2012年 06月 14日
本物のリーダー求む
この条件を満たすことは、そう簡単ではない。日頃から困難な局面(危機)を想定し、危機に関する理念を持ち、危機の予防と危機への対応に関する戦略目標を持ち続け、それを関係者に示すことが可能なリーダーが必要である。
その危機とは、大地震であり、大津波であり、原子力発電所事故であり、大停電であり、ミサイル攻撃であり、不動産・金融バブル崩壊であり、鳥インフルエンザ蔓延であり、サイバー攻撃など、自然災害から人災まで広範囲に亘るから、危機毎のリーダーが必要であり、それを束ねるのが国のリーダーであろう。
福島第一原子力発電所の事故時に取った総理の行動は、国のリーダーとして適性であったか。事故調査委員会で検証された結果は、政府内の連携不足と総理の過ぎた現場介入とのことで、本物のリーダーではなかったことになる。
総理でなくても、リーダーとして危機に備え対応する必要はあるだろう。知事、市長、町長、村長、社長、家長は、本物のリーダーの資質が必要であり、それを持たない人は潔くリーダーを他に譲らなければならない。
曇り空 心照らすは 紫陽花か