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白髪の旅ガラス

豪雨

 予定通りにコンサルを終え、帰路の車中を楽しみに岡山駅に来てみれば、いつもと異なる雰囲気が構内に漂う。遅れを詫びる駅員の枯れた声で、おおよその状況は理解できたが、『岡山駅長からのお知らせです。京都と大阪間の非常に激しい雨の為、只今、新幹線は上下線とも運転を見合わせております。・・・』と表示された、待合室のお知らせには恐れ入る。

 恐れ入ったのは、どの部分かと言えば、『非常に激しい雨』であり、電車が予定より遅れることではない。昨今の異常気象には慣れているから、激しい雨で電車が遅れることもあるだろう。それより、非常に激しい雨を『豪雨』と入力しない日本人が現れたことである。意味は同じだから問題にすることもないのだが、ひらがな、カタカナ、それに漢字を巧みに使い分ける、日本人の特色が薄れて行く様で寂しい。

 ところで、慣れたとは言え、豪雨で新幹線が停まることは、珍しいことであろう。果たして、どんな雨量であったのか。線路が冠水する恐れがない限り、安全を確保する徐行運転にはなっても、停車することはなかろう。冠水するような窪地に、高速で走る新幹線の線路を、無理して設置しないだろうから、豪雨が原因で何がどうなり停車したのか、その理由を知りたいものである。

 何はともあれ、豪雨が止んだ後の運転再開は早く、三十分程の遅れで岡山駅を出発できたから、流石と感心する一方で、何故に完全停車したのか、どうにも不思議でならない。それとも、ゆっくり走れば、線路から車輪が外れる恐れがあるのか。傾斜が厳しい曲がり角では、そうかも知れないから、豪雨と言わず非常に激しい雨と言うように、そちらの方も判り易く説明してくれたら良いものを。


               文字使い 妙に気になる 蝉しぐれ
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by tabigarasu-iso | 2008-08-08 08:53 | 随筆 | Comments(0)