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白髪の旅ガラス

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 玄関のドアを開けると熱気が舞い込む。上半身には何も着けない真夏の自宅、新聞を取って戻る途中で珍しい客を見付けた。仲間を背に乗せ姿、そのままで呼ばれるオンブバッタである。

 驚かさないよう静かにドアを閉め、携帯電話を手にして客を撮る。載っている葉は硬くて、とても客には喰える代物ではないから、避暑のつもりで立ち寄ったのであろう。

 体長一寸五分はあるから、かなり大きなバッタである。頭が尖り、如何にも早そうなスタイルだが、トノサマバッタとは異なり飛ぶことが出来ない。

 小さな子供を背負う姿は、教科書に載せたいものである。だが、その実態は、小さな雄が大きな雌の背中に載って独占し、他の雄を寄せ付けないだけのことだから、勇んで語るほど立派ではない。

 オンブする 相手探して バッタ行く
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by tabigarasu-iso | 2012-07-31 00:09 | 随筆 | Comments(0)

旨い茄子

 暑さにも負けず、キュウリや茄子は良く育つ。それに比べて、人は何とも暑さに弱い。三十五℃を越せば猛暑日と言い、熱中症に罹る。そこまで行かなくても、汗にまみれて一晩中寝返りを打つ。

 その点、水さえ十分であれば、太陽光を浴びて、夏野菜は美味さを溜め込む。中でも、茄子は料理方法により色々と旨さを楽しめる。塩で揉む一夜漬けは、素朴ながら茄子の味を楽しむには丁度良い。

 最も食欲をそそるのは、唐辛子の良く効いた茄子の味噌炒めであろう。暖かに御飯に載せて頬張れば、他のオカズは何にも要らない。鼻の頭に汗を掻いても、唐辛子入り茄子味噌炒めに箸は行く。また、冷や飯に載せても、その旨さは変わらない。

 ところで、茄子の原産地はインドのようである。その後、ビルマを経由して中国へ渡り、そこから日本に渡り千年以上も栽培されているようだが、その理由は今更ながら言うもでもない。

 ただ、葉とヘタに棘があるのは知っていても、葉に毛が生えていることまでは知らない人が多いだろう。手に取り、良く観察してみると良い。

 茄子ばかり 出されて懲りた 遠い夏
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by tabigarasu-iso | 2012-07-30 08:55 | 随筆 | Comments(0)

見せるISO導入成果

 ISOマネジメントを導入している組織数は、日本では凡そ品質6万件、環境2万件もあります。導入の狙いは、取引上の条件を満たす場合、品質向上や環境負荷低減であり、中でも利益を上げ続けることでしょう。

 その為には、顧客に満足して貰い、利害関係者の要望に応える必要があります。第一歩として、ISOを導入している効果を相手の組織にアピールしなければなりません。

 まず、トップが方針を明確にして、計画作りから教育、運用、点検、更に内部監査、そして見直しを再びトップが行い、取り分け外部コミュニケーションでは、顧客や利害関係者からの要望に対し、全社を挙げて取り組める体制が整っている点があります。

 品質面、価格面だけでなく、どんな管理体制で生産される製品か、或いはどんな管理体制で提供されるサービスか、相手にISO導入成果を提供すれば、安心して利用して貰えるようになるでしょう。

ISO 審査以外で 成果見せ
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by tabigarasu-iso | 2012-07-29 10:00 | ISOマネジメント | Comments(0)

都会の雀

 通勤ラッシュの地下鉄から地上に抜け出し、神社の境内にある長椅子に腰掛けておむすびを頬張った。目の前には、入れ替わり立ち代わり神様に礼儀正しく祈る人が後を絶たない。

 冷たいペットボトルの水を飲もうとして振り返れば、長椅子の下で三匹の雀が私を見上げていた。
『おむすび、少し分けてくださいな』
 そう、小さな目でお願いされたようである。

 残り少なくなったおむすびを一つまみ、一番痩せた雀にあげた。米が海苔に付いている所為か、食べ辛そうに咥えて歩き出す。それは、仲間と分け合うものだろうと見守った。

 予測は外れ、二番目の雀が近寄り私を見上げる。その目は、物怖じない都会の雀の眼であった。また、一つまみのおむすびをあげると、嬉しそうに咥えて歩き出す。

 とうとう、三番目の雀も同じ様に近寄って、目的を果たして歩き去る。嘘のような話だが、いつか雀から感謝される話が出来ることであろう。

 おむすびを 雀にあげる 翁あり
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by tabigarasu-iso | 2012-07-28 10:00 | 随筆 | Comments(0)

質問力

 時々、国会の予算審議中継をラジオで眠気覚ましに聞いています。好きな音楽であれば、心から聴いてしまい仕事になりませんが。

 今、中国のスパイ容疑事件に関して、接触した行政担当者とイベントに顔を出した総理大臣に対し、予算委員の国会議員からダラダラと質問が続いています。

「展示会に総理が顔を出すのは、その展示会を認めることになり、問題意識はありませんか」
「問題はないと思います」

 何が問題なのか、具体的な証拠を提示した上で説明を求めるようにしなければ、回答者の意のままに回答がなされ、真実を明らかにすることはできません。

 そもそも、予算委員会は事件を追及する場として相応しいのでしょうか。それが政治に関わる重要案件なら、真実を明らかにする証拠と質問する能力に優れた人に担当して貰いたいものです。

 新天地 自ら選ぶ イチロウさ
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by tabigarasu-iso | 2012-07-27 08:48 | 随筆 | Comments(0)

子供には難しい

「何歳ですか」
「四歳」
「女の子ですか」
「うん」
「質問は何ですか」
「水槽のメダカが死んだの」
「あら、可愛そうね」
「うん」

 メダカを飼っている水槽の水が原因らしい。だが、それを四歳の子供が分かるように説明するにはどうしたら良いのだろう。

「水道水には、メダカに良くないものが含まれているの」
「ふーん」
「だから、水道水を溜めて置いて、良くないものがなくなってから、メダカの水槽に入れましょう」
「ふーん」

「分かりました」
「水、飲んじゃいけないの」
「いいえ、メダカさんには良くないの」
「ふーん」

 子供向け 回答悩む 学者さん
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by tabigarasu-iso | 2012-07-26 06:59 | 小説 | Comments(0)

畳み込むクワガタの翅

 夏休みが始まり、カブトムシやクワガタを追い掛けた子供の頃を想い出します。還暦を過ぎた今でも、近場に雑木林があれば、近所の子供達を引き連れて、クワガタの獲り方を教えた感動を忘れることはありません。

 雑木林でカブトムシやクワガタを捕まえるのは、早朝に限ります。その理由は、樹液で腹を満たしたクワガタ達が樹幹に留まり、朝露で翅を濡らして自由に飛べない時間帯ですから。

 眠い目を擦りながら雑木林に向かい、昆虫達が夜中に樹液を吸った雑木を揺すります。すると、樹皮に掛けた足先の鉤を外されたクワガタは、寝惚けたまま落下するのでしょう。ポトポトと草の上に落ちた音を頼りに辺りを探し、大きなクワガタを捕まえるのです。

 それを手作りの巣に入れて餌を与え、取り出して仲間同士で相撲を取らせ、裸電球の点いた部屋の中を飛ばせて遊ぶ。その時、固い翅の下から柔らかな翅を引き出し大きく広げ、ブンと舞い立つ瞬間は見事なものです。また、飛び終えて翅を奇麗に畳み込む完璧さは、未だ脳裏に焼き付いて忘れられません。

 樹液吸う 昆虫仲間に 大蜂が
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by tabigarasu-iso | 2012-07-25 07:08 | 随筆 | Comments(0)

肌寒い日で丁度良い

 このところ、肌寒い日が続いています。その所為で、シャワーだけでは身体が温まらず、湯船にお湯を張るようになりました。

 これは、今年だけの異常な現象でしょうか。疑問に思い、昨年の今頃はどんな気候であったのか調べてみました。

『仕方なく首を肩に沈めて放熱を防ぎ、捲り上げたワイシャツの袖を下ろしボタンで留める。その腕を組んで、後は腹の冷えるのを防ぐしかなかった』と、ブログに記載されています。

 これを確認しなかったなら、異常気象を嘆くだけの話になったことでしょう。けれど、昨年も同じ気候でしたから、梅雨明け恒例の肌寒さのようです。

 おいらには 肌寒い日で 丁度良い
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by tabigarasu-iso | 2012-07-24 08:41 | 随筆 | Comments(0)

うなぎを食べに行きます

 暑い毎日が続いています。
 炎天下を歩けば、汗が滝のように流れ落ちます。
 その後、水分と塩分の不足を感じます。
 また、栄養価の高い物も食べたくなります。
 そんな時は、うなぎが一番です。
 今、うなぎは品不足で値が張ります。
 でも、寝込むよりましです。
 だから、うなぎを食べに行きます。

  知らぬ街 地元の人の 寄る店へ
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by tabigarasu-iso | 2012-07-23 08:55 | 小説 | Comments(0)

全球凍結に感謝して

 遥か昔、6億3500万年前には地球全体が厚い氷で覆われたそうです。それが融けて現在の状況になり、経済活動や家庭生活で化石燃料を大量に燃やし、温室効果ガスを大気中に放出し続け、地球温暖化問題を迎えることになりました。

 地球を凍らせて暖めるのは、太陽の光エネルギーと二酸化炭素のバランスによります。全球凍結は、大気中の二酸化炭素が海水に吸収され石灰岩などに固定され続け、せっかく降り注いだ太陽光から熱を受け取る二酸化炭素が大気中に少なくなった結果に他なりません。

 一度凍り始めると、その表面は太陽光の大半を反射し、更に気温を下げる。地表全体が氷に覆われ、単細胞の原生生物は大量に死滅し、そのまま全球凍結が続けば、今の我々は存在しなかったことでしょう。

 その危機を救ったのは、火山活動でした。大量の二酸化炭素を大気へ吐き出し、太陽光から熱エネルギーを貰い、氷を溶かしてくれたのです。その時、大気中には氷に閉じ込められていた大量の酸素が放出され、それを吸収する多細胞の生物も出現したとのこと。

 こうしてみると、全球凍結があったから、今の地球生命体が出現したことになります。取り敢えず、遠い昔の自然現象に感謝しましょう。

切っ掛けを 暮れた恩師は 忘れない
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by tabigarasu-iso | 2012-07-22 10:04 | 随筆 | Comments(0)