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白髪の旅ガラス

 ISOマネジメント審査では、コンサルが禁止されています。しかしながら、コンサルが審査員になれば、そう簡単に変身できませんから、審査をするつもりがコンサルになっても、仕方のないことかも知れません。

 それと言うのも、その方が相手のマネジメント改善に有効であり、ギャップを検証するだけの審査より、それを埋める具体的な解決策を提案するコンサルの方が、望まれていることを知っているからで、相手の助けを求める表情を前にすれば、当然の判断でありましょう。

 このところ、ISOマネジメント審査の有効性が問われています。それは、ISOマネジメントの認証制度が、関係者に信頼を与えることを目的にしていることにあるかも知れません。信頼を勝ち取るため、審査とコンサルとの間にファイヤーウォールを設け、公平性を確保するのは良いけれど、審査を受ける相手が望む有効性を追求する努力を忘れているのでしょう。

 審査の経験しかない方には、審査は向きません。規格要求事項は理解できても、審査を受ける相手の要求事項を理解できず、相手が望む具体的な指導を行いたくても、そのノウハウが無くて、相手にヒントを与える議論すら出来ないからであります。

 コンサルの経験しかない方にも、審査は向かない。自分の狭い経験に溺れたコンサルは、それを相手に押し付ける癖があるからです。審査の場でも同じ様な狭い判断から、広い解釈ができる要求事項を狭めて捉え、コンサルを望まない相手にコンサルを押し売りしてはいけません。

 どちらにしても、相手に価値を認めて貰わないことには、将来がありませんから、審査員として毅然とした問題提起を行い、コンサルとして問題解決の具体的な指導を行うことが必要です。ところが、これは同時には許されないことですから、審査を知り尽くしたコンサルを利用するのが、最も効果的でありましょう。

真夜中に 輝く詩も 朝に消え
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by tabigarasu-iso | 2008-09-27 00:08 | コンサルサービス | Comments(0)

潮時

 総理大臣の短期辞任には、いつものことですから、大半の人が慣れたことでしょう。それは、相撲の横綱の宿命に似ていまして、審議に負け越せば任期などには関係無く、衆議院を解散するか自ら辞任するか、どちらかを選ぶしかありません。正直なところ、誰が総理大臣になろうとも、一喜一憂するつもりなどありませんが、納めた税金の使い方には注文を付けたいものです。

 ところで、この度のホークス監督の辞任は、意外なことでした。偉大なホームラン選手の引退には惜しむものがありましたが、監督に就任した時には何の感動も覚えず、癌で胃を全て摘出した直後の監督復帰には無鉄砲な判断に驚き、優勝の芽が危うくなった現時点での辞任発表には首を傾げます。勿論、多くの人が功績を称える中で、それを否定するつもりなど毛頭ありませんが、痩せ細った身体で選手を叱咤激励する過酷な監督の仕事など、術後の身体では、引き受けるべきものではなかったのではないでしょうか。

 こんなことを言えば、ファンの方に叱られることでしょうが、世界のホームランキングとしては、十四年の現場監督は長過ぎました。それより、その名声を活かし、若い世代の監督を育て、球界の活性化を図る経営側に回っていたら、テレビからも見放されるプロ野球などには、成り下がっていなかったことでしょう。そうであれば先日も、巨人と阪神がリーグ優勝を争う試合が放映されないテレビ番組を見て、悲しむことも無かった筈です。

 一年毎に交代する総理大臣に、もはや期待するものなど殆どありません。しかしながら、好試合を期待する野球ファンの一人として、現場の選手や監督を活かす組織運営を、野球界の経営陣には期待したいものです。誰が見ても体調の悪い監督を、現場から引き上げない古典的な野球経営には、もはや明日は無いでしょう。

               咲き時に 散り時知らぬ 人ばかり
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by tabigarasu-iso | 2008-09-26 18:50 | 随筆 | Comments(0)

総理交代

 昨年の今頃も、総理大臣の交代劇がありました。総理大臣の任期は、はたして何年であったのでしょうか。こう頻繁に交代があると、四年であったか三年であったか、記憶が定かでありません。少なくても、一年ではない筈です。

 任期途中の辞任も已むを得ませんが、国民の先頭に立つリーダーとして、引き際を潔くして貰いたいもの。就任の際には豊富を述べて国民に期待を持たせたのですから、辞任する際にも理由を国民に向かって語るべきでしょう。

 数ヶ月前のこと、若手俳優が演じる総理大臣が、関係者の汚職の責任を取り辞任するにあたり、テレビを通じ国民に向かって熱く語ったシーンを想い出します。その時、ドラマの感想を聞かれた前総理は、自分には真似のできない演説であると言われた。

 それは正直な意見で結構でしたが、説明責任が問われる世の中で、それができない方はリーダーの席に座るべきではありません。新たに総理大臣になる方が、任期を務め上げる事ができるか否か判りませんが、引き際には国民に向かい熱く事情を語って頂くシーンを設けて頂きたいものです。
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               秋雨に 冷えたトカゲの 日向干し
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by tabigarasu-iso | 2008-09-23 14:40 | 随筆 | Comments(0)

講師とコンサル

 個別の課題に対し具体的な解決策を与えず、これを一般的な課題にまで昇華させて一般的な解決方法を一方的に説明するのが講師です。つまり、話の内容は、なるほどと頷くことは出来ても、どうしたら良いのか具体的な指導はなくて、受講生に応用する能力がなければ、話の内容は活かされません。

 それに対し、個別の課題に対して具体的な解決策を指導するのがコンサルです。相手の知識や経験に応じて指導方法を変え、現場で活用される策を、手取り足取り作り込みますから、指導内容が活かされない事態は、余程のことが無い限り考えられません。

 講師の経験しか持たないものがコンサルをすれば、コンサル現場はどうなるでしょう。
「マネジメントシステムを改善すれば、パフォーマンスは改善される筈ですから、検討してみてください」
 これではどうしたら良いのか判りません。そこで、コンサル相手は、具体的に教えてくれと頼みます。
「それは皆さんで考えることです」
 こんな講師あがりのコンサルに遭遇したら、即刻退席して貰いましょう。

 コンサルの経験しか持たないものが講師をすれば、セミナー会場はどうなりますか。
「質問に答え、具体的な策を申し上げれば、担当される仕事の流れを整理してみてください。その後で、品質を一定に保つ要点に問題は無いか、コストを抑える点で無駄なエネルギーは無いか、仕事の流れに沿い書き込んでみてください」
 こうした説明は、質問者には受けは良いのですが、それ以外の受講生には退屈な説明になります。一対一の指導法を、複数の受講生が待ち受けるセミナーに応用してはいけません。

 講師とコンサルは、対象となる相手により役割を使い分けなければ、相手を満足させるサービスは提供できないものです。それを承知しながら、コンサルが講師を演じるのは比較的容易でも、その逆は何故か容易ではありません。

秋雨に 頭を上げぬ 朝の犬
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by tabigarasu-iso | 2008-09-20 21:57 | コンサルサービス | Comments(0)

ファイヤーウォール

 ISOマネジメント認証の目標は、認証の依頼者、認証された組織の顧客、消費者などの関係者に対し、マネジメントシステムが要求事項を満たしているという信頼を与えることであると、認証機関に対する要求事項を定めたISO文書にあります。

 この信頼を得るためには、認証機関がコンサルティングを行った先を審査しない公平性、認証を行う審査員の実証された能力、認証を依頼する者の要求事項へ適合する責任と認証機関の客観的証拠を評価する責任、審査や認証プロセスの透明性、依頼者情報の機密保持、それに関係者からの苦情を適切に処理することともあります。

 とりわけ、公平性は重要項目であり、コンサルティングと認証を同じ機関が同じ時期に行ってはいけない。最低2年間の冷却期間を置いてから、認証業務を行うことが定めてあります。かつて、認証機関には同じ組織内でコンサルティング業務を展開するところもあり、そうした組織では、ファイヤーウォールを設けることが必須になりました。

 その結果、コンサル業務を受注すれば認証業務が2年間できなくなり、認証業務を受注すれば認証業務が継続する限りコンサル業務ができなくなります。そこで、仲間同士が顧客を取り合う骨肉の戦場が展開され、苦肉の策として認証とコンサルの組織を別にして、それぞれ別の認証機関やコンサル機関と相互紹介の関係強化を図る市場環境となりました。

 けれど、コンサルと認証の同席は無理でも、セミナーと認証の同席は可能とされていますから、コンサル機関がセミナーを提供するか、認証機関がセミナーを提供するか、セミナー顧客の獲得戦場になりましょう。但し、受講者が1社の場合、コンサルに看做される場合もありますから、複数社の受講が無難ではありますが。


巣に戻り 羽毛繕う 秋の口
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by tabigarasu-iso | 2008-09-18 23:08 | ISOマネジメント | Comments(0)

 これからの世の中、地球規模で物事を考える、それが当たり前のこと。そこで宇宙から地球を眺めて色分けすれば、隣の中国が地球の生産工場となり、お釈迦様の故郷であるインドが地球のサービス提供国なら、天然資源の豊富なロシアは地球の給油所となり、太陽の降り注ぐブラジルは地球の原材料倉庫であると、ドイツ人は旨いことを言うものだ。

 こうして、地球規模で各国の役割を分類してみれば、日本と言う小さな国は、どんな位置付けになるであろうか。ちなみに、ドイツは地球規模の環境技術者が望みであると言う。その席は、日本も確保したいところだったが、何しろ封建時代が長く続き、海外に働き掛ける術を良く知らない民族だから、別の席を確保するしかなさそうだ。

 それは、地球規模の環境管理責任者である。物の生産、サービスの提供、燃料の確保、資源の供給、それに環境技術者を管理する役割は、戦争を放棄する憲法を持つ日本だからこそ出来るものであり、自国の都合で他国に軍隊を派遣するような国には安心して任せられない。

 その為には、地球規模の環境管理責任者に相応しい力量が必要になる。まずは、食料、資源、燃料の大半を海外に頼る発想を変え、ある程度の量を自国で賄える力をつけることであろう。その上で、ドイツを始め、中国、インド、ロシア、ブラジルと言った環境時代の列強に耳を傾けながら、地球環境保全に向けた適正取引の先頭に立つ、地球環境管理責任者の席を取れ。


              宇宙から ネタを探して 舞うカラス
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by tabigarasu-iso | 2008-09-12 18:08 | 随筆 | Comments(0)

優しい審査

 ISOマネジメント審査には、審査の進め方により、北風型と太陽型に分かれます。勿論、受審側にとっては、厳しく追求される前者より、優しく質問してくれる後者の方が有り難い。とは言え、優しいだけで、受審側の狙いを実現してくれないことには困ります。

「今の話は、余分なことでしたね。どうか忘れてください」
 かように、審査員に優しく言われてみれば、疑い深い人でも耳を傾けたくなると言うもの。命令口調で言われるのは、誰しも好みませんから、その心理を逆に利用した審査です。しかしながら、この手口を常時使っていたのでは、効果がありません。余分なことばかり話す審査と看做されてしまいますから、肝心な時だけにするのが優れた審査です。

 果たして、目の前の審査は、どうでしょうか。話し方は太陽型ですが、受審側の狙いまでは、実現してくれそうもありません。何故でしょうか?簡単なことです。自らの目的は明確で結構ですが、相手のニーズを把握し切れていません。審査の初めにトップインタビューは行うものの、本音を聞くまでに至らない優しい審査でしたから。

 勿論、初めて会った相手に本音を語るトップなど居りません。審査の狙いが、規格要求事項への適合を検証すること、また受審側のマネジメントの要求つまりトップの狙いを検証することを説明した上で、審査対象の各部門では何を課題に検証するのか、トップから要望を聞き出せれば、優れた審査になるでしょう。

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優しさと 優れは同じ 意味ならず
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by tabigarasu-iso | 2008-09-11 12:30 | ISOマネジメント | Comments(0)

都市鉱山

 この言葉を最初に知ったのは、太陽の黙示録という漫画であった。それから暫くして、人口密度の高い都市に眠る、貴金属や希少材料を含んだ電子機器を回収し再資源化すると言う、都市の廃棄物から原材料を調達する「都市鉱山」なる新語が、新聞や専門誌にも登場するようになった。かように、漫画とは言え、先を見越した優れたものも中にはあるから、定期的に購読することが必要だ。

 ところで、都市鉱山が話題になるのは、希少な材料を鉱山から掘り出し精錬するより、それを含む廃棄物から精錬した方が効率的で採算に合うからだ。それに、鉱山では散在したまま人が掘り出してくれるのを待つだけだが、都市鉱山では人が資源を保有しているから、情報を発信するだけで資源が集まる。

「要らなくなった古雑誌、古新聞が御座いましたら、お声を掛けてください。トイレットペーパーと交換します」
 かように、リサイクル制度の整った都市部における、貴金属や希少材料を含んだ携帯電話やパソコンなどの廃棄物の回収は、人の意志で集めることも放置することも出来るから、意志を持った鉱山とも言えよう。

 希少な材料を含むからと言って、古い携帯電話を保有していても、それが高値で売れることはない。あくまでも、鉱山で採掘するより廃棄物から回収した方が、含有率が高いだけのことだから、相当数の携帯電話を集めないことには採算が取れぬ。潔く回収に回して、資源の有効活用に協力しようではないか。
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               古電話 山ほど集め 延べ棒に
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by tabigarasu-iso | 2008-09-10 12:35 | 随筆 | Comments(0)

明日を読む

 手抜きの雷神が雲の上から撒く、非常に激しい雨に打たれてみれば、その日の読みが外れたことが判る。これを反省したばかりの当人が、明日を読む愚を繰り返すとしたら、誰が信じてくれようか。それでも懲りず、政治、経済、スポーツ、娯楽まで、これからどうなるのか、好き放題に呟いてみよう。

 井戸端で語ることが少なくなった政治の世界、それでも自民党の総裁候補で沢山の人が名乗りを上げた。それは良いことだが、学級委員長の選挙ではないのだから、二年以上は重責を果たす覚悟が必要である。さもなければ、このところ頻発する、芸らしきものが無いくせに、テレビに登場しては人気者になる、一発芸の人と何等変わらない。

 総論で語ってはいけない経済の世界、景気を引っ張ってきた中国オリンピックが終わり、静かな夜を迎えることができるようになったのは良いが、原材料の高騰やら燃料高で、蓄えの少ない中小企業は、新たな取引先を探して今宵も眠れない。こうした事態は、目先の経済優先が撒いたことだから、明日から、自国の特徴を再認識し、食料の自給自足と言った強い国造りに向けて、百年の計画を練ろうではないか。

 それにしても御粗末な相撲界の大麻事件、黙って相撲を取っている間は判らなかった、親方衆の弟子をかばう呆れた言動。それを許してきた取り巻き衆の責任も免れまいが、ここらで一度、相撲制度を見直し、開かれたスポーツとしては如何なものか。さもなければ、プロ野球と同様に、テレビ番組表から消える運命になるであろう。
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               髷ゆえぬ 時が力士の 引退か
 
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by tabigarasu-iso | 2008-09-08 12:47 | 随筆 | Comments(0)

型破り

 型破りにも、色々とあります。誰も考え付かない発想が出来る人も居れば、自分では何にも考えないで他人に考えさせる人も居て、その間が型破りではない人になりますが、大半の人がこれに該当することになりましょう。

 前者の型破りな人が言うことは、「好きでやる」、「根から考える」、「何時でも創造し続ける」、それが誰も考え付かない成果へ結び付くとのことです。成る程、言われてみればその通りですが、なかなか実行できないのが凡人の常。しかしながら、無謀な挑戦と判りながらも、挑むのが凡人の良いところ。

 そこで、天才の領域を夢見て挑戦してみれば、それなりの成果が見えてくるから、凡人も捨てたものではありません。
「ISO審査員の育成に関する教育、引き受けましょう」
 コンサルで培ったノウハウを拠り所として、大きな課題を引き受けるのが、恐れを知らない頼もしい仲間です。

 引き受けたからには、期日までに成果を挙げるのがプロの仕事。悶々と企画を練り、粛々と依頼者に説明すれば、これぞ望んだISO審査員の教育テキストと評価されて。
「予算を取りましたから、次のステップもお願いします」
 かように、新たな受注を呼び込んでくれますから、型破りな挑戦も捨てたものではありません。

                 夕立を 受けて嬉や 草と傘
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by tabigarasu-iso | 2008-09-02 12:12 | 随筆 | Comments(0)