2006年 08月 20日
風が吹けば桶屋が儲かる
昨今、「地球温暖化対策を推進すれば物造り技術が向上する」という諺が、生まれつつあります。温暖化対策の一つとして、二酸化炭素の発生量を抑制するには、地底に眠る化石燃料を汲み上げ大気中で燃やすのを抑制する、生産工程の効率や品質向上を図ることが大きく関係し、それを支える物造り技術の向上にもつながるという話でして。
また、「本業とISOマネジメントを一体化すれば利益も継続的に改善する」という見方が定着しつつあります。ISOマネジメントの管理対象として、本業の課題を取り上げれば、その中から優先的に管理するものが改善目標や維持管理対象となり、日常の進捗管理に加え、定期的な内部監査や外部審査によって更に改善点が指摘され、業績評価制度との連動もあれば、マネジメントの評価も明確になり、関係者のやる気も高まって利益も継続的に改善することとなるというもの。
ところで、「大雪が少なくなると鹿が増える」というテレビ報道がありました。従来、大雪により鹿が増え過ぎるのを自然淘汰してきたが、このところの温暖化で大雪が少なくなり、増え過ぎた鹿が生活圏を拡大したため、それまで繁殖していた植物が餌の対象となって絶滅の危機にあるというもの。その原因を突き詰めれば、自然の循環を無視した人間の身勝手な活動にありますから、桶屋が儲かる風の吹く原因にも注目が必要ですね。
老犬に 我を重ねて 抱き締めて