2007年 09月 15日
もういけない
先の参議院議員選挙で大敗した党首ですから、その直後に責任を取って辞任されたなら、誰もがすんなり認めたことでしょう。けれど、その際には、続投して行政改革を進めることこそ責任の取り方であると宣言されただけに、信念を翻した真意が判りません。
会社勤めや商売をしている人なら、仕事を辞めた後の生活を考えなくてはなりませんが、議員までは辞めるつもりはないでしょうから、それは考える必要がない。そこが庶民と政治家の大きく異なるところです。体調がすぐれないことが一因のようですから、明日の生活など苦にせず、先を見込んでゆっくり静養されては如何でしょう。
ところで、明日の生活ばかり気遣えば、百年先まで見越した指導力など生まれそうもありません。けれど、百年先も明日があってのことですから、多くの人の先に立つなら尚更のこと、明日の生活を軽んじてはいけません。次期首相に、明日を気遣う庶民の感覚と百年先を睨んだ政治家としての指導力を望むのは、やや欲張りでしょうか。
散る時期を 知らぬは花を 持たぬ人