2016年 12月 02日
忘年会№1
その年の苦労を忘れる宴会が始まる。それほど苦労をしていない人は、忘れるものがないから忘年会にはならない。
「忘年会、如何ですか」
「良いですね。ただ、忘れるものがありません」
「そうでしたか、それは目出度いことです」
「目出度いと言うより、淋しいものです」
「それを忘れては如何ですか」
「淋しさを忘れる忘年会もありましたね」
名目はどうであれ、宴会が好きな人には忘年会は楽しみの一つである。頻繁に出会う人であれば細々とした反省を行い、たまに会うひとなら再会するまでの出来事を大雑把に振り返る。
互いに苦労や淋しさを忘れ、来る新年に臨むエネルギーを蓄える忘年会が望ましい。けれど、不平や愚痴ばかり吐き出して、次に繋がるものが何も残らない忘年会もある。そもそも、忘年会も宴会だから過剰な期待はしないことだ。
忘年会 色々聞いて 年忘れ