2012年 02月 25日
もう一度お世話になります
どうした訳か相手の眼鏡に叶い、それから七年間の長きに亘り相手先の環境ISOを拡大する支援が続きました。大半のコンサル案件が一年間で終了する中、何とも有り難い長期支援と言えましょう。
それを若手コンサルに任せてから五年余り、またお世話になることになりました。約束の時間にエレベータを降りたところで、見覚えのある事務局の方が迎えてくれます。
「お久し振りです」
「お待ちしていました」
招かれた部屋には、初めてお会いする方、それに遠方から参加された方も。
『はて、今日は挨拶だけでは』
そう思いながら、念の為にスケジュールを確認すれば、コンサル実務を期待されているようです。
ここで、コンサルは予想外の事態に慌ててはいけません。また、慌てる必要もないのです。液晶プロジェクターに映し出された資料は、日付は新しいものの見覚えのあるものばかり。
その意味を新しい顔ぶれに聞き、古いメンバーに意見を貰い、歯に衣を着せないコメントを笑顔で伝えます。すると、古いメンバーの方が言いました。
「相変わらずですね」
「ええ、以前より磨きを掛けて」
「本当に」
「もう一度お世話になります」
マフラーの 要らない陽気 気も晴れて