人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ブログトップ

白髪の旅ガラス

昆虫食

 その昔、稲刈りの合間に捕まえたイナゴを一升瓶に入れ、それをおばあさんに料理して貰った記憶があります。食糧難でそうした訳ではありませんが、栗やアケビに並ぶ季節の味でした。

 半世紀が経ち、バッタや蜂の子を食べる様子がテレビ放映されるにつけ、懐かしさはあるものの食べようとは思いません。ところが、世界では20億人が昆虫を食べているようです。4人に1人以上が昆虫を食べていることになりますから、世界的には珍しい食糧ではありません。

 昆虫食として量の多い順は、甲虫、イモムシ、アリ・蜂類、コオロギ・バッタ類、それにトンボやハエと続きます。牛や豚などの家畜の飼育には多くの餌や広い土地が必要ですが、甲虫やコオロギにはそれ程の餌や土地は必要ありません。

 しかも、栄養やタンパク質が豊富ですから、食糧難を乗り越える鍵の1つと言えます。ただ、食糧には見た目や味も大切ですから、脚の付いたままのイナゴではなく、料理に工夫をしなくてはならないでしょうね。

 赤トンボ 追われた頃が 懐かしく
昆虫食_d0052263_7582176.jpg

by tabigarasu-iso | 2014-09-05 00:00 | 随筆 | Comments(0)