計を90兆6115億円に決めたようです。しかしながら、それがどれほどの大きさなのか、借金の割合はどうなのか、兆や億の単位とは縁の無い人にはピント来ません。

 それと知って、新聞の解説記事では、1兆円を10万円に単位を置き換え、日本の予算を大学生の息子、高校生の娘、介護の必要な親、それに専業主婦の妻と夫の5人で構成される家計簿として説明されていました。

 支出は、生活費540万円、息子への仕送り164万円、ローン返済222万円の合計926万円です。これに見合った収入は、夫の年収431万円、妻のへそくり41万円、それに新たに借金を455万円しなければなりません。

 ローン残高も7500万円もありますから、新たに455万円もの借金は、普通の家庭では想定出来ないことです。年収の20倍近いローン残高、果たして定年までに返済できることでしょうか。残高は、息子や孫が引き継ぐ想定で、銀行は新たに年収以上の融資を行うようです。

 金利や経済環境が悪化した場合、膨大な返済に破産宣告しても不思議ではありません。かように、身近な家計簿に置き換えてみれば、日本の財政はいつ破綻してもおかしくない状況にあることが分かります。年収に親しみを覚え、多額のローン残高に呆れ、新たに借り入れする度胸に感心しながら、更に融資する銀行に首を傾げる人も多いことでしょう。

 借金も 兆に昇れば 見えなくて
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by tabigarasu-iso | 2013-01-30 12:06 | 随筆 | Comments(2)

財布

 財布は、紙幣や硬貨を収納するものです。また、キャッシュカードやクレジットカードを入れる用途も増えていますが、何れにしても使える中身がなくては淋しくてなりません。

「あら、随分と使い込んだ財布ですね」
「ええ、この財布は喜びも悲しみも共にして来ましたから」

 物を大切に長く使うのは良いことです。まして、電気や石油などの資源を使わない財布ですから、穴の開くまで使い切ると良いでしょう。

 そう言いながらも、財布はどうしても支払い時に人前で見せなくてはなりません。余りに貧相な財布ですと、厳しい経済状況が見せたくない相手に分かってしまいます。

 仕方なく、財布を新調することになった人は。
「財布を買ったよ」
「良かったわね。で、そこに入れるものは」
「取り敢えず、ティッシュペーパーでも」
「何れ、紙幣に変えて」

 中身より 見た目こだわる 時もあり
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by tabigarasu-iso | 2013-01-29 12:45 | 随筆 | Comments(0)

薄化粧

 過ぎる化粧、それが顔を売る役者なら仕方ありません。しかしながら、そうでない人の場合は首を傾げる場合があります。

 早朝、辺り一面は雪で薄化粧されていました。これは、風情があって気持が良いものです。また、乾燥した空気を湿らせて喉にも具合が宜しい。

 その化粧も日が昇ると忽ち消え、道路や駐車場は元の素顔を見せてくれますから、安心して道路を歩き、スリップの心配もしないで車を走らせることができるでしょう。

 その雪が厚化粧になれば、うんざりすることになります。屋根に積もったものは下ろさなくてはならず、歩道のものは除けなければなりませんから、雪も薄化粧が宜しいようで。

 豊作を 祈る小枝に 雪だんご
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by tabigarasu-iso | 2013-01-28 12:00 | 随筆 | Comments(1)

怪しい電話

「はい、△△の〇〇です」
 かように、電話を受けた人は誰でも答えるでしょう。それを悪用して、相手は言いました。
「〇〇さんですか。あなたの旦那さん、たった今救急車で入院されました」
「ええ!本当ですか?」
「腹部の痛みを訴えていました」
「何処の病院ですか?電話番号を教えてください」
「・・・」

 これまで入院したことも通院したことも、歯の治療を除いて皆無の旦那ですから、怪しいと思いながらも不安は募ります。そのまま無視しては置けず、在宅の旦那に電話を掛けました。
「もしもし」
「はいはい」
「あら、あなた居たの」
「そりゃ、自宅だからな」
「よかった」
「そりゃそうだろう」

 電話の内容を良く聞いてみれば、性質の悪い悪戯です。人は生身ですから、入院したと聞けば疑いながらも可能性は否定出来ません。しかしながら、親切に連絡してくれながら入院先の電話番号を教えてくれないのは怪しい。

 手の離せない用事があり、電話に旦那が出ることが出来なければ、悪戯電話を信じたかも知れません。そうならないよう、心焦ることであっても念には念を入れること、日頃から忘れてはならないようです。

 太陽の 燃える様には 冬はなく
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by tabigarasu-iso | 2013-01-27 12:30 | 小説 | Comments(2)

読ませる力

 これまで半世紀以上に亘り、ベストセラーと言われるものは、そのブームが去るまで手にしない、買わない、読まない、見ないを徹底する、へそまがりの人生を歩んで参りました。

 携帯電話もそのつもりでしたが、ブームは去るどころが広がるばかりで、仕方なく持たされた業務用携帯電話の便利さに負けて苦笑いしたものです。日本語ワードプロセッサーも同じ様なもので、買うつもりなど毛頭なくて、たまたま景品で貰ったものを使う間に手放せなくなりました。

 ノート型パソコンも仕事を家に持ち帰るようで最初は抵抗したものですが、電子メール、文章作成、写真編集、インターネットに携帯電話を足せば、在宅で何でも可能にしてくれます。

 何れも、ブームが去ってから手にしたものばかりですが、阿川佐和子さんの「聞く力」だけは素直に購入してみました。それは、2011年1月31日に95歳の誕生日を迎えて亡くなられた松原一枝さんを送る会で、父上の替わりに挨拶された彼女に好印象を持った所為です。

 帰路の車中、疲れた脳を醒まして一気に読ませる気さくな文章は、聞く力もさることながら、「読ませる力」の方が少し勝っているのでしょう。そう考えてしまうのは、やはりへそまがりの所為かも知れません。

 コンサル業 聞く力には 飢えていて
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by tabigarasu-iso | 2013-01-26 12:00 | 随筆 | Comments(0)

先輩の意地

 ある組織の審査立会いで、どこか見覚えのある審査員に出会いました。
「以前、お会いしたことがあるような気がするのですが」
「ええ、あなたと同じ審査機関に居ましたから」

 その審査員は、私の所属する審査機関では定年を迎えて去りましたが、別の審査機関で審査を継続していたのです。
「やはりそうでしたか。お元気そうで何よりです」
「あなたもお元気そうで」

 先輩から励まされるのも、悪くはありません。
「未だ還暦を過ぎたばかりですから」
「それなら、まだ十年は活躍できますよ」
「・・・」

 それから、先輩の審査員は急に元気になったようです。それ以降、質問する声も大きく力強くなりました。後輩に良い所を見せる意地は、未だ失せていないようです。

 富士の山 裾のだけ見せ 頭何処
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by tabigarasu-iso | 2013-01-25 09:00 | 随筆 | Comments(2)

浮月楼

 ひょんなことから、徳川幕府十五代将軍の徳川慶喜公の屋敷跡を尋ねることになった。静岡駅に降りたのは夕方四時過ぎ、早くも夕闇が迫る時間帯にパルコの傍と教えて貰い迷いながら辿り着く。

 いかにも門構えが立派で、浮月楼の看板に場所を間違えたかと思い、暗闇の石塔にある文字を読めば徳川慶喜公の屋敷跡とある。はてさて、中に入ったものか迷う人の背を、勇んで入る人の手が押した。

 調べれば、徳川慶喜公の屋敷跡を利用した浮月楼は、静岡市葵区の紺屋町にあって四季折々の懐石料理を味わうことができる料亭。しかも、東海の名園といわれる美しい庭もあると言う。

 浮月楼の名は池に浮かぶ月の美しさに由来すると言うことだが、残念ながら今宵は小雨に濡れる池となる。それでも傘差しながら庭園を歩けば、明かりの点いた座敷で賑やかな宴会に艶やかな和服姿が見えた。

 浮月楼 かつての主 想う闇
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by tabigarasu-iso | 2013-01-24 12:37 | 随筆 | Comments(2)

夜間授業

 夕方六時半を過ぎて始まる夜間授業は、昼間の授業とは一味違う。ノルマに追われる仕事を終えて集まる参加者の熱意に対し、講師も敬意を表して講義する。

 二時間の授業ながら休み時間も惜しんで学ぶ生徒の姿勢に心打たれ、講師としては持てる情報を惜しみなく披露した。無論、寸時も居眠りする参加者など一人も居ない。

 まず、講義に先立ち参加者の要望を伺った。携わる業務も立場も異なり、講義に期待する内容も一人一人異なる。全てに応えようと顔色を見ながら話を進めれば、エネルギー消耗は激しい。

 瞬く間に、腹の周囲が引き締まって行くのが分かる。八時半が迫り、最後の力を振り絞って感想を聞いてみれば、この講義を十年前に聞いて置けば良かったと言われ、嬉しいやら悲しいやら。

 曇り空 雨か霙か 肩に落ち
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by tabigarasu-iso | 2013-01-23 09:00 | セミナーサービス | Comments(0)