2015年 05月 29日
更新審査の活用法
環境ISOの登録をしてから十年以上も経過した組織の更新審査では、共通の課題が幾つかあります。それはマンネリ化であり、運営する人の意識に始まり、管理項目、内部監査及び経営層の見直しに至るまで、その根は深い。
高いレベルでマンネリ化するのは良いとして、そうでない場合は困ります。特に、環境ISOと日常活動の管理項目が分かれ、環境ISOの審査時にだけ登場する管理項目では、誰も本気で取り組もうとはしません。
せめて、審査中だけでも本気で説明して貰えれば良いのですが、日頃本気で取り組んでいないものを、そのように見せるのは無理なようです。内部監査や経営層の見直しも同じことでして、環境ISO用に準備したものでは、チェックも表面的であり、日頃の厳しい指摘は影を潜めて、殆ど何もないことが問題と言えるでしょう。
では、こうした環境ISOのマンネリ化から脱却するにはどうしたら良いのか。それは、更新審査を機会に厳しく仕組みを見直すことです。経営層の意識から改め、日常の課題を解決する仕組みを環境ISOに移植するヒント、更新審査の審査員を利用して吸収しましょう。
その経験 審査先にも 活かそうか