2012年 06月 10日
遅い梅雨入り
布団を掛けて居なければ、身体が冷えて風邪を引く。翌朝早く目が覚め、布団を掛け直した時、雨足は本物になっていた。
熱いコーヒーを淹れて机に置いたところでラジオに耳を傾ければ、関東地方の梅雨入りを告げる。昨年より遅いと思いながら、過去の随筆を調べて見れば、やはりそうであった。
梅雨入りの時期が変動するのは、自然のことだから仕方ない。気になるのは、同じ時期に決まって聞こえたカッコウの鳴き声がないことだ。
それを知らない紫陽花は、昨年より大きく見事なガクを開く。遅い梅雨を一言も責めることもなく、黙って全身に浴びた。
雨音に 時刻み待つ ヤモリあり