2012年 11月 13日
答弁力
答弁にならないのは質問の内容を理解出来ない場合であり、押し黙って相手が呆れる時を待つか、質問の内容を知らないことを伝えて質問を替えて貰うか、的の外れた答えを一方的に喋り続けて煙に捲くしかありません。
テレビで国会の予算審議を観ていましたら、入閣されたばかりの或る大臣は、質問の内容を詳細に把握していないことが明らかでした。手元の資料を読み上げるだけでしたから、それをテレビに映して貰えば、その方の下手な答弁など不要ではないでしょうか。
また、マイクを意識して力強く回答する大臣もいますが、抽象的な答弁に終始し何を言いたいのか具体性のない答弁も不要です。
かように、質問の内容が分からない、回答の内容を把握していない、回答に具体性がないと言った現象が起こるのは、予習が足りないことに加え、回答者が現場の仕事を裏方に任せて殆ど知らないことが原因でしょう。
そうした方が答弁の能力を身に着けるまで、予算審議を待つ訳には行きません。従い、答弁能力の無い方は、事情に詳しい裏方を指名して回答させては如何でしょう。何も知らない方の原稿棒読みより、現場を知る実務者の説明を聞きたいものです。
肌を刺す 冷たい秋雨 恨む柿