2016年 09月 01日
環境状態
広く国民が台風高潮、津波、地震等の災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備するため、毎年9月1日を中心として防災思想の普及、功労者の表彰、防災訓練等が各地で実施されています。
想定された豪雨で岩手県岩泉町の小本川が氾濫し、川沿いにある認知症高齢者向けグループホームの入居者9人が亡くなったばかり。新聞報道によれば、この施設では水害用避難マニュアルを作っていなかったようです。
河川に隣接する施設が水害想定の避難マニュアルを作らない。それも自力で避難することが難しい高齢者を収容する施設のことですから、水害を想定しない管理者の責任は重たいと言えるでしょう。
水害想定の避難マニュアルが存在していれば、豪雨による水位の上昇に対し、どの段階で誰が警察や消防署に連絡して応援を呼ぶか、緊急時の連絡網は必ず盛り込まれ、今回のような悲劇は回避されたかも知れません。
環境ISOでは、組織の内外の課題を決定する際、組織に影響を与える可能性がある環境状態を含めることが要求されています。これには、豪雨時の河川の氾濫、地震発生時の津波を含めるのは当然のことになるでしょう。
嵐去り 環境状態 忘れない