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白髪の旅ガラス

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パンデミック

 ある感染症が限られた期間で世界的に大流行することをパンデミックと言うそうです。過去にはスペインインフルエンザがあり、近くではソ連インフルエンザがパンデミックとなり、世界中で多くの死者が出ました。

 これらの大半は、鳥の体内に保有するウィルスが変異を起こして、種の異なる人類へ感染したもので、新型のウィルスが誕生する度、免疫を持たない人類を襲い、咳、発熱、下痢、腹痛などを引き起こし、抵抗力の無い者を死に至らしめるものです。

 健康な生活を送ることや事業継続の観点から、鳥ウィルスが引き起こすパンデミックに備えなくてはなりません。しかしながら、新型のウィルスの正体は不明ですから、従来のワクチンで予防接種などしても無駄なことであり、日頃から風邪を引かない行動をするしかないようです。

 とは言え、人混みを避けた生活やコンサルティングなど、現実には不可能ですから、感染した方の傍に近寄らない、人前で咳きをしない、マスクを用意しておく、咳き込む人を見掛けたらマスクの着用を促す、自らマスクを着用するしかありません。

 仕事仲間が感染したらどのように対処するのか、いつまでも自宅待機していては、それこそ仕事になりませんから、予めパンデミック対応手順を決めておく必要があるようです。これが悪性のウィルスなどでなく、コンサルのパンデミックなら、大いに歓迎したいところではありますが。
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              冬将軍 悪しきウィルス 凍らせて
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by tabigarasu-iso | 2008-11-28 12:58 | 随筆 | Comments(0)

樹木の時代

 村の畑や田圃で育てた麦や米を牛馬で運び、村中を流れる小川に架かる水車で、それを食べる直前に粉や米に加工し、里山から調達した薪や炭で煮炊きする。それにまた、電球やラジオを流れる電力も、村中を流れる大川の水力を利用した発電所から供給されていた時代は、循環する自然を巧みに利用した「環境配慮の時代」であったと言えよう。

 それに対し、地下の化石資源を吸い上げて燃やし、大気中に燃え滓を放出する時代は、一方的に自然の恵みを略奪する「環境無視の時代」と言える。大気中に放出された燃え滓を、誰かが回収してくれれば良いが、その役割を担う樹木すら皆伐してしまうのだから、愚かな時代としか言いようが無い。

 人の手が一切入らない状態が数百年続いたら、その場の主人公は樹木になると言われる。地下から水分を吸い上げ、太陽の光を浴びて自力で成長するから、道路も大きな高層ビルディングも形を無くした後で平然と森を作り、数多くの鳥や獣と共生する「環境共生の時代」を迎えることになろう。

 人が地球上の主人公であると勘違いして限り、「環境配慮の時代」などと環境に失礼なものの言い方になる。本来の地球上の主人公、その一つが樹木であることは間違いない。樹木は、逞しい成長力で鳥や獣ばかりか、樹幹に鋸を入れて伐採し続けた我等も救ってくれる。これは、再生が可能な樹木を中心に地球が持続する、「樹木の時代」の再到来と言えよう。
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              秋雨に 打たれて落ちる 紅葉あり
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by tabigarasu-iso | 2008-11-27 20:39 | 随筆 | Comments(0)

その心は

 会計監査、品質監査、環境監査、連続して監査を受け続けて居れば、受ける方も監査に慣れて、監査基準も曖昧なまま、指摘などしようものなら、すぐさま反撃に合い、監査する側が不適合を受けることになりましょう。 

 そうならない為には、監査基準を正確に把握し、それを相手に正しく示すことです。これは、監査を職業とする者なら容易なことですが、年に一度の俄か監査員には、容易ではありません。まず、日頃の業務とは異なる監査基準の把握が難しい。また、それが判っても、相手に伝える話し方や文書の書き方で苦戦を強いられます。

 環境ISOの内部監査で、廃棄物削減の目標達成が難しいとの説明を聞いた監査員は、しめたとばかり勢い込み、これは指摘事項ですぞと言いました。
「その心は?」
 何回も監査を受けて、マニュアルを熟知している監査相手は、ゆとりを持って監査員の顔を覗き込みます。
「環境目標達成の為に環境保全活動をしているのですから、当然のことです」
 
 こうした「当然のこと」の基準では、相手が納得する訳がありません。そこで、改めてマニュアルの不適合の判断基準を探し、手順や計画からの逸脱した場合、逸脱しそうな場合とあるのを確かめてから、それを相手に見せました。
「それは、百も承知。既に、目標未達成の予防処置を取り、責任者の承認も得ています」
 見事な説明に、監査員は黙るしかありません。どうやら、監査員基準に問題が発見されたようです。
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             予報聞き オーバー着込めば 汗を掻き
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by tabigarasu-iso | 2008-11-19 23:55 | ISOマネジメント | Comments(0)

11月11日11号車11番D

 新横浜駅から岡山駅まで、購入した新幹線のぞみ特急券の指定席番号は、数字の「1」が八個並んでおりました。
「何か良いこと、ありそうですね」
 時として、人は縁起を担ぐものです。提案書の作成日など、可能なら仏滅は避けて、大安吉日を選ぶ人も居ることでしょう。

 それほどの重要性はなくても、珍しい数字の組み合わせに遭遇すれば、胸高鳴るものがあります。その所為か、提案中の見積案件、全てが成約するように思えてなりません。勢い、明るい声で確認の電話を提案先に入れれば、こちらの雰囲気が相手に伝わり、明るい営業が成約の根拠となりましょう。

 善は急げと言いますから、早速、電話やパソコンで連絡を取りたいところです。けれど、新幹線の車中では、電波が途絶えて電子メールも使えず、音声も同じですから話になりません。そこで想い起こすのは、慌てる乞食は貰いが少ないとか、吉報は寝て待てといった格言です。いやはや、どちらに転んでも都合の良い格言を、古人は創造したことでしょう。

 提案先との連絡が取り難い新幹線の車中ですから、あれこれと文字を並べ替えては思考をまとめ、降車するまでは吉報を待つことにします。それから先は豹変し、明るい声で成約へと詰めて行きましょう。何しろ、ナンバーワンが末広に並ぶ、珍しい特急券を手に入れた大安吉日ですから。
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                幼子の 車中に響く 片言よ
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by tabigarasu-iso | 2008-11-11 19:03 | 随筆 | Comments(0)

睡魔と闘え

 人の話を聞く側に回った昼過ぎのコンサル、連夜の睡眠不足が遠慮無く顔を出し、瞼が下がること夢の如し。皆が左様な状況であれば目立ちもしないが、相手の活動を検証する内部監査に燃えている場では、半分閉じたコンサルの眼は似合わない。

 そうとは頭で判っていても、気付けば瞼が閉じている。そこで慌てれば、眠ったことが知れるから、さも目を閉じて考え事をしている、思慮深いコンサルのように振舞わなくてはならない。だが、焦点の合わない空ろな眼では、何も考えていなかったことが直ぐに判る。

 それでは指導する立場として具合が悪いから、眠気を飛ばそうと手洗いに行ってみたものの、席に戻れば身体の芯から睡魔が現れ、無駄な抵抗は愚かと耳元で囁く。いつしか人の声が彼方に遠のき、深い眠りに落ち込む自分が判ったが、それを止める術は無い。

 その時のこと、コンサルを前に必ず船を漕ぐ、居眠り名人の声が聞こえた。
「居眠り、心地が良いでしょう。いつも厳しい顔をされているから、居眠り仲間にお入りなさい」
 怪しい声に眼を覚ましたが、相変わらず居眠りをする名人を前方に認め、一挙に眠気が飛び去って行く。
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立会いも 見ているだけじゃ 眠くって
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by tabigarasu-iso | 2008-11-10 00:42 | コンサルサービス | Comments(0)