2012年 06月 17日
天国と勘違い
ところが、何しろ一年に一度しか目にしないことですから、教えて貰ったことを直ぐに忘れて、どちらも甲乙つけがたい美しさで混同してしまうのも仕方ありません。
それにしても、大きな花弁を惜しみなく太陽に見せつける一面の花菖蒲に出会い、感動しない人は居ないでしょう。
車椅子の上から、杖を突いて、自由な時間を弄び、日除けの帽子を被り、ゆっくり歩みながら、大きく開いた花の群に見惚れる幸福な時間に浸ります。
その脇には、小さな紫色の花弁を無数に付けたラベンダーが独特の香りを放っていました。花菖蒲で目を楽しませ、ラベンダーの香で鼻も楽しませてくれるひと時、天国と勘違いする人も居たのではないでしょうか。
その香り 誰を惑わす ラベンダー