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白髪の旅ガラス

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老い方

 老いには、肉体的なものと精神的なものがある。両者は年齢とは比例しない。若くても元気のない肉体を嘆く人があり、老いても幼稚な考えの持ち主が多いこと、誰もが承知の事実である。

 ところが、世の中は年齢で人を判断することが実に多い。二十歳代だから無理が出来るとか、年配の人だから智恵があるとか、その人に期待する真の力を評価しない過ちを犯すのは何故であろう。

 それは、分類することが好きな動物の所為かも知れない。幼児期、少年期、青年期、壮年期、老人期と年齢層別に呼称を変えるのは良いが、平均寿命が大幅に延びる中で老人期は長過ぎる。

 とは言え、生きる時間の長さで呼称を変える問題などは、さほど大きな問題ではない。深刻な問題は、若くても夢を持たない退廃的な精神の持ち主が増加し、老いながら呆れた行動に走る人が目に余ることであろう。

 としは取っても心は錦♪
 どんな花より綺麗だぜ♪
 とし重ねて知恵も付き♪
 若い人より頼れる老人♪

 こんな人になりたいものである。

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 靴の底 ひび割れながら 先を行く
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by tabigarasu-iso | 2010-09-30 19:54 | 随筆 | Comments(0)

真昼の白月

 久し振りの秋晴れに暗く沈んでいた心も軽い。空を見上げれば真昼にも拘わらず月の姿が白く映る。下半分を青空に沈める怪しい月は、この世の物とは思えない。ふと、横に立つ人の顔を見た。

「本物ですよ」
 何も言わない相手の心中を見抜いている。
「そうですか」
 それでも信じられない。

 青い空に一筋の雲が流れ、その上に白い月が浮かぶ。
「本当に月ですか」
 懲りずに聞いた。
「ええ」
 そう答えて相手は押し黙る。

 話し相手を失い、視点を天から真横に移した。そこには、トンボがのんびり横へ流れている。漸く、風の強さが判った。陽射しは強いが、背広を着て丁度良い。人に見られないよう、指先をトンボに向けて『この指停まれ♪』と呟いた。
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晴天に 浮かぶ月見て 何思う
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by tabigarasu-iso | 2010-09-30 06:50 | 随筆 | Comments(0)

1234回目の呟き

 当初「呟き」のタイトルでホームページに掲載を始めた環境ISOコンサルの随筆、その後「白髪の旅ガラス」とタイトルを変えてブログ掲載しています。その内容は相変わらずながら、呟きの累計は1234回目となりました。

 これも、飽きずにアクセスして下さる方の忍耐力のお陰です。何しろ、アクセスゼロの日がありませんから、それなりの期待を裏切りことはできません。それでも、巷に流行るブログを真似て、読ませることを意識しない日記だけにはならないようにしています。

 ところが、中には環境コンサルの実話日記と勘違いされている方も現れましたから、改めて説明しなければなりません。事実にヒントを得ていますが、ブログの文章は小説や随筆であり、また川柳や俳句の世界です。

「白髪の旅ガラス」で唯一事実と言えるのは、カメラが捉えた写真だけですから、綴られた文章を事実と勘違いしないように。それでも日記と思われるものがあれば、筆者の望むところではありませんが、仕方のないことかも知れません。
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ブログでも 日記を載せない へそ曲がり
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by tabigarasu-iso | 2010-09-29 06:48 | 随筆 | Comments(0)

コンサル一人旅

 昼のコンサルを終えて移動する一人旅、傍で思うほど楽じゃない。駅弁、お茶、缶麦酒を買い込み一人の夕飯、さっさと腹に収めてパソコンを開く。あっと言う間の早飯だから、家族や仲間と語る面白味がなくて味気ない。

 パソコンを開いても、そう慌てることもない一人旅、ゆっくり画面を眺めて物思いに耽れば、いつしか瞼は閉じている。それを何度も繰り返し、諦めて眠ることの多いこと。時には、眼の醒めるような面白いテーマを思い付き、疲れを忘れて文字を置くこともある。

 今回の一人旅では、出掛ける前にコンサル先からテーマを貰っていたから、文字を置くのに迷いはない。
「これからどちらへ」
「晴れの国へ参ります」
「お仲間は」
「一人です」
「コンサル一人旅ですね」
「そのテーマ頂きます」

 ところで、いつしか誰でもあの世へ旅に出る。それは、コンサル一人旅と異なり振り返ることが出来ない。そう思う者は、毎日を旅として楽しむことが出来るようになるであろう。
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言うほどに 悟り切れない 迷い人
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by tabigarasu-iso | 2010-09-28 20:06 | 随筆 | Comments(0)

さあ内部監査

 内部監査は毎度のことで
 いつもコンサルお立会い
 たまには監査をする側の
 仲間に入り気を遣っても
 指摘は何の遠慮もなくて
 止せば良いのに幾つもの
 不適合見付けたその後で
 是正に困る顔を見ながら
 取り敢えずこうしてはと
 そもそもの原因は何処に
 挙句は是正処置に至る迄
 支援しながら汗流すのも
 コンサル商売苦にならず

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 たまにはね 監査も語れ 旅ガラス
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by tabigarasu-iso | 2010-09-28 08:24 | コンサルサービス | Comments(0)

秋雨

 急に冷え込む季節へと移り変わりました。
 今日も朝から雨が降り、半袖にノーネクタイでは肌寒い。
 暫く出番の無かったネクタイを締め、上着も身に着けてみました。
 締まりの無かった首元が整理され、幾らか見栄えが良くなったようです。
 
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 秋雨に 感謝する人 嫌う稲
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by tabigarasu-iso | 2010-09-27 08:19 | 随筆 | Comments(0)

 貴方に言って置きたいことがある
 聞く耳を持つ相手と認めた貴方に
 温故知新は貴方の将来を創る基礎
 三歩進んで忘れない貴方と見込み
 一昨日の忠告で今が在りましたと
 明日には言って貰いたい今日の事
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明日のこと 互いに見えぬ 命ゆえ
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by tabigarasu-iso | 2010-09-26 23:09 | 随筆 | Comments(0)

 上州名物に焼きまんじゅうがある。上州に生まれ育った者で、その味を知らない者は居ない。そこで勘違いすることが度々起こる。

「あの、まんじゅうを焼いて食べるの」
「そうだよ」
「あんこが入っているのに」
「そうじゃねぇ」
 だんだん地方の言葉になってくるのが面白い。

 普通、まんじゅうと言えば、中身にあんこが当り前で、時にはあんこと正反対に味噌を入れたものもある。また、焼いて食べるお焼もあるから、勘違いされても仕方ない。

 径が二寸で厚みが五分ほどのまんじゅうは一度蒸してあるが、あんこは中身に入れてない。それを竹串に四個差し、甘辛味噌を付け、炭火の上であぶり、ふかふかの状態で口に入れる。

 口の周りは味噌が付いて、誰もがひょうきんな熊さん顔だ。そうは言っても、焼きたての焼きまんじゅうを一度食べてみないことには、その味は想像もできないことであろう。上州に出掛け、本場の味を確かめて貰うしかない。

「正直、あまり美味しいとは思わないわ」
 そんな感想もある。やはり、味には想い出が重なるから、それが無い人には今から想い出を作って貰うしかないようだ。

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焼きまんじゅう 二個目食べたい 秋祭
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by tabigarasu-iso | 2010-09-26 10:35 | 小説 | Comments(0)

ちょっぴり辛い唐辛子

 ピーマンでは食感は良くても辛味がなくて物足りず、さりとて鷹の爪のような唐辛子では辛すぎる。両者の良いところ合わせた唐辛子があれば、子供から大人まで幅広い層の好物になること間違いない。

 先日、そんな理想の唐辛子に遭遇した。カボチャ型の大きな青いピーマンを引き伸ばし、唐辛子の形に整え直したようである。恐る恐る口にすれば、味は正しくピーマンであった。

 これなら幾ら食べても辛くはない。そう思った所で唐辛子の特性が現れて、額から汗がゆっくり噴出す。この辛さ、食欲を増進するのに丁度良い。生味噌を付けて、更にもう一本。

 バリバリ食べられる食感が良く、ちょっぴり辛さも味わえる。猛暑で弱った胃袋を刺激しながら、身体に必要なビタミンの補給にもなりそうだ。はて、何と言う唐辛子だろう。

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イガグリの 道路に落ちて 避けて行く
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by tabigarasu-iso | 2010-09-25 16:11 | 随筆 | Comments(0)

アケビ

 旅の土産にナイロン袋一杯のアケビを貰った。大昔、稲刈りを手伝う時期に山に入れば、山の神が食べ切れないほど用意していたものである。ただ、採り易い枝先より遥か梢にある方が大きく口を開けて、甘い実が見えながら採れなかった。

 そんな想い出が蘇る山の土産を食べてみる。沢山の種を含んだ甘い実は、種を飲み込まないように啜らないといけない。種を齧ると苦いから、種を前歯の前に溜めて、甘い実だけを啜る。この食べ方は、初めて食べる人には教えきれない高等な技であったらしい。

 見えないところで、種と実を選り分けることが出来ない人は、直ぐに食べるのを諦めた。
「面倒なのね」
 確かに面倒だが、幼い頃の想い出も詰まっているから飽きない。だが、甘い汁を啜る終えたところで、口の中に溜め置いた種の始末に困る。

 台所の戸を開け、植木の根本を狙い、機関銃のように種を連射した。これが何とも心地良い。山中で遠慮無しにやれば、熊や狸を成敗した気分に浸れる。けれど、山里から遠く離れた住宅街では、成敗する相手は化け猫くらいで様にならない。

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雷神も 裸祭に 仲間入り
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by tabigarasu-iso | 2010-09-24 12:29 | 随筆 | Comments(0)