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白髪の旅ガラス

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訴求

 経営のトップを走る方は、求心力となる経営方針を掲げ、経営目標を実現するため、人、物、金銭の課題に対し、顔で笑って皆を安心させながらも、心の中では波風の絶えることはないでしょう。

 かような経営トップに共生コンサルを直接訴求する、そんな機会は滅多にありませんから、コンサルを展開する現場から共生コンサルの提案が上がるよう、半年から一年のコンサル期間中の要所で企画する必要があります。

 経営コンサルであれば決算時期を挟み、環境コンサルであれば第三者の審査時期を挟み、コンサルに投入する費用に対して、金銭面での効果や金銭で現れないものを金銭に換算した場合の効果を、窓口担当者の成果として経営トップに報告する、こうした企画提案を日常のコンサル業務に追われて、忘れてはなりません。

 直接、経営トップと面談する機会が出来ましたら、組織内部の構成員では叶わない課題を、組織外部のコンサルが準構成員として支援する効果を説明し、共生コンサル採否の意向を確かめます。

「即戦力の要員を雇うこと、容易ではありません。その点、我等コンサル族は、目標に対して無駄の無い支援が可能です。また、外部の者だから言える、外部の者だから聞ける、しがらみの無い立場が、組織の潤滑油にもなり得ましょう」

 賢明なトップであれば、経営目標を実現する手段として、組織内の要員に拘らず、外部コンサルを継続的に活用するメリットを理解され、潔く共生コンサルを採用してくれることでありましょう。


昼過ぎの 俄か暗闇 夏かしら
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by tabigarasu-iso | 2007-04-30 14:10 | コンサルサービス | Comments(0)

成約

 コンサルを通じて己の力量を認めて貰う前に、まずは初回のコンサルを受注しなければなりません。支援内容と費用に加えてコンサルの人柄が勝負になりますが、できることなら後者の出番を経て、コンサル採否の判断をして貰うのが、コンサル利用の正道でありましょう。

 しかしながら、コンサルの利用を一過性としか考えない組織では、費用面だけでコンサル採用の判断しているのも事実です。けれど、こうした組織に対しても諦めることなく、受注に向けた努力を忘れない、成約プロセス重視型コンサルであることが、コンサル道の第一歩でありましょう。

 とは言え、受注のためならコンサル費用を極端に値引く、これはいけません。コンサルは、大量生産される製品ではありませんから、人として組織人として生活が可能な費用を確保した上で、相手の予算に見合った企画提案を飽きずに行う、それで逸注したなら満足できる道です。

 成約に向けた販促の要は、決定権を持つ経営陣との面談でありましょう。コンサル利用の狙いを聞き出し、費用、コンサル内容、それにコンサルの力量に応じた提案を、その場で提示できれば、成約率は高まるばかり。この続きは別の機会に譲る事にし、初回コンサルを受注した後で、共生コンサルの必要性を経営陣に認めて貰う段階に移りましょう。

良く読めば 知りたい要 先送り
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by tabigarasu-iso | 2007-04-29 14:58 | コンサルサービス | Comments(0)

共生

 コンサル相手と共生するコンサル道とは、如何なるものでありましょう。共に生きる道ですから、コンサル相手が存続する限り支援するコンサルであります。この道では、コンサルは組織の外部の者ながら組織の準構成員となり、相手の組織が発展する相談相手にならなければいけません。

 そうなれば、コンサルの仕事は安定し、相手先を求めて転々とする旅の頻度も少なくなり、腰を据えた支援が可能になりますから、支援内容が充実する結果にもなり、コンサル相手の満足度も高まって、双方にとり良い事ばかりになりますが、共生のコンサル相手は、そう簡単には探せないものです。

 そもそも、その相手は、探せるものではありません。半年から一年の初回コンサルを通じ、共生の関係を築きあげるものです。これは、言葉にすれば簡単ですが、組織の準構成員として採用して貰う事ですから、採用試験に合格することは当たり前のことであり、コンサル費用に見合った成果を、初回のコンサル期間中に見える形にして残さなくてはなりません。

 それには、経営コンサルなら利益を増やし、品質コンサルなら不良率を減らし、労働安全コンサルなら怪我を無くし、環境コンサルなら環境負荷を減らす支援をすることです。けれども、一過性に増やしたり減らしたり無くしたりするだけなら、共生のコンサルとしては認めて貰えないでしょう。それらを、継続的に改善する支援が可能なコンサルとして、経営陣に己の力量を認めて貰うことが必要になります。

雲移す 田植え控えて 水鏡
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by tabigarasu-iso | 2007-04-27 18:41 | コンサルサービス | Comments(0)

コンサル道(一)色々

 世の中には、管理系と技術系の支援コンサルがあります。その方法は、前方から手を引く方法、一緒に歩く方法、それに後ろから背を押す方法がありますが、コンサルを利用される側の要望に応じ、適時、使い分けなければなりません。

 こうした支援の中で、コンサルタントとして守るべき道を、僅か十年の経験ではありますが、心許ない記憶の渦から消えないうちに、コンサル仲間とコンサルユーザーに対し、紹介しようと思います。もう少し経験を積んでからとも考えましたが、善は急げと申しますから、未熟な視点はお許しください。

 まずは、「コンサル相手から本音を聞く」ことです。けれど、知らない相手に本音をいきなり語る、無防備な人は居りません。そこで、相手から本音を聞こうと思うなら、コンサル側から支援の真の狙いを話すことから始めます。それでも、本音を聞かせて貰えるまでには、時間が掛かりますが、まずは飽きない忍耐力を持つことでありましょう。

 次に、真の要望を把握したなら、その場で「コンサル相手に迷わず今後の方向性を示す」ことです。勿論、即答できないことも数多くありましょうが、調査後の回答予定を告げること、その即決力が相手に信頼感を持たせることでありましょう。

 最後は、手を引き、一緒に歩き、難所では背を押し、「コンサル相手が知らない間に自力で問題解決ができる」ようにしてあげることです。この最後の段階を迎えたコンサルは、コンサル道を歩む喜びを、全身で感じることでありましょう。同時に、コンサルが終る淋しさにも耐えなければなりません。そこで、コンサル相手と共生するコンサル道を、継続的に探ることになります。


言わずとも 判る相手は 犬と猫
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by tabigarasu-iso | 2007-04-25 00:02 | コンサルサービス | Comments(0)

みうえ

 自分の経験だけで物事を判断してはいけないことを知りながら、そうなりがちな事があります。山の緑が濃淡を競う頃、農家出身の男が、田舎の野菜作りや米作りが気になり、誰彼と無く尋ねた挙句のことでした。

「この地方の田植え時期は、いつ頃ですか?」
「いえ、ここらは、みうえです」
 どこでも、田植えが通じるものと信じていましたから、みうえと回答されても、何のことだが理解できません。

 すると、相手の方は微笑みながら、みうえと田植えの違いを教えてくれました。
「みうえは、田の乾燥した時期に、麦を植えるのと同じ方法で、肥料と一緒に籾を蒔きますが、田植えの方は、籾を苗に育て水田に植える違いがあります。ここらでは、どちらもやりますよ」
「なるほど、田植えより籾を直接蒔く、みうえの方が手間も掛からない。足を泥にとられながら動き回ることもなく、仕事が捗りそうですね」

 そう言いながらも、みうえと田植えが併行して行われていることが解せません。それぞれ、一長一短があるのでしょうが。
「少しばかりですが、私は田植えです」
 みうえを知らない者に、微妙な安心感を与えてくれる、優しい答えがありました。

芽吹く葉に 山の容姿も 若返り
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by tabigarasu-iso | 2007-04-21 22:06 | 随筆 | Comments(0)

想像力の問題

 市長が暴漢にピストルで撃たれ死亡するという、許し難い事件が発生しました。こうした事態に迷うことなく対応する、日頃の備えが大切であることを、嫌でも痛感せざるを得ません。もしも、組織のトップが誘拐され、巨額の身代金を要求されるような、事態が発生したらどうしましょう。また、不心得者により、大切な顧客情報が持ち出され、同業他社に販売されたらどうします。

 こうした事態に備えるには、どうしたことが原因で、どんな事態が発生し、どれ程の影響があるのか、危機のシナリオを書き、重要事態を予防管理し、不幸にして事態が発生した際には、速やかな対応が可能な仕組み作りに心を配る必要がありましょう。

 それには、危機に対する予防と対応の仕組み作りの重要性を、まずトップが持たなくてはなりません。自らが誘拐されることも想定するのですから、自ずと真剣な仕組み作りになりましょうが、事を急ぐ余りに付け焼刃的であっては、いざという時に活用できないものになります。

 肝心なことは、自然災害、事故、内外の人的要因、社会的な要因の全てに対し、どんな事態が起こり得るのか、自らの組織の実態に即し、誰もが理解できるシナリオ作りに、手を抜かないことでしょう。けれども、日常業務においては、誘拐や建物倒壊など念頭にありませんから、危機の事態を想定したシナリオを容易に書けない。まずは、想像力の習得が、最初の問題になることでしょう。


新幹の 線をなぞって 闇の中
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by tabigarasu-iso | 2007-04-19 22:18 | ニュース | Comments(0)

そうなんですよ

 経営層が行うマネジメントレビューは、四半期、半期それに年度末、決めたことを、決めた通りに実施しているのか確かめたくて、業務報告を関連の責任者から受けてから、方針はもとより、マネジメント要素の全て見直すものです。組織が継続しながら発展する上で、実に重要なアクションですが、見直しする側と見直しされる側とで、意思の疎通が旨く行かないといけません。

「売上目標に対し、売上実績が150%で結構だが、上方修正する際に課題があるね」
「恐れ入ります。どういった課題なのでしょうか」
「50%上回った原因が、何一つ書かれていないじゃないか。未達成の時には、あれこれ言い訳を考えるのに、達成し過ぎた場合には考えないのは、上方修正する目標値の精度に信憑性がないじゃないか」

 こんな羨ましい話であれば、誰でも悩んでみたいものでしょうが、現実は目標の未達成に対する見直しが大半でしょう。
「四半期の累計目標に対し、80%の実績だね。次期の四半期は120%をあげないといけないが、その策の用意は?」
 未達成に対し、対応策が用意されていれば、目標達成の見通しも明るくなりますが、策の検討されていないことが問題になります。

 ところが、その策を練る計画を予め立てないことには、日常業務に終われて策の検討は容易に運ばない。目標を見直す時、実施計画の施策の一つとして、策を練り直す時期と担当者を組み込み、練り直しの進捗管理を行うこと。こんな具体的な指示が経営層から出されたら、そう、有効なマネジメントレビュー、なんですよ。


よれよれの 背広隣に 新スーツ
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by tabigarasu-iso | 2007-04-17 18:04 | ISOマネジメント | Comments(0)

葉桜

 花びら一色で包まれた桜の木は、人を夢の世界に誘う。人が蝶か蜜蜂であれば、花びらの底に眠る蜜を求め、花に惹かれるのも仕方ないが、花を見るだけに心を配る人とは、不思議な動物である。けれど、それが散り葉桜になれば、人の気持は一気に冷めて他に移るから、意外と現金なものだ。

 桜の花に蜜は無いから、幸いにして蜜蜂が舞い寄らないけれども、それがあったらどうなることか。満開の桜に群がる蜜蜂を見れば、その下で酒を酌み交わし、カラオケは当然のことながら、裸踊りまで珍しくない宴会を、春の恒例行事にする花見の習慣など、人は生み出すこともなかったであろう。

 慌しく宴が過ぎて葉桜になれば、あれほど賑わった桜の木の下に、足を止める人を探すのも難しくなるが、桜の活動は本格化する。根から水を盛んに吸い上げ、枝という枝の隅々まで葉を広げたら、その表面で空気中の炭酸ガスを吸収し、太陽光の力を借りて、樹幹を育てる養分を蓄え、同時に酸素も放出してくれるから、それが出来ない動物には大変有り難い。

 これが桜の本業だから、それを開始する合図の花だけに注目し、その後を忘れてしまうのは、如何なものか。あたかも、華々しく国際マネジメント規格を導入したけれど、本業のマネジメントは別にあり、年に一度の審査の時だけ関心を寄せる、そんな組織に似ているように思えてならない。
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あしたにも 背丈を抜くか 菜の花よ 
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by tabigarasu-iso | 2007-04-14 16:11 | ISOマネジメント | Comments(0)

ネオンを見詰め

 夜道を照らす街灯は、足元を確かめるのに無くてはならぬ代物だが、屋上で一晩中輝くネオンは、無くても誰も困らないであろうから、点灯するのを止めにしては如何なものか。帰路の車窓から眺めれば、ホテル、ローンそれにレンタカーのネオン広告が、当ても無く光り効果的とは思えない。

 かつてのオイルショックの際には、街中のネオンが一斉に消えたものだ。それで売り上げが減ったと言う話も聞かないから、ネオンの直接的な宣伝効果は無いのであろう。オーナーの自己満足だけだとしたら、いたずらに石油資源を浪費するばかりのネオンは、廃止の時期にある。

 節電や節水を呼び掛ける組織が、その名をネオンで一晩中掲示している矛盾は、笑いを通り越し犯罪に近い状況と言えよう。同じ様なことが、省エネ製品にも言える。その販売台数を大幅に伸ばせば、エネルギーの在庫を減らす方向に変わりはないから、買い替えのタイミングや新製品の使い方を、正しく伝えることも必要であろう。

 まずは、今のものを長く大切に使うこと、利用しないものは買わない、こうした一見矛盾する情報を全面に出したうえで、それにも勝る省エネ製品であることを、利用者にアピールできなければ、夜空を無駄に照らすネオン広告と同じ仲間に見られても仕方ない。


駅弁を 一人で喰らう 味気なさ
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by tabigarasu-iso | 2007-04-10 21:49 | 問題解決 | Comments(0)

そば屋で一杯

 昼は空腹を満たすだけのそば屋で、仕事帰りの身体に溜まった疲れを洗い流す一杯は、堪りません。少々贅沢をして、蒲鉾に畳鰯を軽くつまみ、奥歯で噛み締めれば、慣れ親しんだ昔の味が滲みだし、そこに日本酒が仲間入りすれば喉が鳴ります。

 世は桜の花見盛り、微光を浴びた花びらが闇に妖しく浮かぶ夜桜を垣間見て、働き蟻が地下の巣に戻るように、交差点の近くから地下に潜れば、そば屋の暖簾が微かに揺らぎ、働き蟻を待ち受けています。迷うことなく店内に入れば、どの席も中年の灰色一色ながら、仕事の話ばかりが満開でして。

「実に不愉快。うちの条件通りの提案に、それが型に嵌った内容で新鮮味に欠け、条件から外れた業者ながら、前向きな姿勢を評価したとか」
「まあ、妙な結末で合点は行かないが、どうもはなから当て馬ではなかったのかな」
「それもある。だが、実績の点では、本命の線が確認できていたから」
「すると、プレゼンテーション負けかな」

 仲間と四方山話をしながら、臨席の話題に耳を傾けるうちに、それを受ける話題となりました。
「相手の顔色を読んだ説明をしないことには、旨くいくものも旨くいかないものだな。どうやら、お隣さん、過信が読みを誤ったとみた」
 目の前の仲間に酒を注ぎ、他人事とは思えない逆転劇に、同情の杯を交わします。
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枝の先 紅白祝う 桃の花
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by tabigarasu-iso | 2007-04-07 21:19 | 随筆 | Comments(0)