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白髪の旅ガラス

脅威と機会

 脅威と機会、何となく両者の違いは分かります。それでも、日常生活で支障はありませんが、改正される環境ISO規格の中で使われることになりましたので、環境ISO審査に携わる者としては、違いを正しく理解して置かなければなりません。

 そこで、広辞苑で調べてみました。脅威はおびやかしおどすこと、機会は何かをするのに好都合な時機と説明されています。例えば、ミサイルを日本海に向けて発射するのは「脅威」で、汗を掻いた後で冷えた麦酒を飲むのは「機会」であることが分かりました。

 ところが、改正される環境ISO規格では、脅威と機会に関するリスクの決定が要求されることになります。脅威と機会は分かりましたが、リスクは危険としか分からない。脅威のリスク、機会のリスクを決定する要求ですが、おどしの危険、機会の危険ではなさそうです。

 どうやら、リスクを危険と訳しては意味が通じない。環境ISO規格の用語の定義を調べてみれば、リスクとは不確かな影響とありました。これも良く分かりませんが、脅威のリスクとは事業不振や破綻の可能性、機会のリスクとは事業発展の可能性と理解したら良いのではないでしょうか。

 規格屋の 頭の中は 曇りかな
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by tabigarasu-iso | 2014-08-22 08:22 | ISOマネジメント | Comments(0)