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白髪の旅ガラス

カテゴリ:ISOマネジメント( 408 )

改善マニュアルのすすめ

 車を運転するには自動車運転マニュル、テレビを観るにはテレビ操作マニュアル、鉄人28号を操るにはロボット操作マニュアル、そして環境管理システムを共通の手順で実現するには環境管理マニュアルがあります。


 かようにマニュアルにも色々ありますが、表沙汰になって驚くものは、データ改ざんマニュル、詐欺指南マニュアル、脱税支援マニュアルなど、正義とは掛け離れた裏社会のものでしょう。


 ある組織では、トップの指示により、品質データ改ざんマニュアルなるものが整備され、それに基づく改ざんが長年に亘り当たり前のように行われていたようですから、空いた口が塞がりません。


 もしもデータ改ざんが原因で事故などが発生すれば、製造物責任に問われる重大な違反ですから、さようなマニュアルは廃止しなければなりません。が、レベルは違うものの、業務実態とは異なる審査向けマニュアルを作成し、それを審査時に提示するのも似たようなものです。


 人や組織にも、それぞれ歩むべき道があり、その道を外れないで歩むには、人の背中を見て覚え、人の話を聞いて覚え、或いは文書化したあるべき姿のマニュアルを理解しなくてはなりません。短い人生ですから、出来ることなら改善マニュアルを用意し、正々堂々と生きたいものです。


大掃除 心の垢も 拭いてとり



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by tabigarasu-iso | 2017-12-30 19:40 | ISOマネジメント | Comments(0)

201711月に品質データの改ざんが発覚したMアルミニウムは、品質ISOの審査機関であるJSAから、1225日に認証の一時停止処分を受けたようです。

JSAは、認証一時停止の理由を「再発防止策の有効性が確認できなかった」として、一時停止の解除には品質管理体制の改善が必要になるとのこと。これは、認証取得している組織が品質管理体制に関する不適合を有している場合、不適合の是正が有効と判断できるまで、審査機関の下す処置として当然のことです。

品質ISOの審査機関はシステムの適合性や有効性を検証するものであり、審査する組織の製品やサービスの品質を保証するものではありません。品質データの改ざんの再発を防止するシステム上の弱点は、JSAによる立ち入り検査では管理体制の不備(不適合)のようでしたから、管理体制の改善を行い、それが有効と判断されるまで認証は停止になります。

 Mアルミニウムでは、不正の詳しい内容に関しては「安全性が確認された」としていますが、それを裏付ける説明がありません。製品やサービスの安全性に関する説明は製品やサービスを提供する組織の責任であり、その説明がなされていないのは、トップの説明責任の欠如であり、管理体制が改善されていないと指摘したのは、品質ISOの要求事項から当然のことでしょう。

サンタさん 品質認証 取り上げて

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by tabigarasu-iso | 2017-12-28 10:00 | ISOマネジメント | Comments(0)

メンバーとして評価され

 審査員は、審査する組織から審査態度や審査内容を評価されます。審査リーダーはもとより、審査メンバーも評価され、その結果を見て安心するか、首を傾げるか、残念に思うか、疑問に思うか、気にしないか、何れかに落ち着く。


ある組織で審査メンバーを担当した時の評価が届きました。担当者のヒアリングでは、分かり易い言葉・表現でポイントをうまく聞き出していただき、非常に参考になりましたとのコメントがあり、大変有難く、生き甲斐になります。


ところで、審査員の評価は、大変良いA、良いB、改善を要するC、悪いDの四段階。コメントの何もないAは、参考にはなりません。大変良いなら、何が大変良いのかコメントが必要でしょう。さもなければ、審査員の生き甲斐やレベルアップにはならない。


ところが、CDの評価には必ずコメントがあります。何もコメントがなければ、審査員は無視することでしょう。また、改善しようにも改善する箇所が不明であり、悪い点が何か分からなければ反省しようもない。


かつて、D評価を一度だけ頂戴したことがあります。審査員を評価する事務局に対し、トップから歯に衣を着せないコメントを要望され、その場で正直に回答した結果でしたから仕方ありません。


漬物に 相手があれば 旨い酒

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by tabigarasu-iso | 2017-12-27 10:00 | ISOマネジメント | Comments(0)

素晴らしい審査員に会う

環境ISO規格内容が大幅に変更された登録審査に立会い、審査員の力量を確認する機会がありました。但し、コンサルは発言が許されない忍耐の場です。同席すること八時間余り、余分な脂肪が燃えて腹部が一回り細くなりました。


予想に反したのでしょうか、審査員は規格の変更内容を確認しながら、システムの出来具合に驚嘆しています。

「これほど改訂内容を良く把握され、展開されている組織は珍しいですね」

「ありがとうございます。登録審査に向けた活動ではなく、以前から行っていましたから」


 例えば、内外の課題が設備の老朽化や人材の不足に対し、資源の確保はどうするのか審査員が問えば、計画的な生産設備投資や職員の多能化で対応していることを資料で説明します。審査を受ける側の答えも立派ですが、審査員の質問の仕方が素晴らしい。


 どうやら、この審査員はシステムの運用経験がある方のようでしたから、休憩時間に訊いてみました。

「環境ISOとの関わりは、いつからですか」

「環境ISOの規格が1996年に発行される数年前からです」

「恐れ入りました」


 かような素晴らし審査員が居る限り、環境ISOの未来は明るいものですが、審査員にも定年がありますから、審査機関の内部の課題は、力量のある若手の審査員の育成と言えるでしょう。


クリスマス 土産貰わぬ 猫の声



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by tabigarasu-iso | 2017-12-24 13:00 | ISOマネジメント | Comments(0)

そっと後押し

 人は、しつこく強要されるよりも、肘で軽く突かれた方が行動し易いと言う。無理に勉強しなさいと強要するより、自分の為になるから勉強してみたらと言う方が、言われた人はその気になるようです。


 地球温暖化問題も同じこと、家庭で低炭素型ライフスタイルに転換して貰うには、ガソリン車から電気自動車へ切り替える場合の二酸化炭素の排出量がどうなるか、誰にでも判るように情報を提供し、購入価格、維持価格に関してもどちらが良いか、そっと教えてあげた方が良い。


 それは、審査時の指摘に関しても同じことです。駄目な点ばかり指摘されては改善意欲が失われ、まともに行動しようとは思いません。つまり、行動できない原因がわかっていても是正しようとはしない。


その点、良い点を見付けて更に良くすればどうなるのか、肘で軽く押してあげる指摘なら、指摘された側はその気になって更に良くなる行動に移ることでしょう。


例えば、「環境目標、業務目標と結びつくように改善されて素晴らしい。ところで、環境目標が達成された場合の評価、今のところ業績評価と連動されていないと伺いました。評価方法を改善されたなら如何でしょう」と指摘すれば、その気になって行動してくれるとは思いませんか。


居眠りに BGMは いらぬ猫

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by tabigarasu-iso | 2017-12-20 09:00 | ISOマネジメント | Comments(0)

審査価値の向上に向けて

 審査費用の低価格化競争は、価値ある審査を行う観点から様々な問題があります。例えば、審査員の教育に審査機関が資金を投入しない結果、規格要求とは掛け離れた私見を審査基準にする審査員が現れ、審査を受ける組織が迷惑するなど。


 審査員の教育は、集めて行う教育と通信教育がありますが、後者は費用が安くて済みます。審査報告書の内容を見て、理解が怪しい場合には、アンケートと称して追試するなど、審査機関の工夫が必要になりますが。


 その教育も規格の解釈ばかりでは、審査価格の安さに負けます。価格に見合った価値の審査が出来る教育でなくてはなりません。その価値とは、地球生命体と審査を受ける組織が求めるものも含めたものになります。


 とは言え、不適合を適合にすることは厳に戒めなければなりません。規格要求事項から逸脱している場合は勿論、組織の目的から逸脱する場合も含み、審査所見は厳しくする必要があります。


 その為には、組織の目的や狙いを経営者の審査で確認して置かなければなりません。事前に関連資料を入手しオーダーメイドのチェックシート作成から、審査当日は経営者の審査でそれらを確認し、目的と実態との差が大であれば、その原因となる要素を不適合に取り上げます。


これにより、本業に関する不適合の原因究明と是正処置が進み、組織の目的達成に向けた軌道修正が可能となり、成果に対して審査費用は安いものになるでしょう。審査費用が安くても、組織が利益を上げて存続する目的に反するか、効果のない審査であれば、高い審査費用になります。


 組織の存続は営業部門の役割が重要ですが、これまで製造部門が中心の審査でした。これを改めなければなりませんが、営業を経験している審査員は少なく、重点的に審査員を教育する必要があります。現役の営業担当者を講師に招き、営業プロセスを学び、審査の価値を高めるか、営業の支援実績を持つコンサルに講師依頼するのが良いでしょう。


審査員 八十定年 嘘じゃない



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by tabigarasu-iso | 2017-12-19 10:00 | ISOマネジメント | Comments(0)

環境ISO審査員の土曜学校

 毎年、暮れになると開催される環境ISO審査員の土曜学校に出掛ける爺様の心は、仲間に会える楽しみと審査レベル向上の期待で満ちています。


人生を70年近く経験された先輩の審査で活躍されている元気な姿に触れ、己の未来を想像することは幸せであり、陥り易い審査の反省事例に触れては、己の審査に活かすことも可能になることでしょう。


ところで、審査員の中には審査の経験しかなく、審査を受ける組織の指摘がないことから、規格の理解が浅い方や偏った理解をされている方も存在します。従い、頷きながらも意見交換と称して軌道修正する楽しみも生まれることでしょう。


どうして、規格の理解が浅い方や偏った理解の方が審査員を続けられるのか不思議ですが、思うに審査を受ける組織にとっては、審査員が規格の理解など浅くても、都合の悪い指摘さえなければ良いようです。


その逆で、規格の理解が良くても、組織にとって具合の悪い指摘をする審査員の評価は悪い。こうした状況を見抜くのは、審査機関の審査計画担当者の役割ですが、規格の解釈は勿論のこと、組織のアンケートや審査員の同行による評価、それに土曜学校での意見交換の内容により、イエローカードやレッドカードを上げなければ、審査員のレベルは向上しません。


審査員のレベルが向上しなければ、組織の環境パフォーマンス向上に向けた環境ISOの仕組みの向上も難しく、環境問題の解決も難しい。してみれば、環境ISO審査員の土曜学校は、重要な役割を担っていますから、おちおち居眠りなどしていられません。


人生は 還暦過ぎて 咲く花も



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by tabigarasu-iso | 2017-12-16 09:25 | ISOマネジメント | Comments(0)

グリーンボンドは、企業や地方自治体等がグリーンプロジェクト(環境問題の解決に資する事業)に要する資金を調達するために発行する債券と言うことですが、環境問題解決事業債権と言い換えた方が日本では分かり易い。

グリーンボンドで調達した資金は、再生可能エネルギーや省エネルギー事業へ投資したり、環境配慮型農産物の育成や農家への融資に回され、世界規模では1000億ドルの規模にまで成長している。

 ただし、誰でも簡単にグリーンボンドを発行出来る訳ではない。グリーンボンド原則に沿っているか、第三者認証機関の承認が必要とされている。債権で調達された資金が、環境問題を解決する事業ではなく、環境問題を引き起こす事業に投資されたり、個人の懐を肥やす為に回されてはいけない。

 なら、環境ISO審査員のレベルアップを目的とするグリーンボンドの発行は、如何なものであろう。組織の環境マネジメントシステム改善による環境パフォーマンス改善は、環境問題解決事業であるから、それが可能な審査員の育成に調達した資金を回したら良い。


改善の 根拠上げたら 不適合

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by tabigarasu-iso | 2017-12-15 12:08 | ISOマネジメント | Comments(0)

審査員の力量

  少なくとも、環境ISOの審査員は、ISO14001規格要求事項を正しく理解していること、審査先の環境マネジメントシステムを資料、現場確認、面談などで理解し、審査先のシステム改善に有効な指摘を行う必要があります。


しかしながら、ISO14001規格要求事項を正しく理解していない審査員、理解しているものの審査現場で展開出来ない審査員、理解して審査現場で展開しているものの相手に伝える文章に疑問が残る審査員、場合によりそうなってしまう審査員は反省しなければなりません。


ISO14001規格要求事項を正しく理解していない箇所は、リスク及び機会の決定、取組み計画の策定、運用管理に集中しているようです。これらは、環境ISO20159月に改正された際に追加や大幅な改正がなされた箇所であり、環境ISOを導入している組織の課題にもなっていますから、少なくとも審査員は正しく理解していなければなりません。


では、どうすれば理解が進み、相手に正しく伝える文章が書けるようになるものでしょう。まずは、審査を行う際に、規格要求事項を相手に説明すると良い。説明することで、審査員の理解が進み、相手も不明な点をすることが可能になります。また、白板などがあれば、基準、事実、両者のギャップを書いてみること。相手が首を傾げれば、判るように書き直します。


更に審査員が必要な力量は、質問する、聞き出す、話して貰う、見せて貰う、それに楽しんで貰う力量でしょうか。これらは、そう簡単には会得が出来ない力量ばかりです。日々、努力を忘れないようにしなければ、審査がつまらない、他の審査機関に乗り換えよう、それでも同じであり環境ISOなど返上だと言う事態になるかも知れません。


出窓から 枯葉の舞いを 猫が見る

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by tabigarasu-iso | 2017-12-11 08:00 | ISOマネジメント | Comments(0)

環境ISOとは

 ISOとは、スイスに本部を置く国際標準化機構のことです。何を標準化するかと言えば、例えば、ネジの形や寸法。どの国で作られたネジであっても、標準化によりどこの国でも使えるものにするものですが、個性を大切にする音楽や芸術の世界では必要ありません。


環境ISOと言えば、ISO14001のことでして、環境マネジメントシステムの標準を定めたものです。それと言うのも、騒音や悪臭などの公害問題は国内の問題ですが、オゾン層の破壊や地球の温暖化は地球レベルの環境問題であり、公害問題は国の法規制で対応しますが、地球レベルの環境問題に対処する法律がなく、1996915日、自主的な環境管理の国際ルールとしてISO14001規格が発行されました。


それから20年余り、地球レベルの環境問題は深まるばかり。例えば、化石燃料を燃やし続け、煙を大気中に捨て続けた結果、地球を包む温室効果ガスの濃度が高まり、気候の温暖化が進むことで異常気象や海面上昇などが生じています。海抜ゼロ地帯の人は、殆ど化石燃料を燃やした覚えがないのに国を追われる被害者になり、二酸化炭素の排出側は知らないでは済みません。


環境ISOは、二酸化炭素の排出量を削減する法規制ではなく、環境ISOの導入を決めた組織が、何をどんな方法で実行するのか自ら定め、それを第三者の審査員が検証するものです。審査を受けずに自己宣言しても構いません。また、管理レベルを要求していませんから、組織の規模や特性により出来るところから始めて良いのです。環境問題の解決に向け、何をしてはいけないか、何をしたら良いのか、地球生命体の一員として考え共に行動して参りましょう。


水車小屋 カタコトコットン 想い出す

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by tabigarasu-iso | 2017-12-01 10:00 | ISOマネジメント | Comments(0)