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白髪の旅ガラス

<   2010年 11月 ( 67 )   > この月の画像一覧

席を譲る

 この頃電車に乗れば席を譲られる。
 その席から窓に映った自分を見た。
 そこで漸く席を譲られた訳を知り。

 同じ席でも職場の席は譲る立場だ。
 若い人に働く席を譲るか設けるか。
 その前に席の空かない原因を知り。

 経験が必要な席に若い人は座れぬ。
 若い人でも出来る席は少な過ぎる。
 無ければ自分で座る席を設けよう。
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 いつの世も 楽に座れる 席はない
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by tabigarasu-iso | 2010-11-30 08:31 | 随筆 | Comments(0)

半世紀前の自分

 カメラ機能の付いた携帯電話を誰もが所有する今とは違い、半世紀前の日本の田舎では黒電話が村内に数台あれば良い方で、カメラを持つ人など見たこともない人が大半であった。

 カメラを持たない家に育ちながら、当時の写真が手元に多数残っている。それも写真館で撮るような正装した姿ではなく、農作業の合間に撮影されたものばかり。

 白黒の小さな写真には、田植えを手伝う子供達が学生服のズボンを膝まで捲り上げた姿や、白い布で頬被りした女性がモンペ姿で木陰に座り笑っている様が写っている。

 頭に被り物をしない女性は、三十代の母であろう。その後で背を向けているのは、還暦を二年後に控えた自分かも知れない。
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訳ありの リンゴが届く 妻の留守
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by tabigarasu-iso | 2010-11-29 00:14 | 随筆 | Comments(0)

指揮官になって

 戦略を持たない組織が大きな課題に直面した際、更に課題に対して効果的な戦術を持たなければ、いとも簡単に組織は消滅すると言う。

 組織が存続する戦略を持たないとは、平和な言葉で言えば、組織が経営方針や経営目標を持たないことである。

 その方針を理解した指揮官が、トップの下に何人いるか、少なくとも一人居なければ、その組織の未来は無い。

 今の日本、所属する組織には、今後の方向性を示す方針は明確か。また、大きな課題として、隣国から突然の砲撃を受け、急激な円高に直面した際、それを乗り切る指揮官として誰が適任であろう。

 その役には誰で就く訳には行かないが、少なくとも自分をその立場において、対処方法を考えてみる必要性は誰にもある。

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何処へ行く 群れの先頭 飛ぶ雁よ
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by tabigarasu-iso | 2010-11-28 13:17 | 随筆 | Comments(0)

心の声を聞く

 目で物を見るのは当り前のことです。相手の顔を見て、何を言いたいのか判るようになれば、何と素敵なことでしょう。

 人は勿論のこと、言葉を持たない犬や猫の言いたいことまで判れば、動植物の意思を無視して勝手な振る舞いをする人に対し、厳しい評価が下されているに違いありません。

 人を相手のコンサル稼業にしても、支援先の顔を見るだけで言いたいことが判れば、質問を耳で聞き、質問を文字で読むことに併せて、更に詳しい要望を理解できます。

 時には、相手の表情から気持ちを読み取ることで、居合わせた上司や同僚に知られないようにして、その気持ちに答えることも可能になるでしょう。

 そんなコンサルになれるよう懸命に相手の表情を見るようにしていますが、なかなか心の声を聞くまでに至らないようです。

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物言わぬ 相手の心 読む目持ち
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by tabigarasu-iso | 2010-11-28 00:26 | コンサルサービス | Comments(0)

手間暇掛けて

 二十年以上も使い続ける家電機器は、そろそろ買い替え時期が来ているようです。冷え方は悪くなったものの無理すれば使える冷蔵庫、冷暖房の効かなくなったエアコン、地上デジタル放送に対応できないテレビ、インバータ方式の電源が故障した照明器具を取り替えなければなりません。

 最初に取り替えたのは照明器具です。毎夜使うものですから、壊れたままでは足元が危なく、直ぐに取り替えました。次に取り替えたのは、緊急性はなかったものの、省エネを意識した冷蔵庫です。コンプレッサーの唸る音もなくなり、翌月から電気の使用量も減りました。

 取替えに迷ったのは、旧式のテレビと壊れたままのエアコンです。地上アナログ放送の終了するまで使う予定でしたから、手に入れたものの見ることのできないデジタルビデオディスクでも無ければ、もう暫く取替えなかったことでしょう。

 いよいよ最後の取替えは、壊れたまま数年は放置していたエアコンです。それが置かれた部屋は、冷暖房が効かないものですから、長い時間使うことはありませんでした。殆ど使わない部屋も長い住宅ローンの一部ですから、大変勿体無い。

「エコポイント、来月から半減するそうよ」
 こうして、エアコンも取替えることになりました。その手間は、新設時の二倍以上は掛かっています。暇に任せて見ていましたから、間違いありません。やはり、省エネには手間を惜しんではいけないようです。
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取替えは 新設手間の 二倍なり
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by tabigarasu-iso | 2010-11-27 14:12 | 随筆 | Comments(0)

セリ鍋

 寒い季節には、鍋物を囲む機会が増えます。牡蠣鍋、モツ鍋、キムチ鍋、鳥鍋、石狩鍋など、数え切れない鍋があるでしょう。

 家族の顔を見ながら白菜の下に隠れた牡蠣を箸で取り、出汁の効いた汁を取り皿に受けて飲み干す。仕上げにうどんを入れて煮込み、卵を落とせば鍋焼きうどんになり、一汁も残しません。

 或る時、一風変わった鍋に出会いました。
「セリナベ、大丈夫ですか」
 聞いたことのない鍋でしたが、有り難く頷きます。

 麦酒で乾杯した後は直ぐに日本酒に移り、小指大の大根に味噌を着けたつまみが大層美味しく、そればかり頂いていました。やがて鍋の登場です。その主人公は、根の着いたままのセリ。

 昔から大好きなセリですから、鍋の汁が煮立ってから鶏肉を出汁に入れ、肉の色が白くなったところでセリを入れて直ぐ摘む。
「セリのしゃぶしゃぶですね」
 新鮮なセリを皿一杯頂き、秋にして初春の味を楽しむ鍋でした。
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セリ喰えば 春は来たかと 鍋が言い
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by tabigarasu-iso | 2010-11-26 08:29 | 随筆 | Comments(0)

休戦状態

 朝鮮半島の南と北は、六十年前の資本主義大国と共産主義大国の代理戦争を始めて以来、休戦状態のまま同胞同士の戦を終えていない。

 今回の北による南の攻撃は、長年続いた休戦状態を揺るがすものである。北への食糧支援を約束していた同胞の暮らす南への砲撃は、何とも理解し難い。

 日本の軍事専門家などによる解釈も様々であり、どれも北の内情を捉えて尤もらしく聞こえるものの、北からの放送内容とは大きな差がある。

 解釈の相違は別として、食糧が無ければ飢えて死ぬ、燃料が無ければ寒くて死ぬ、砲弾に当たれば直ぐに死ぬ。これは、双方が何としても避けなければならない事実である。

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北へ行く 車窓に見える 秋深し
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by tabigarasu-iso | 2010-11-25 08:16 | 随筆 | Comments(0)

落ち葉集め

 半世紀前の話です。山奥にある家の裏山には、大きな雑木林がありました。秋になると、そこには大量の落ち葉が溜り、大人達は竹で作った大きな熊手で掻き集めたものです。

 山の斜面を降りながら、窪みに落ち葉を集めて、大きな竹篭に詰め込み蓋をする。それを背負って山道を下り、畑の脇の小屋か母屋の隣の堆肥小屋に持ち込みました。

 大きな竹篭を背負えない子供達は、落ち葉を集める手伝いです。両足の間に落ち葉を溜めて、ただ斜面を降りて行くだけでは少しも面白くありませんから、何とか遊びにしたいもの。

 そこで、足を滑らせた振りして、一気に斜面を滑り落ちる。敢えてそうしなくても、滑って転ぶのは当り前ですから、落ち葉掻きは雪降る前のスキー場に早代わりしたようでした。できることなら、もう一度落ち葉の上を滑ってみたいものです。
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かぐわしい 落ち葉に埋もれ 昼寝かな
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by tabigarasu-iso | 2010-11-24 20:04 | 随筆 | Comments(0)

何で私が

 退任した元法務大臣の発言を聞いて呆れ。
 何で私が法務大臣に就任するのか驚いて。
 何で私が問題発言の責任で退任するのか。
 自覚症状の無い重病人を選ぶ人の責任も。
 ならば自分で選挙に臨み何で私が言わぬ。
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呆れたね 冗談言える 時じゃない
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by tabigarasu-iso | 2010-11-24 00:01 | ニュース | Comments(0)

北からの砲撃

 日本は攻撃する軍隊を持たず、他国の攻撃から自国を守る自衛手段しか持たない。そんな紳士の国の隣では、ウラン濃縮の技術を敢えて公開し、核保有力を見せ付ける。

 それだけでも隣国にとっては脅威だが、何としたものか今日に至っては、南の同胞に対して砲撃を加え、南も反撃したものの死傷者が出たようだ。

 砲撃の先、いつ日本に変わるか判らない。それが着弾距離の長いミサイルであれば、日本の何処に居ても、逃げることは不可能だ。

 無防備な国民が期待するのは、第二次世界大戦後に編成された自衛隊である。飛来するミサイル全て、日本海に打ち落としてくれることを願う。

 ただ、発射されたミサイル基地の攻撃は自衛隊の範囲を超えるようであるから、日米安全保障条約により米国に任せるしかない。

 こうしてみれば、自衛隊のことを「暴力装置」などと、誤った日本語を使い中傷した官房長官には、同胞にも平然と砲撃する北対策は任せて置けないであろう。
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勤労の 旗日に起きた 砲撃戦
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by tabigarasu-iso | 2010-11-23 18:14 | 随筆 | Comments(0)