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白髪の旅ガラス

線路内の雪

 雪国では当り前のことだが、そうでない都心に雪が十センチメートルほど積もり、慣れぬ輩は滑って転んで、徒にチェーンなどタイヤに付けて喧しい。

 電車の線路を見ても、降雪が本格的であった証拠を残し、いつまでも枕木の姿を見せない。それを上野駅から観察し続けている暇な人の興味は、どこまで続くことであろう。

 さいたま新都心駅を過ぎたが、線路に挟まれた雪は消えない。車内アナウンスは、録音テープを回し大宮駅到着を告げた。そこで、新年会の酔いを醒まして良く見れば、線路に挟まれた雪は消え始めて幾らか砂利が姿を見せている。

 どうやら、この雪は里雪らしい。次の駅は宮原、線路に挟まれた雪は残っていることであろうか。心配しながら見下ろせば、線路に挟まれた空間は砂利が大半を占めていた。

 雪積もり 荒れた心を 潤して
線路内の雪_d0052263_18171690.jpg

Commented by suirenn2 at 2013-01-20 10:52
おはようございます。
線路の雪の観察だったのですね。
何でもその気になって眺めてみると面白いものですね。
Commented by tabigarasu-iso at 2013-01-20 14:48
suirenn2さん

そうですね。
線路の先を見る人は多くても、線路の内側を見る人は
少ないかもしれません。
また、お立ち寄りください。
草々
by tabigarasu-iso | 2013-01-19 08:34 | 随筆 | Comments(2)