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白髪の旅ガラス

当り前が難しい

 タイトルに惹かれ、内容も確認せずに購入した「アメーバ経営」の書籍、常識に捉われない発想の面白さに、コンサル往復の車中で読み終えました。手にしてから判ったことですが、著者は一流企業の設立者の方で、成功体験に基づく独特の経営管理システムには、学ぶものが多くあります。

 組織は、事業部、部、課、係といった単位で構成されていますが、アメーバ経営は、「係」に焦点を当てた経営と言えましょう。係長さん、あなたが経営者の立場で収支を管理し、利益を上げる仕組みですよと聞いたら、驚きませんか。そのアメーバが増殖し続け、今では世界的な企業になっているのですから、そっくりは潔くありませんが、少しだけ応用させて頂きます。

 まずは、人の心を引き付ける、具体的な方針を掲げること、それが要の始まり。次に、直接部門、間接部門を問わず、全作業単位で利益を意識した目標管理を展開し、進捗管理をまめに行い、目標達成を必須にすること。これは単位が小さいだけに、厳しく実施しなければ、組織全体が機能不全になりますから、当然のことでしょう。

 色々と要はありますが、とりわけ細胞のリーダー育成が重要です。まずは、機能に応じ内部でリーダーを育成する、育成する土壌がなければ外部から招く。そのリーダーには、人の心を大切にする人間性と同時に、経営感覚を持った人が任に当たる。至極当り前の話とも言えますが、これを実現するのは当り前ではなさそうですね。

               旅に出て 読み書き満たす 秋の暮れ
by tabigarasu-iso | 2006-12-20 00:44 | 随筆 | Comments(0)