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白髪の旅ガラス

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年の瀬の雪

 今宵から日本全国に亘り雪が降る。
 年の瀬を待って降るとは気が利く。
 何処も彼処も隔てなしに積もる雪。
 ゆっくりしなさいと話し掛ける雪。
 遠慮なく炬燵に入り熱燗を頼んだ。
 飲み干す前に夢の世界へ入り込む。

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 外は雪 花に埋もれる 暖炉前
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by tabigarasu-iso | 2010-12-31 00:12 | 小説 | Comments(0)

一年の一文字

 本年の目標に掲げた一文字は、「援」であった。コンサルサービスに徹底する意味である。一年を振り返れば、それなりに達成できたと言えるだろう。

 もう一つ、「援」には願いがあった。若い世代を支援することである。還暦を迎える人間としては、若いコンサルを育てなくてはいけない。

 現場指導を直接出来ない替わり、ウエブを通しコンサルの進め方を提案してみたが、やはり顔を見ながら支援するのが良い。

 次年度の目標に掲げる一文字は、「主」としたい。若いコンサルを育てるのも良いが、コンサルは還暦を過ぎてから味が出るもの。これから主役を張るのも悪くなかろう。

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納会で 初めて語る この一年
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by tabigarasu-iso | 2010-12-30 10:59 | ニュース | Comments(0)

記憶に残る大掃除

 昔の大掃除を想い出してみる。囲炉裏で薪を燃やしていたから、煙の這う天井には煤が大量に付いていた。短い箒では、高い天井には届かない。近くの竹薮から沢山葉の付いた竹を切り出し、それで天井の煤を掃き落としたものだ。

 手拭で口を塞いだ大人の煤を掃き落とす姿は、小さな子供から見れば勇ましく尊敬に値する。少し手伝いたくて、大きな竹箒を貸して貰うが、手に持つだけで精一杯であり、天井を一度だけなぞって床に落としたものだ。

 煤の舞いが落ち着いたところで、汚れて破れた障子の張替えに移る。庭に出した障子にぬるま湯を掛け、桟に貼り付いた紙をゆっくり剥がす。喜び勇んで穴を開けなければ良かった。湯の浸透具合が悪く、古い紙は容易に取れない。

 陽が陰り、手先の冷たくなる頃、真新しい障子紙を母が貼る。下の桟から貼り始め、次第に上の桟へと移って行く。薄暗くなった部屋に裸電球が灯る。真新しい障子が光を跳ね返し、いつもより明るい部屋には、正月が一足早く来たようであった。
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大掃除 父の姿は いつもなく
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by tabigarasu-iso | 2010-12-29 20:58 | 随筆 | Comments(0)

虎の仕事納め

 人間とは面白い動物である。年末には取り敢えず仕事を納め、無事に一年過ごせたことを神や仏に感謝し、翌月の一日から三日まで正月休み、四日から仕事初めで、事細かくけじめをつける。

 野山で暮らす虎は、どんな暮らし振りであろう。餌を求めて、年末も年始もありゃしない。もしくは、動物園の折の中で、飼育係りの仕事納めを聞き及び、そんなものかと咆える虎もあるだろう。

 自然界で生きる動物には、仕事納めは此の世の終り。来年の干支、兎にしても例外ではない。人間に飼われてニンジンを齧る兎に仕事納めは聞こえても、山で木の芽を齧る野兎に仕事納めはない筈だ。

 そう考えてみれば、仕事納めなるものは、人間だけの贅沢と判る。しばらく仕事を休んでも、生活することが可能な人間であって良かった。そう思わなければ、野山で暮らす虎や兎に申し訳なかろう。
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年賀状 メール時代に 生き延びて
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by tabigarasu-iso | 2010-12-29 08:42 | 随筆 | Comments(0)

想い出せない

 現在の首相は、根回しの余り上手でない菅氏です。その前は、庶民の暮らしを知らない鳩山氏でした。鳩山首相の前は、先祖が余りにも偉大過ぎる麻生氏であったと思います。

 更に、麻生首相の前は、二番手で力を発揮する福田氏で、その前は繊細な神経の安部氏であり、そのまた前は演説の旨い小泉氏でした。

 小泉氏を除けば、どなたも首相の座は短期間であり、小泉氏まで順番を間違わずに言える人は偉い。

 日本の政治を預かる重責を担った方々ですから、選挙権を持つ人なら覚えていなければ失礼かも知れません。

 任期の短さもさることながら、政治家として国民の為に何を実現したのか、印象に残るものが殆どない。

 そのことの方が、首相に任命された者として問題ではないでしょうか。菅首相も、何か残さなければ、想い出してくれる人を期待してはいけません。

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指折って 想い出せない 総理の名
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by tabigarasu-iso | 2010-12-28 18:31 | 随筆 | Comments(0)

寒い訳

 地球温暖化が進む中、気温の低下に戸惑う人は多いことであろう。
「どうしたのよ。この寒さ」

 そう言われても、寒波ではないから責任を取れない人は、地球温暖化の影響を正確に理解して置く必要がある。

 二酸化炭素などの温室効果ガスにより、平均気温の上昇は確かなことだが、場所により気温の低下もあるようだ。
「判るように説明してよ」

 どんなに寒波が襲おうとも、それでも地球温暖化が進んでいる。温暖化により、北極海の海氷面積が減少した結果、北極の寒気が欧州などに流れ出す。

 それが原因で寒波に見舞われた欧州の空港は、飛行機の発着が出来ず一時閉鎖された。国内の大雪も、北極の寒波が南下している結果かも知れない。
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ガラス窓 結露の滑る 見事さよ
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by tabigarasu-iso | 2010-12-28 08:50 | 随筆 | Comments(0)

立ち往生に覚えあり

 福島県と新潟県を結ぶ国道49号で、大雪により三百台もの車が立ち往生した。きっかけは、大型トラックが雪道でスリップして立ち往生し渋滞を引き起こしたことにある。

 その間に多量の雪が降り積もり、渋滞の車が全て雪に閉じ込められた。大型トラックが雪道でスリップしなければ、その後の渋滞も立ち往生も発生しなかったかも知れない。

 だが、冬場の雪の坂道のスリップは大いに有り得ることであり、渋滞している短時間の大雪だけは予想外のことであった筈だ。

 車中に閉じ込められた大勢の方は、車の燃料を心配しながら腹を空かせトイレにも困ったことであろう。

 それでも大雪は天の仕業だから、立ち往生から無事に抜け出られたことは、幸運と考えるほかない。
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張子虎 干支の引継ぎ 威勢良く
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by tabigarasu-iso | 2010-12-27 13:27 | 随筆 | Comments(0)

酔い覚め

 知り合いを尋ねて、昼間から酒を頂く機会があるでしょう。勿論、美味しく頂きますから酔わずに居られません。

 酔えば、不思議なことに眠りたくなります。中には虎になる人も居ますが、昔から眠り猫に変身する術しか知りません。

 体内のアルコールが定量を過ぎれば、瞼が下りて場所を選ばず横になる。従い、どんなに酔っても他人を傷付ける心配だけはありません。

 けれど、眠る前の楽しい語らい全てを忘れ、帰宅するまでの記憶が白紙になります。これを、飲まない人は信じてくれませんが、酒飲み仲間だけは疑いません。

 ただ、酔いが覚めたら忘れても、その場で恥かしくない酒の飲み方を守るのが鉄則です。今宵も気が付けばコタツの中でしたから、酒飲みの道だけは守りました。

 しかしながら、楽しみにしていた漫才コンクールは見逃したようです。反省しながら煽る冷たい水、これに勝る酔い覚めはありません。
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時により 虎になれよと 猫が言い
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by tabigarasu-iso | 2010-12-27 10:38 | 随筆 | Comments(0)

寅の呟き納め

 丑年の遅れを取り戻そうと構えて走り出したものの挽回するには至らず、徒に組織を撹乱しただけで人々の顔には喜びより疲労感の濃い年であった。

 相変わらず輸出産業の苦戦は続き、国内消費関連産業の鼻息は荒い。輸出入のバランス感覚に優れた商社は、過去最高益を計上しているから、地球レベルでの商いが宜しいようだ。

 都市部だけでなく地方の経済力を強化しない政策を取り続ける限り、税収入は伸びず赤字を国債で穴埋めする借金体質から抜け切れない。

 中国や北朝鮮それにロシアの動きが怪しくなっている。話し合いを旨とする外交から力に頼る方向転換は、国内事情によるものであり、その理由を正確に掴む必要がありそうだ。

 ISOマネジメントは、経済界の浮沈をコントロールする道具でありながら、その役割を果たしているとは言い難い。経済不況を脱却する効果に関し、審査機関、審査員、それにコンサルタントは声を大にするべきであろう。

 経済不況によりISO審査件数も減り費用も安くなるマイナスの流れを断ち切るには、ISOマネジメントの中へ経済不況を乗り切る仕組みを移植することである。

 これら諸問題に対し、その策をどうするか、卯年の課題になるだろう。少なくとも、資源の少ない日本の経済力を強くするには、誰もが智恵を働かせるしかない。
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振り帰る 時間だけなら 余裕あり
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by tabigarasu-iso | 2010-12-26 12:26 | 随筆 | Comments(0)

打ち出の小槌

 次年度の国家予算案が決定しました。
「借り入れが五割ですか」
「収入が増えないから仕方なく」

 運転資金の五割を借金に頼る経営など、民間企業では考えられません。それも毎年のことですから、直ぐに経営責任を問われた社長は退任することでしょう。

 そもそも、収入より支出の多い状況で、いつまでも存続する組織など在り得ません。国が破綻を免れているのも、国債と言う便利な手形を、未来の子孫を担保に自ら切ることができるからです。

 振れば好きなだけ小判が飛び出す「打ち出の小槌」、それは童話の世界だけの夢物語。現実には借金地獄が待ち受け、返済できないまま夜逃げも出来ません。

 結局、子孫に耐え難き生活を耐えさせる「忍耐の小槌」、いつまでも振らせてはいけないようです。


経営の 責任取らぬ 楽はなし
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by tabigarasu-iso | 2010-12-26 00:13 | 随筆 | Comments(0)