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白髪の旅ガラス

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駅前開発

 誰も、事態を悪くすることを狙って開発する訳ではなかろうが、開発した結果が周辺の環境に与える影響を良く考えてからでないと、発展どころか衰退の道を辿ることになる。それが証拠に、捌き切れないほどの人が移動する都会の駅前を真似して、地方の駅前に何処でもある大型店を並べているが、客足は少なく落ち着きもない駅前通りに変わり果てた所が多い。

 地方には、都会には無い良さがある。その良さは、地方独自のものだから、それを大切にしなければ、地元の人が寄り付く筈がない。その中には、都会に憧れる若者を狙った店があっても良いが、何処も高齢化が進む世の中で、地方の味を出した店でなければ、それを求める高齢者層には、受け入れられないであろう。

 駅前の広場には一面の芝生が広がり、噴水が踊る様をベンチに座った老若男女が眺め、子供達の歓声が聞こえる。広場の片隅には、名物の饅頭を焼く匂いが漂い、つい一串買ってしまう。我が物顔に駅前を占拠していたタクシーやバスは、地下に潜って出番を待つから、排気ガスとは無縁の空間に、都会では遠慮していた深呼吸をしてみる。

 駅前の価値とは、土地の値段ではなく、人の集まる価値であろう。汽車から降りた人を留め、話し相手を求める人を集める、憩いの広場を駅前に作ること、それが駅前開発ではなかろうか。商業優先も結構だが、人が集まらないことには商いも旨く行かない。そろそろ、開発の考え方を改める時期ではなかろうか。
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旅先で 都内と同じ 飯を喰い
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by tabigarasu-iso | 2009-04-29 22:24 | 随筆 | Comments(0)

ISO的な仕組み

 ISOマネジメントの登録が目的ではなく、その良い点を活かそうとする組織がある。その組織は、環境ISOの枠組みを利用して、環境面、品質面、安全面及び経済面の課題を取り上げ、環境目標、品質目標、安全目標それに売上目標を管理しているとのこと。

 この仕組み、ISO的マネジメントシステムの本来のあるべき姿と言えないだろうか。当然のことながら、目標の枠組みを決める方針は一つであり、誰も迷うことなく目標設定が可能になる。また、その進捗管理は日常的なものになり、内部監査も多岐に亘るから、専門的な知識や改善する知恵が不可欠になろう。

 経営層が行う見直しも、毎月が当り前のことになり、目標達成が難しい項目に関しては、経営層から厳しい指示が出されることになる。当然、成果が上がれば経営も安定するから、業績評価にも繋がり担当者の評価も上がり、逆の場合は、それなりの評価で耐えるしかない。

 そこで強化が必要になるのは、内部監査員の知識拡大であろう。環境面、品質面、安全面の監査が可能な要員は居ても、経済面まで監査できる要員となると僅かであろうから、その育成が要になる。つまり、ISO的な仕組みを効果的に機能させるには、こうした課題の克服が必要になるが、これを避けては組織の発展は有り得ない。
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その時の 気付き事項を まとめたら
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by tabigarasu-iso | 2009-04-27 18:32 | ISOマネジメント | Comments(0)

鈍行列車

 各駅停車に乗り、駅名の謂れなど、あれこれ想像しながら、のんびりと移動するのも良いものです。今回は、上野駅から高崎駅まで、新幹線に乗れば49分、各駅停車では2時間弱、どちらを選ぶか、少しばかり上野駅の改札前で迷いました。

 早く着いたところで、ビジネスホテルの狭い空間に、独りで居る時間が増えるだけ。それならと各駅停車を選び、日頃はっきり見たことの無いホームの駅名を確認しながら、乗り降りする乗客の表情を眺めては、駅ごとに異なる人間模様に感心したところで、漸く高崎駅に着きました。

 新幹線であれば、名古屋駅に着く頃ですから、尻も痺れて遠くに来たことを、しみじみと実感できます。とは言え、想い出の無い駅ではありませんから、何処かに見知った顔が無いかと見回しながら、待つ人も居ないのに、浮かれた気分で改札を通過する、自分が可笑しくて堪りません。

 その想い出は、10数年前に開かれた中学時代の同級会。それぞれ別の道を歩んで30年を経た再開でしたから、誰が生徒か先生か判断できない年配者になっていました。それから何度か誘いがありましたが、都合が悪くて参加できないまま今日に。そんな想いが俄かに蘇る、夜の高崎駅でした。
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想い出を 探す駅前 変わり果て
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by tabigarasu-iso | 2009-04-26 12:45 | 随筆 | Comments(0)

酸素の力

 太腿の患部に巻いた包帯は、足を動かす度に下へ移動する。やがて患部が露出し、見るからに痛そうだ。実際、痛みを感じているのであろう。盛んに足を動かし、切ない声を出し始めた。

 急いで病院へ向かう途中の車内でも落ち着かない。診察を待つ間、仲間の犬の鳴き声に刺激されたのか、興奮して口から泡を吹く。

 事情を話し診察室に駆け込めば、手馴れたもので酸素マスクが用意された。直ぐに落ち着き、診察台に横たわったまま居眠りを始める。

 治療は可能になったものの、今度は密閉した箱に入れて酸素を吸わせるようだ。相変わらず、本人は居眠りしたまま一時間が過ぎる。

 箱から出された愛犬は、何事も無かったような顔して大人しく治療を受けた。酸素の力は、素晴らしいものである。出来るなら、寝不足のこちらにも酸素を吸わせて貰いたいものだ。
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金魚草 一足先に 空泳ぐ
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by tabigarasu-iso | 2009-04-24 16:39 | Comments(0)

ハザードとリスク

 どうも判ったようで良く判らない外来語がある。その例として、ハザードとリスクは良く口にする言葉だが、その違いを意識しないで使用してしまう。同じ意味なら問題ないが、前者は毒性の強さであり、後者は毒性の強さに暴露量を掛けたものであるから、ハザードは大きくてもリスクは小さい場合やその逆の場合もあり、使い分けが大切だ。

 毒性が強くても、管理を的確に行えば、リスクを最小限にすることができる。熱帯地方で蚊を媒体に流行するマラリアは、DDTの散布で抑制することができるが、DDTの毒性が強いため、暴露量の大きい使い方はリスクが大きいとして禁止された。だが、マラリアに罹る被害が大きく、用途を限定した使用が再度認められている。

 毒性が弱くても、暴露量が大きいものは、リスクが大きい。大気汚染物質などは、その例であり、規制の対象になる所以である。煙草の煙なども、直接吸い込む本人は、リスクを承知のことだから自己責任として、間接的に吸わされリスクを大きくしてしまう人を守る禁煙規制は、当然のことであろう。

 ところで、ハザードの強弱は、人のみを中心に考えてはいけない。生物多様性の法規制化が示すように、希少種の存続の観点からも検討する必要がある。けれど、環境リスクなどを検討する場合、どうしても人への毒性の強弱や暴露量が中心になり、メダカやホタルのことを忘れてしまうから、大いに反省しなければならない。
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少しでも 長く飲んだら 二日酔い
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by tabigarasu-iso | 2009-04-23 18:36 | 随筆 | Comments(0)

経営層の環境ISO活用術

 百年に一度と言われる未曾有の経済不況であっても、経営層の方は事業継続を粛々と進めなくてはなりません。その為には、事業継続を阻害する要因を把握し、市場ニーズを捉えた製品及びサービスの提供を、組織構成員の先頭に立ち指揮する必要があります。

 白髪の旅ガラスが所属する組織は、ISOマネジメントに関するコンサルとセミナーを提供するサービス業ですから、利用して頂く組織の業績向上無くして、明日を迎えることはできません。そこで経営層の方を対象に、日頃の御愛顧に感謝する無料セミナーを、沢山の証券会社が立ち並ぶ茅場町の巣で、6月30日の午後に開催させて頂くことになりました。

 主な内容は次の通りですが、これに参加者の要望を加え、セミナーは展開されます。
1)環境ISOにおける経営層の役割
2)環境ISOを活用した本業の活性化
  ・環境方針に盛り込む内容
  ・業務課題と環境上の重点管理項目との整合性
  ・法規制を確実に守れる体制
  ・予算からみた環境境目的・目標の評価
  ・役割と業績評価
  ・内部監査への注文
  ・マネジメントレビューの重視

 取り分け重要な点は、環境方針に経営層の意図を具体的に盛り込むことです。しかしながら、環境負荷の低減に終始したものが大半を占め、組織の維持や発展の観点から、製品やサービスの売上を伸ばす内容に触れたものは殆どありません。これでは、全員参加の環境ISOを、経営改善に活用することは難しくなります。本セミナーは、この点を打破するものですから、左欄のイーエムエスジャパンセミナーをクリックしてみてください。


強風に 吹かれて落ちる 負の思考
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by tabigarasu-iso | 2009-04-22 12:00 | セミナーサービス | Comments(0)

原稿人間

 話の内容を全て原稿にまとめなければ、電話も出来ない人間が居るとは驚きである。社会人になったばかりとは言え、それまで電話を使ったことの無い成人など居ない筈であるから、パソコンに向かい話す内容を入力しないと電話が出来ない人間の存在を知った時には、それでは仕事にならないだろうと呆れ果てた。

 初めての仕事であれば、相手に失礼が無いよう、相手に用件を理解して貰えるよう、相手に誤解されないよう、話す内容を原稿にまとめることはある。それも最初のうちだけであり、慣れてくれば全てを原稿にしなくても、話せるようになるものだ。聞けば、先の人間は、いつでもそうしなくては電話が出来ないそうだから、仕事の種類を変えなくてはならないだろう。

 ちなみに、その人間はセミナーの受付を担当しているそうだ。電話だけでなく、窓口での対応も必要であり、その原稿も準備しているそうだが、原稿に無い質問を受けると、何も答えられずに固まってしまうらしい。何やら、その人間はパソコンに良く似ている。組み込まれたソフトには忠実に作動するが、それ以外には反応せず、時として固まってしまうところまで。

 そんな人間の再生は可能であろうか。大学院まで出ているそうだから、再生できる可能性はある。ただ、指導する側が頭を抱えることだろう。そもそも、採用時に原稿人間であることを見抜くことが必要である。それを承知で採用したのなら、原稿を作らずに電話を掛ける指導を、惜しんではいけない。
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知らぬ人 相手に話す 機会なく
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by tabigarasu-iso | 2009-04-16 22:11 | 随筆 | Comments(0)

社長補佐

 コンサルサービスに薄情な支援など想定できませんが、時と場合により冷血なコンサルが必要な場合が発生します。自ら仕上げなくてはならない方針、目標、運用手順の作成や、自ら行動しなくてはいけない教育、運用、記録、内部監査、見直しなど、全てコンサルに頼ろうとするのは、その組織の成長に好ましくありませんから、納期を決めて進捗を厳しく管理する、冷血コンサルになるしかありません。

「モデルを見て、方針を作成しましたが、自信がありません」
「社長さんに確認をお願いされましたか?」
「いいえ、全て任されていますから」
「それでは、この箇所は貴社の実情に合わせ、かように修正してください。この箇所は社長の意志を確認のうえ、修正してください。二週間後締め切りで、宜しいですか?」
「・・・」
 
 こうしたコンサル依存症は意外に多く、その場合は自ら仕上げるまで、冷淡に待ちます。さもないと、経営実績の良否までコンサルの責任なり、それを請け負わないコンサル範囲では、保証することができません。仮に、利益を保証する経営コンサルを請け負うとすれば、コンサル費用は利益の何割かになるでしょうから、ISOマネジメントコンサルに比べ桁違いになる筈です。

 それを請け負う余裕など有りませんが、売上成果でコンサル費用が決まる案件なら、更に冷血なコンサルになることでしょう。それは、計画、実施、点検、見直しの全てに関し、監査の立場から厳しいチェックを行い、内部コンサルの立場から具体的な指導となり、冷血コンサルと言うより、社長補佐と呼ぶのが適切かも知れません。
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頼る人 裏切らないで コンサルは
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by tabigarasu-iso | 2009-04-11 00:31 | コンサルサービス | Comments(0)

蘇生コンサル

 導入したISOマネジメントの仕組みは、目標数値や手順を年毎に改善していくことが理想です。しかしながら、審査前に急激な盛り上がりを見せ、審査を終えると瞬く間に勢いを失う、こうした鋸歯型システムが実に多い。これも、経営ツールとして、ISOマネジメントの活用方法の一種ですから、完全に活動が停止しなければ良いのかも知れません。
 
 困るのは、ISOマネジメントの仕組みが完全停止した時です。経営ツールとして役に立たないようであれば、無理に審査を受けることを止め、登録を返上すれば良いでしょう。それで困るなら、ISOマネジメントの仕組みを速やかに蘇生させなければなりません。

 ところが、仕組みの停止が長い期間に亘れば、それを構成する細胞が死んでしまい、経営全体に悪影響を及ぼすことになります。重点管理項目を決め、目標管理する細胞が駄目になれば、経営はどうなるでしょう。不適合を発見し、是正処置する機能を失えば、同じ過ちを何度も繰り返すことになります。

 そうならないよう、導入したISOマネジメントの蘇生を試みなければなりません。まずは、脳に該当する「トップの意志」、心臓に相当する「組織構成と役割及びその評価体制」、目になる「目標管理」、そして手足を動かす「教育と運用」の蘇生を急がなくてはなりません。こうした、根の深い所に原因のある蘇生作業は、自ら術を施すことができず、蘇生コンサルに委託する他ありません。
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コート脱ぎ 心も軽く 足早く
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by tabigarasu-iso | 2009-04-09 23:10 | コンサルサービス | Comments(0)

君に罪は無い

 携帯パソコンを内臓電池で駆動すれば、二時間余り動いてくれる筈です。けれど、約束とは異なり早過ぎる電池の消耗に恐れをなして、省エネモードの設定に変え、帰路の車中で試してみれば、パソコンの画面が暗くて何一つ見えません。

 操作を中断するにも、シャットダウンの場所が判らず、無理やり電源を切る荒業に挑戦しますが、あれこれ迷う間に睡魔が襲い、気が付けば見慣れない風景が車窓に映ります。どうやら、下車駅はとうに過ぎているようで、開いたままのパソコンを閉じて、社内アナウンスに耳を傾けました。

 既に上りの電車は終わっていましたから、乗り過ごした素振りなど見せず、平然と改札を出てタクシーに乗り、上り方面の行き先を告げれば、運転手の顔に笑みが浮かぶのが判ります。
「お客さん、近くに行ったら、道を教えて貰えますか?」
 軽く頷いてから携帯電話を取り出し、家人に見知らぬ駅に降りたと告げれば、今度は運転手が頷くのが判りました。

 空いた道を心地よく飛ばす車内で、料金メーターが喜んで回るのを見ながら、無駄な経費が発生した理由を考えてみれば、飲み過ぎを棚に上げて、パソコンの暗い画面の所為にするしかないようです。そこで、帰宅してパソコンを開き冷静に操作してみれば、画面の輝度設定を暗くしていたことが判り、罪の無いパソコンに深く頭を下げました。
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操作ミス 誰の所為でも ありゃしない
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by tabigarasu-iso | 2009-04-07 19:19 | 随筆 | Comments(0)