カテゴリ:小説 |
まともに見れば、太陽の光であるから眼が焼ける。何も持たない自分は、目を細くして少しだけ覗いてみた。その先には、月に反射して飛び散る朧な輝きがあったようである。
いつもの光が急に途絶え辺りが薄暗くなった所為か、何となく不安な気持ちになった。それは、太陽から生きるエネルギー貰っていたウルトラマンが意地悪な月に邪魔されたかのようである。
「金環日食、見ましたか」
「残念ながら、その時間帯は電車で移動中でした」
この答えは、正しくはなかった。まさか、ウルトラマンの立場で意地悪な月の話などしたら、還暦までの人生が疑われるではないか。
日食に 騒いだ後で 夕食も











