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白髪の旅ガラス

審査も最初が肝心です

 環境ISOの審査には、初回の登録審査、登録後の一回目と二回目の維持審査、それに続く更新審査があります。どの審査でも、要求事項から外れていれば不適合を出し、自ら定めた手順から外れていれば観察事項を出し、改善して貰いたい課題があれば出し、審査相手に対する提示に遠慮はありません。

 とは言うものの、先の審査で提示しない内容を次の審査で提示するのは難しい。
「これまでの審査では全く問題にされなかったこと、今更、何故指摘するのですか。仮に今回の指摘が正しいとするなら、これまでの審査員は何を確認していたのでしょうか」
「御意見、御尤もです」
 かように、審査員は苦しい立場になります。

 そこで重要になるのは、登録審査ではどんな些細なことでも検出したなら提示することでしょう。提示された側にしても、初めての審査ですから、検出の根拠が明確なら抵抗なく受け入れることが出来ます。

「それでは、これから登録審査の終了会議を始めます。結論から申し上げますと、指摘事項はありませんが、観察事項が10件ありますので、是正処置の計画が適切であれば判定委員会へ登録を申請します。また、改善課題5件についても、次回の維持審査までに前向きな対応をお願い出来ますか」
「はい。全て了解しました。細部に亘る指摘、有難うございました」
 かような終了会議を迎える為には、最初の審査が特に肝心でしょう。

 経営の 仕組み改善 出来る人 審査員には ならないかもね

by tabigarasu-iso | 2014-08-16 21:30 | ISOマネジメント | Comments(0)