2008年 06月 28日
備えあって憂いあり
そんな重要な役割を任された子供は、一人前に認められた名誉を胸に秘めて、親に言われた通り、一枚一枚と丁寧に田の水を見て回ります。それも一箇所ではなく、方々に散らばった田の水を監視するものですから、大いに疲れる仕事となります。
その途中に出くわすのが、蛙を狙う蛇です。何しろ手足の無い相手ですから、何度遭遇しても、その度に後ろに下がります。相手が直ぐに退散してくれれば良いのですが、獲物を飲み込んだ直後は、じっとしたままで動こうともしません。
そこを通らなければ、田の水を隈なく見ることが出来ませんから、予め用意した長い棒でもって、休憩中の相手を起こします。すると、済まないねとでも言いたげに、相手はゆっくりと土手の草むらに退散してくれます。
そんな想い出を記憶していた筈でしたが、コンサル先の廃水処理場で遭遇した、四尺余りの青大将には、久し振りとも言えず、子供の頃と同じ様に、思わず後ずさり。それは、手元に長い棒が無かった所為かも知れません。
稲沢の 夜の講演 眠たかろ