2007年 07月 18日
雨水溝
逃げるミミズ、何度も尻を振り、何とかヒルを振り払い、雨水の中で島を作る泥山に逃げ延びた。獲物を逃がした吸血鬼、進路を変える様が面白い。首を細く伸ばして菱形の頭を先に送り、その後で細い胴体を引き寄せる。その体長、直線になったところから目測すれば、三寸以上もあるから驚いた。
姿を土に隠したミミズの上を、何やらガサゴソ蠢く音がする。それは、懐かしいオケラであった。頭の先に爪の付いた大きな脚を突き出し、丸々と太った一寸余りの身体が、それに続く。『ヨッ、御免よ、ヨッ、どちらさんも御免よ』と、そんな声が聞こえそうだ。
♪ミミズだって♪ヒルだって♪オケラだって♪
皆、懸命に生きている。なのに、人は上ばかり見て、仕事に夢中になり、他人の言動に気を病み、己の足元に仲間が居ることを、忘れてはいないか。
どのくらい これぐらいだと オケラ言い