2015年 05月 25日
沈黙の海
そんな水槽が注目されるのは、見せるものが居ない水槽を展示すると言う逆転の発想に加え、水槽の前に展示された次の詩に理由があるようだ。
青い海 なにもいない
もう耳をふさぎたいほど
生きものたちの歌が聞こえていた波
それが いつのまにか なにも聞こえない
青い海
人間という生きものが
自分たちだけのことしか考えない
そんな毎日が続いているうち
生きものたちの歌がひとつ消え
ふたつ消えて
それがいつのまにか なにも聞こえない
青い 沈黙の海
そんな海を子どもたちに残さないために
私たちは 何をしたらいいのだろうか?
初代館長 吉田 啓正 氏
これからも沢山の水棲動物が生き続けるには、彼等が子孫を残せるようにしなければなりません。それには、山を守ることも必要です。また、大気に放出している温室効果ガスも減らさなければなりません。さらに、河川を汚染する有害な化学物質の放出も止める必要が有ります。何より、魚を捕り過ぎないように。
沈黙の 海の理由も 考える