2016年 09月 12日
彼岸花
散歩途中の歩道に設けられた土の枠、雑草がわがもの顔に占有しています。歩道にまで縄張りを広げていますから、遠回りして歩かなければなりません。
その一つに見付けた彼岸花、背丈に低い草の真中にどんと咲いて親分の貫禄があります。
「あら珍しい」
「そうだな」
このやり取りだけで通り過ぎようとしたところ、親分に呼び止められるような声がしました。
「ちょっと待って」
そう言いながら、胸から取り出した携帯電話の写真機能を起動し、親分の要望に応えてあげます。
この彼岸花、人の手で植えられたものに違いありませんが、どうして歩道の脇に植えたものでしょう。あの世の人を想い出し、たまには手を合わせるよう促す意図でもあるのでしょうか。
彼岸花 あの世と話す 窓口か