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白髪の旅ガラス

コンサルと審査の間にある深い川

 お客様の要望に応じて、手を引いたり、背中を押したり、或いは、直接手は出さずに自力で行動できるように指導する、これがコンサルです。その要望が、審査を受けることであれば、欠落箇所を見つけて補充し、改善が必要なものは、お客様の身の丈にあった、具体的な指導を行うのが当り前のことですが。

 これに対し、お客様の現状が基準に適合しているか否か、利害関係のない冷めた視点で検証するのが審査です。ここで問題になるのが、審査の基準。誰が見ても迷うことのない、明確で具体的な基準であれば、審査する側と審査を受ける側との判断に相違は生じませんが、何々の手順を確立し、実施し、維持することが基準となりますと、判断するのが容易でありません。

 コンサルはギャップを埋め、審査はギャップを検証する、両者の相違は明らかですが、どちらもお客様のニーズに応えるサービス業に変わりはありませんから、審査的なコンサル、コンサル的な審査が展開できれば、お客様の満足度も高まることでしょう。けれども、前者は拘束がありませんので可能ですが、後者のコンサル的な審査は許されていません。

 審査を受けて、ギャップだけがずらりと並んだ指摘の文書は、それは厳かなもので結構でしょう。けれども、ギャップを埋める術が判らないお客様にとり、決して有り難いものではありません。そこで、証拠となる指摘の文書には、指導に当たる内容を残さず、口頭でギャップを埋める、コンサル的な審査が展開されることになります。しかしながら、その結果を確認しない説明は、決してコンサルとは言えません。やはり、コンサル的な審査の解禁が強く望まれます。


元の香に 鼻を突かれる 芋焼酎
by tabigarasu-iso | 2006-12-07 18:47 | ニュース | Comments(0)