2014年 09月 19日
奇跡のリンゴ
【必ず答えあり】
これは、辛苦を長年に亘り舐め、漸く無農薬でリンゴを栽培することに成功した人の重い一行です。感動の余り、布団に潜り込んでも眠ることは出来ません。飛び起きて、ホテル備え付けの便箋に忘れないよう懸命に書き残しました。
農家の次男に生まれる。
農家を嫌い会社に就職したが親に呼ばれて田舎に帰る。
長男も勤めを辞めて帰省する。
仕方なく農家に婿養子に入る
リンゴを栽培したが女房は農薬に被れる。
そこで減農薬栽培を始める。
次は無農薬である。
農薬を使用しないリンゴ畑には害虫が押し寄せる。
リンゴの出荷ができない農家になる。
極貧状況が続き首吊り自殺を試みる。
その縄を見失い探す先に虫の付かないドングリがある。
そこにリンゴ畑とは異なる土がある。
自殺を忘れて土壌作りに挑戦する。
やがて無農薬で小さなリンゴが実る。
小さなリンゴが毎年大きく実るようになる。
これは奇跡のリンゴである。
番組の仕上げに司会者が尋ねました。
「一番の功労者は」
「無農薬でも耐えて実を付けたリンゴでしょ」
素朴に笑顔で答える木村さんの表情が脳裏を一晩中駆け巡り、そのまま朝を迎えたのです。
環境を 配慮しない 農業なし