2006年 08月 16日
天然の美
夕方になると、俄かに霧が現れ、瞬く間に巨木の群を包み隠す。下界からこれを見れば雲に見えるから、天空の森と言えようか。意図せず、この地に足を踏み入れた都会暮らしの旅ガラス、見事な樹幹に見惚れ、ラベンダーの花を見に訪問したことなど忘れてしまう旅となる。
樹幹が余りに大きくなると、身近な所で目にする機会は少ないから、どれが何の木か判らない。そんな時には、木の葉を見るに限る。それはどこでも同じ様な形や色をしているから、ブナだかミズナラだか、葉の輪郭で見分けることが可能だ。けれども、それすら知らない者には、すべてが巨木で良いだろう。
肝心な事は、人が手を入れない天然の樹林が存続し、それを目にして感動する者は、その雄姿を残すことの重要性を他の者に伝えることであろう。そう思い、携帯電話のカメラで巨木の雄姿を映したのだが、その迫力が素人写真では伝わらないのが残念である。興味を持たれた方は、玉原高原に自ら足を運ぶことを薦めたい。