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白髪の旅ガラス

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環境の世代

 終戦直後に生まれた人を団塊の世代と言うなら、地球温暖化対策が真剣に問われる時代に生きる人は、「環境の世代」と言えよう。この世代は、当然のことながら、団塊の世代を筆頭に戦後の世代、戦中の世代、それに戦前の世代も皆入り、それぞれの世代が軽視してきたがために引き起こした、地域レベルで環境問題を始め、地球レベルでの環境問題に責任を持って対処しなければいけない。

 とりわけ、体力も知恵もありながら、停年を迎える団塊の世代の方々には、地球に恩返しすることが必須の「環境の世代」の先頭に、是非立って頂きたいものだ。夜明けは近いと歌いながら、頭にヘルメットを載せ、口を手拭で覆い、世直しに青春を掛けた方は、経済の中心を担ってきた方が多い筈である。

 勿論、後輩の我等も、未来の子孫や動植物のために、経済活動を継続させながら、環境との調和を図ること、必須事項として実践するのは当然。けれども、地球温暖化が進展し海面が上昇する問題は、国際的な連携が必要な問題であり、団塊の世代が先頭に立つことが、経験上からも望ましい。

 貯蓄、退職金それに年金を懐に、孫の手を引き、旅行三昧も良いけれど、団塊の世代の方、何かに挑戦する気力をお持ちならば、可愛い孫の未来の為にも、「環境の世代」の先輩として、その体力、知恵をもう一度活用して下され。

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引退は 心臓止まる 時と知り
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by tabigarasu-iso | 2007-02-28 00:44 | 随筆 | Comments(0)

ISOの見える化

 英語で書かれたISOマネジメント規格を、ひらがな、カタカナそれに漢字で構成する日本語に直訳すれば、読めても理解し難い文書になる。それは、原文との対比を重視するあまり、判り易さを二の次に考えた所為であろうか。読者を意識したものであれば、判り易く訳し直さなければいけない。

 そもそも、ISOなるものは、物や仕組みに関し、国を越え国際的な標準化を図り、物の移動や仕組みの評価を円滑に行うことであるから、何処の国の誰にでも、判り易い標準であることが必須の筈である。それが、そうでないのは、文書で規格の全てを説明しようとするからではなかろうか。

 例えば、ネジの形状は、図を使った国際標準が定めてあり、説明文が何語であろうと、標準のポイントが良く判る。例えば、マネジメントの国際規格であるISO14001では、図が序文に一つあるのみ。従い、英語を常用しない国では、判り難い訳文であっても、それに頼るしかない。

 そこで提案したいのが、ISOマネジメント規格の見える化である。できることなら、図や写真で規格の要求を表して貰いたいものだ。その時の訳文は、補足説明の役割で丁度良い。とは言え、それは容易ではないであろうし、実現する予定もないであろうから、規格の導入を支援するコンサルとしては、難解な規格の見える化から開始する必要がある。こうして、規格の要求が見えれば、それを活用する本来のコンサル支援も容易になるであろう。

プロセスの 見える化はやり 事務にまで    
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by tabigarasu-iso | 2007-02-25 19:48 | ISOマネジメント | Comments(0)

豹変

 遠い昔から、猫や犬は人間と一緒に生活してきました。放し飼いにされた猫は、穀物を食い荒らす鼠を獲るのが仕事で、不審者から家を守る警護役の犬は、自由に動き回る猫に比べれば拘束されることが多く、その為か同じ家に飼われていながら、時たま目を合わせれば、猫は背の毛を立て、犬は敵討ちが現れたかのように吠えまくる、そんな関係が今も続いています。

 同じ猫族であっても、豹やライオンであれば、犬の立ち向かえる猫ではありません。インドのある地方に、豹の保護区があるとのこと。ところが、その周辺にまで住宅が迫り、保護区の中に犬や子供の侵入が頻繁になって、保護区に居ながら腹を空かせた豹に、子供も犬も食われてしまう被害が後を絶ちません。

 けれど、保護区の責任者は、豹の生活圏に侵入した者が悪いとはっきり言い切ります。これに似たことが、日本で発生すればどうでしょう。熊の縄張りを侵したのは人間だから、熊が人間を襲うのは尤もなこと、とは誰も言いません。猟銃を肩にした狩人が、山狩りを始めることでしょう。

 保護区の豹が人を襲うのと同様、熊が人里に出没するには、それなりの訳がある筈です。森は、熊や鹿などの生活圏であり、誰の物でもなかった。それを人間が勝手に縄を張り、雑木林を切り倒して針葉樹を植えたものだから、熊が食べる木の実が成る木が少なくなり、つい人里の甘い臭いがするトウモロコシを御馳走になったりするのです。

 突然、目の前に人間が現れたものだから、つい驚いて立ち上がってしまった小熊は、弁解する術を持ちません。
「決して、豹変した訳ではありません」
銃に倒れた小熊は猟師に担がれ、かように訴えているようです。


愛よりも 金が大事と 豹変し
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by tabigarasu-iso | 2007-02-22 22:33 | 随筆 | Comments(0)

またひとつ林が消えて

 身近の自然が消えていく様を、目の前で見るのは寂しいものである。つい先日のこと、その光景を散歩の途中に目撃した。手馴れた職人のチェンソーが、高いエンジン音を轟かして数分も経たない間に、樹齢半世紀は越す赤松を、呆気なく倒してしまったのである。

 これまで通り、樹幹が切断されたことを知らない根は、地中に張った毛根から水分を集め、せっせと樹幹に送り続ける。進路を断たれた液は、輪切りにされた切り口から流れ出し、赤松の成分を含み咽喉をくすぐる独特の香りを、辺り一面に漂わせた。

 人間の歳では八十を過ぎ、白内障で視力の大半を失い、嗅覚に頼るしかない老犬は、立ち尽くす主人の足元で、その香りを素早く知り、異変を主人に吠えて教える。けれど、それがどうも違った意味に理解されたようだ。
「そうか、お前も悲しいか。散歩の楽しみが、また一つ減ってしまったな。昨日まで世話になった林だから、もう少し見届けてあげようか」

 切り株の径が二尺近くもあり、建築材料として申し分のない赤松の樹幹であったが、職人は躊躇することもなく、チェンソーを巧みに操り、枝を次々に払い落とし、わずか三尺の丸太に刻んでしまった。

 それを見届けた主人は、足取りが急に重くなり、嗅覚に頼る仲間の綱で牽かれ、ようやく帰路に着く。
「もったいないことをする。あれじゃ、あの赤松も浮かばれまい」
 焼却施設で燃やされる運命の赤松を思い遣り、その日の晩酌を少しばかり控え目にした主人であった。


林消え 泊まり木探す カラス舞い 
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by tabigarasu-iso | 2007-02-21 22:18 | 随筆 | Comments(0)

メールに愛を

 電子メールの普及は、情報を伝達する上では便利になったが、送り主の気持まで伝えるには、電話で話す時や手紙を書く時と同じ工夫が要る。けれども、それを忘れて、要件の送信だけで済ませていれば、親密な関係に隙間風が吹く。

 これを避けるには、相手に会い目を見て話すことである。それが叶わぬ場合には、要件とは別に、気遣いの言葉を文末に付けることを忘れないことだ。それも、飾りを捨てた言葉の方が良い。その一言を付加することで、本文が説得力を増すことになる。

 相手の顔が見えず声も聞こえない状況に置かれ、必死に恋文を書いた経験があれば、気遣いの言葉は幾らでも浮かぶ。けれども、さような経験の無い人には、相手に心を配る言葉を捜すこと、なかなか難しい作業かも知れない。

 そんな時には、電子メールの相手を、恋人だと想えば良いだろう。相手の気持を自分に向けるには、どんな言葉を選んだら良いか、画面を睨みながら、最後の一行に、自分の素直な気持を表す文字を考え抜く。それは、一文字でも良いし、また俳句でも良いけれど、川柳だけは避けた方が良いかも知れない。

福寿草 耐える寒なく 拍子抜け
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by tabigarasu-iso | 2007-02-20 18:11 | コンサルサービス | Comments(0)

物言う貝

 相手の顔色を見ず、自分の考えを相手に押し付ければ、相手は呆れて物が言えない。相手が黙っていれば、自分の考えを理解していないと思い込み、例え話まで始めるから、始末に困る。既に会話を断念した相手は、俄か雨が過ぎるのを近場の軒先に駆け込んで待つ、別人となってしまった。

 かような場面が審査であれば、立ち会いで同席するコンサルは何とする。発言が出来ない立場を自覚し、相手と同じ様に雨を待つ身になるのは簡単だが、それでは相手の信用を失う。けれど、発言すれば立会いのマナーから逸脱する。信用を失うかマナー違反になるか、できれば両方とも避けたいものだ。

「恐れ入りますが、発言の許可、頂けますか?」
 審査会場の片隅で、静かにしていたコンサルは、太く低い声で、若い審査員に声を掛けた。
「・・・・・」
 横から飛び込んだ妥協を許さない声に、審査員は否定もできず頷くしかない。それが、後悔の始まりかも知れないが。
「目標が達成され、その施策も明記されています。貴殿は、それを施策などではないとおっしゃるが、それこそ根拠に乏しい失策ではありませんか?」
 
 審査を受けている相手の一人が、コンサルの洒落を交えた発言に、顔を崩しかけて止めたが、審査員は自分の失言に気付いていない。それでも、話題を変えた方が良いことに、漸く気付いてくれたようである。
「立会人のマナーを守り、また貝になります」
 かように、発言の失礼をコンサルが詫びれば、北風の吹いていた審査会場も、和やかな雰囲気の春風に変わった。

審査とは 根拠飛び交う 合戦か
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by tabigarasu-iso | 2007-02-16 12:27 | コンサルサービス | Comments(0)

釣師に聞いて

 海で魚を取るには、撒き餌で魚を誘き寄せてから釣る、魚群探知機で魚の群れを探してから網で捕獲する、或いは、稚魚を養殖し成魚になるのを待って水揚げする、かように幾つかの施策があります。こうした施策が、歴史の新しいサービス業にも活用できれば、顧客獲得の成果は大いに上がることでしょう。

 サービスを利用して貰いたくても、利用者が集まらないことには、商売は始まりませんから、見込客を引き寄せるため、新聞広告やホームページの撒き餌で集め、見込客が集まりそうな所を、ダイレクトメールや販売代理店の顧客探知機で捜し求め、見込客の真上に釣り糸を垂らし、手応えがあれば徐にリールを巻き上げ、成約に向けた詰めを始めます。

 この時には、相手の話を良く聞き出し、それに合わせたサービスの提供を、臨機応変にできる力の持ち主を投入しなくてはなりません。魚を誘き寄せるのが得意な者が、釣り上げも得意であれば無駄がないのですが、組織的に集客と成約を行おうとすれば、その役割を分担した方が効率を上げることができます。けれど、どちらかの選択を間違えれば、逃げた魚の大きさばかり悔やむことになりましょう。

 魚を集める段取り、釣り上げる段取り、これらは長年の経験から磨かれる、巧みの技です。同じく、集客と成約の営業プロセスも個人技に近いものがあり、これを他人に伝えるには、作業の流れを整理し、その要点となる箇所を上げ、仕事を通じて教え、文書にまとめて教えると良いのですが、それが苦手な方が多く、なかなか巧みのノウハウが普及しません。それゆえ、こうした「営業プロセスの見える化」の類が注目されているのです。

ノウハウも 業種違えば 語れます
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by tabigarasu-iso | 2007-02-14 00:34 | コンサルサービス | Comments(0)

演歌路線

 新幹線から在来線に乗り換え、冬場の裸祭りで有名な駅まで十数分余り、故郷の風景を想い出させる車窓を、懐かしく眺めれば、単線に行き交う相手車輌もなく、学生が人目も憚らず話し笑い食べて、静かな車内を瞬く間に賑やかに変えた。その姿、昔と変わらぬ人もあれば、流行に合わせ、派手な化粧の人も居る。都会の車内で見掛ける学生の姿と、何ら変わらぬところが、勝手ながら何故か淋しい。

 そんな気持を抑え、田園風景の続く車窓に気を配っていても、大声で話してくれるものだから、話の細部まで耳に入り込んで実に困る。
「そんな、暴力を振るような彼なら、別れたらえぇ」
 ちょっと待って、恋愛に年齢も時も場所すら関係ないのは承知だが、話を聞かされる人を不愉快にする痴話は、遠慮して貰いたいものだ。

 どんな顔して恥ずかしげもなく話しているのか、声の主を追ってみる。そこには意に反し、発展途上の幼い顔が、悩む様子など微塵もなく、小奇麗な制服の上に載っていた。その容姿と話のアンバランスに、どんな将来を迎えることであろうかと、要らぬ想像をすれば、他人事とは思えず寒さを覚える。

「それがぁ、決心つかんけん」
古びた車輌に哀愁を求め、あれこれ空想しようと手帳を開いていたのだが、別れたいのにそれがままならぬ、若い女の演歌話に気を取られ、少しも筆が進まない。それではこの路線、「演歌路線」とでも名付けてみようか。
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大丈夫 床の中から 声掛けて
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by tabigarasu-iso | 2007-02-10 15:35 | 随筆 | Comments(0)

リフレッシュ

 車の運転免許証を更新するには、三十分の安全運転の講習会を、三年毎に受ける必要があります。違反が無ければ、優良運転者として五年毎の更新になりますが、車を運転していない場合も優良になりますから、安全運転の技術を評価する制度としては、改善の余地がありましょう。

 ISOマネジメントシステム審査員の資格更新は、審査経験の証明が必ず必要でして、それに、更新前に知識再確認の講習会も必須の事項です。それは、早朝から夕方まで丸一日、硬い椅子から逃げることを許されず、入れ替わり登場する専門家の話を聞かされ続け、忍耐力を身に付けるのが狙いに違いないのに、リフレッシュコースと言う名の響きの良いものでありました。

 そのコース、講師はもとより受講生も、平均年齢が六十歳以上は間違いなく、どちらが先に倒れるか競うようであります。休みなく一時間半も話せば、講師の血圧が上がることは、間違いないでしょう。また、八時間近くも法規制の動向やら、環境技術の最前線を聞かされ続ければ、受講生の脳の血液は大いに踊って流れ、使い古した毛細血管では、耐え切れない箇所が現れそうです。

 そこで、抜け目のない予防策は、講師の方には失礼にならないよう、瞑想に耽るように目を閉じ、耳を話し方に向け感心して聴講するように、頭を時折振ることも忘れず、椅子に深く腰を落とし、背もたれに身体を預け、暫らくの間、脳の活動を停止するようにして、夢路をゆっくり歩くことでしょう。

『牛の糞尿からメタンを取り出し燃料にする施設を導入するも、農家が餌の改良頻繁に行いて、糞尿の成分が安定せず、設備改良の手間掛かり』と、かような話題に移れば、深い眠りに陥った訳ではありませんから、浅き夢路から目覚めて素早く反応し、メモを残すことは忘れません。こうして、高齢者の集う土曜のリフレッシュコース、一人の脱落者も出ず、無事に終了したのは幸いと言えましょう。
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昼下り 秒針遅く 進む訳 
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by tabigarasu-iso | 2007-02-07 23:51 | ISOマネジメント | Comments(0)

あるあるはないない

 このところ、納豆を食べれば痩せるとか血液が綺麗になるとか、視聴率の高いテレビ番組で放映された内容に関し、捏造されたことを批判する報道が頻繁にあります。確かに、一部の効能を誇大に、しかも権威ある研究者の裏付けを得ているかのようにまとめた放送はいけません。

 けれど、事実を伝えることが使命のニュース番組で放映されたなら別とし、お笑い系の芸能人のパフォーマンスを見せる娯楽番組で、視聴者を楽しませることが狙いですから、それを鵜呑みにするかしないか、観る側の勝手でして、効果がないと責めるのは、勘違いされている方でしょう。これが許されないなら、著名人が実話と称して出版する痩せる本の類も、同じ様な批判をされても良い筈ですが。

 問題は、根拠を示す事実が無いにも拘わらず、それを確認した事実のように、話を作り変えたことに尽きます。娯楽番組ですから、これは事実に基づくものではありませんと説明を加えていれば、信じ易い方に誤解を与えることも無く、新聞沙汰になることもなかったことでしょう。

 これは報道の信頼を揺るがす由々しい事、などとコメントされている方もいらっしゃいますが、そもそも報道は信頼に足りる事実を全て流している媒体でしょうか。新聞などは、紙面の都合もあり、編集側にとって都合の良いテーマを選び記事を作成しますから、事実の一部しか報道できない弱点を持つものです。

 それは別問題として、娯楽番組の制作過程を問題視する記事を、全国紙の一面に掲載するまで重要視するのは、如何なものでしょう。注意したいのは、こんな時を狙い通過させようとする重要な案件が見逃され、ひっそりと進行してしまうことではないでしょうか。


雪を見ず 冬を越すのも 温暖か
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by tabigarasu-iso | 2007-02-01 00:08 | 随筆 | Comments(0)