2006年 12月 07日
コンサルと審査の間にある深い川
これに対し、お客様の現状が基準に適合しているか否か、利害関係のない冷めた視点で検証するのが審査です。ここで問題になるのが、審査の基準。誰が見ても迷うことのない、明確で具体的な基準であれば、審査する側と審査を受ける側との判断に相違は生じませんが、何々の手順を確立し、実施し、維持することが基準となりますと、判断するのが容易でありません。
コンサルはギャップを埋め、審査はギャップを検証する、両者の相違は明らかですが、どちらもお客様のニーズに応えるサービス業に変わりはありませんから、審査的なコンサル、コンサル的な審査が展開できれば、お客様の満足度も高まることでしょう。けれども、前者は拘束がありませんので可能ですが、後者のコンサル的な審査は許されていません。
審査を受けて、ギャップだけがずらりと並んだ指摘の文書は、それは厳かなもので結構でしょう。けれども、ギャップを埋める術が判らないお客様にとり、決して有り難いものではありません。そこで、証拠となる指摘の文書には、指導に当たる内容を残さず、口頭でギャップを埋める、コンサル的な審査が展開されることになります。しかしながら、その結果を確認しない説明は、決してコンサルとは言えません。やはり、コンサル的な審査の解禁が強く望まれます。
元の香に 鼻を突かれる 芋焼酎