2014年 06月 02日
弱虫
一端家に戻ると仲間が散歩に外出しても、お気に入りのねぐらに貼り付いて決して離れようとはしません。幾ら何でも健康に良くありませんから、玄関の扉を開けて何時でも外出出来るようにしておきました。
すると庭に現れたのは、近所で評判の悪い意地悪なグレーと名付けた雄猫です。全身が灰色の毛で覆われ、脚が短くダックスフンドのようで、しかも目付きが悪いものですから可愛くありません。
グレーが外から家の中に居るチビクロを見付けて威嚇すれば、味方の人間が傍に居ることも忘れ、何一つ反撃することもなく長い見事な尻尾を腹の方へ回して、すごすご奥へ逃げてしまうのです。
味方としては何とも歯痒い光景ですが、猫の性根を変えることは出来ません。こんな弱虫の猫ばかりであれば、ネズミが繁栄し過ぎ、食糧難に陥り、人類の繁栄はなかったことでしょう。