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白髪の旅ガラス

審査員の暴走を止める

 何度も繰り返すコンサルの審査立会い、その耐え難き立場を耐える中に人生の面白みを教えたく、ここに紹介する愚をお許しください。

 その審査員、何もかも知り顔で審査に臨みますが、審査相手の情報を理解しないことを隠す手段として、これまでとは異なる審査を行いますと厚顔に言います。

 何故、そう言えるか。本人が言いますから、間違い在りません。
「震災で予定の審査が延期になり、代行で審査を担当することになりましたから、正直、準備不足の審査です」

 かような言い訳は、期待する成果が上がれば、審査を受ける側にとってはどうでもよいこと。それを知っての発言でしょうから、お手並みを拝見することになります。

 確かに、何を根拠に質問するのか不明の審査に対し、最初は新鮮さを感じていましたが、その場凌ぎの一方的な発言に対し、何度も審査を経験する側には、疑問を感じる表情が現れ始めました。

 そこで、発言を許されない立会いのコンサルは、事務局の方に向かって言います。
「何を根拠に質問されるのか、審査員に確認してください」
 
 環境ISOの審査員は、環境ISO規格と環境法規制、それに審査を受ける組織が定めた計画を根拠にして、運用状況とのギャップを検証するのみであり、審査員の趣味で審査を進めることなど許されません。

 けれど、そんな基本は忘れたようで、独断と偏見に満ちたコンサル的な見解を次々に述べては、仕方なく相手が頷く様子に満足しています。

 それが枝葉の内は黙認していたコンサルですが、法規制に違反するか否か、事実関係を確認しなければならない件に関し、一方的に言い放つ審査員に対して言いました。
「何が違反の根拠か、現物を確認していません。これは看過できないことですので、発言してはいけないコンサルの立場ですが、言わせて貰います」

「コンサルは、黙って居てください」
 とは、呆れたものです。審査と言いながら、禁止されているコンサル的な発言を繰り返し、果ては根拠の無い重大な指摘を通そうとする審査員の暴走を止めるのは、コンサルの使命ですから黙っては居られません。

審査員の暴走を止める_d0052263_1354860.jpg

物言えぬ コンサルだから 物を言い
by tabigarasu-iso | 2011-04-15 01:36 | 随筆 | Comments(0)