2017年 12月 24日
素晴らしい審査員に会う
環境ISO規格内容が大幅に変更された登録審査に立会い、審査員の力量を確認する機会がありました。但し、コンサルは発言が許されない忍耐の場です。同席すること八時間余り、余分な脂肪が燃えて腹部が一回り細くなりました。
予想に反したのでしょうか、審査員は規格の変更内容を確認しながら、システムの出来具合に驚嘆しています。
「これほど改訂内容を良く把握され、展開されている組織は珍しいですね」
「ありがとうございます。登録審査に向けた活動ではなく、以前から行っていましたから」
例えば、内外の課題が設備の老朽化や人材の不足に対し、資源の確保はどうするのか審査員が問えば、計画的な生産設備投資や職員の多能化で対応していることを資料で説明します。審査を受ける側の答えも立派ですが、審査員の質問の仕方が素晴らしい。
どうやら、この審査員はシステムの運用経験がある方のようでしたから、休憩時間に訊いてみました。
「環境ISOとの関わりは、いつからですか」
「環境ISOの規格が1996年に発行される数年前からです」
「恐れ入りました」
かような素晴らし審査員が居る限り、環境ISOの未来は明るいものですが、審査員にも定年がありますから、審査機関の内部の課題は、力量のある若手の審査員の育成と言えるでしょう。
クリスマス 土産貰わぬ 猫の声